山ノ口遺跡(肝属郡錦江町)は,昭和33年~36年に故河口貞徳氏が主体となって,発掘調査を実施した遺跡です。
南九州の弥生時代中期を代表する標式遺跡(特定の地域や時代・時期に流行した土器の特徴を示す契機となった遺跡)であるとともに,環状の配石遺構の周囲に岩偶などの軽石製品や孔が開けられた多数の土器などが出土した祭祀遺跡として学史的にも著名です。
県内外でもこのような遺跡は他になく,大変重要な遺跡であることから,遺跡は町指定史跡となっています。また,出土品は県指定有形文化財になっており,県立埋蔵文化財センター,錦江町,県歴史・美術センター黎明館で保管されています。
今回,その山ノ口遺跡出土品の里帰り展示を,錦江町で実施することとなりました。実に,60年ぶりの里帰りとなります。
貴重な出土品の実物展示,発掘調査時の写真展示などを行っていますので,ぜひ,会場にお越しください。
展示会場:錦江町文化センター1階 (肝属郡錦江町城元910番地)
展示期間:令和2年12月19日(土)~令和3年1月11日(月)
12月21日,12月28日~1月4日,1月12日は休館
展示解説:県立埋蔵文化財センター職員による解説
第1回 12月26日(土) 10:00~14:00
第2回 1月6日(水) 10:00~14:00(中止)
主催:県立埋蔵文化財センター