8月27日に,上野原縄文の森で展示している「河口コレクション」コーナーの入れ替えを行いました。
今回は,「成川遺跡(指宿市)」を紹介します。
成川遺跡は指宿市山川町で発見された遺跡です。標高38~73mの丘陵(きゅうりょう)が東へ張り出した尾根の先端部分の南斜面に立地しています。また,南九州の古墳時代の土器様式である「成川式土器」の標識遺跡(特定の地域や時代・時期に流行した土器の特徴を示す契機となった遺跡)ともなっています。
発掘調査の結果,成川遺跡は弥生時代中頃の祭祀を行った場所であることや,弥生時代後期から古墳時代にかけての巨大な墓地であることがわかりました。
河口氏は,遺跡が発見された1957(昭和32)年と翌1958(昭和33)年の文化財保護委員会(現文化庁)による発掘調査に参加されていました。
その貴重な調査成果を,上野原縄文の森にてご覧ください。
展示期間
令和4年8月27日(土)~令和5年1月13日(金)