敷根火薬製造所では,水車動力を用いて火薬が製造されていましたが,本局の滝ノ上火薬製造所(鹿児島市)と合わせると,幕末の日本でも有数の製造量だったようです。
発掘調査では,水車動力を利用し,火薬の原料をひくための石臼が2点,個人で保管していた6点が確認されています。
直径は58~72㎝,厚さは15~27㎝,重さは160~240㎏もあります。硝石や硫黄などを挽いていたと考えられています。
『鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書』(194)「敷根火薬製造所跡 根占原台場跡 久慈白糖工場跡」
https://www.jomon-no-mori.jp/old/pdf_data/H46001-2-0194.pdf