鹿児島県上野原縄文の森 (公財) 鹿児島県文化振興財団上野原縄文の森 埋蔵文化財情報データベース 鹿児島県立埋蔵文化財センター (公財) 鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター
MENU

鹿児島県立埋蔵文化財センター

鹿児島県上野原縄文の森 HOME 公財 鹿児島県文化振興財団鹿児島県上野原縄文の森 埋蔵文化財情報データベース 鹿児島県立埋蔵文化財センター 公財 鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター

カテゴリー: 南の縄文調査室から

このページは、発掘調査・整理作業・報告書作成の様子や、埋蔵文化財センタ内ーのできごとを紹介します。

埋蔵文化財技術研修講座(調査技術)

8月22・23日に,市町村の埋蔵文化財担当職員を対象とした,「埋蔵文化財技術研修講座(調査技術)」を開催しました。

今回は,報告書刊行のための遺物の実測やデジタルトレースの研修を行いました。参加者からは,「実測のためにどの情報が必要で,作図の方法がよくわかった。」,「デジタルトレースを今後活用していきたい。」などの感想をいただきました。

土器の実測研修

デジタルトレース研修
デジタルトレース研修

新発見! かごしまの遺跡2024発掘調査速報展・かごしま遺跡フォーラム

現在開催中の上野原縄文の森企画展で,最新の調査成果を展示しています。
リニューアルオープンした常設展示とあわせて,ぜひご覧ください。
また,「かごしま遺跡フォーラム(企画展講演会)」も下記のとおり実施します。
こちらも多くのご参加,お待ちしております。
日時 : 令和6年11月2日(土) 午後1時~午後4時
場所 : 鹿児島県立図書館大研修室
内容 : 発掘調査成果報告
    上野原縄文の森常設展示リニューアルオープンについて
    南の縄文文化魅力発信事業について
主催 : 鹿児島県立埋蔵文化財センター
   (公財)鹿児島県文化振興財団 上野原縄文の森
参加費: 無料
定員 : 200人(要事前申込み)
〇申し込み方法
 上野原縄文の森のホームページ,または電話・FAX
 電話:0995(48)5701
 FAX :0995(48)5704

名主原遺跡現地公開

8月27日(火)に,名主原遺跡(鹿屋市吾平町)周辺地域の方々を対象とした,現地公開を行いました。名主原遺跡は,主要地方道鹿屋吾平佐多線(吾平道路)改築事業に伴い,発掘調査を実施している遺跡です。

昨年度までの調査で,花弁形建物跡や土坑に伴うと思われる大型の溝跡が見つかっていましたが,今年度の調査でも,弥生時代から古墳時代の建物跡や,土器や石器などの遺物が多く見つかっています

今回の現地公開では57人の参加者があり,その調査成果を紹介することができました。参加者からは,「地元に貴重な遺跡があることがわかりよかった。」などの感想をいただくことができました。

遺構説明の様子

出土品を展示して紹介

埋蔵文化財技術研修講座(基礎講座)

令和6年7月19日,埋蔵文化財技術研修講座(基礎講座)を実施しました。この講座は,市町村教育委員会の埋蔵文化財担当職員を対象として,発掘調査に関する必要な技術等の向上を図ることを目的としています。

午前中は,志布志市の野首遺跡で発掘調査の現場研修を行いました。実際の発掘現場の運営や管理,必要な物品等について知識や理解を深めました。

午後からは,志布志市教育委員会の相美氏を講師として迎え,教育委員会の体制,事業への取り組み,施設管理などを紹介していただきました。

今回の研修が,市町村の担当者の業務向上に役立てばありがたいです。

発掘現場での研修
志布志市の取り組みを紹介

中学生職場体験

5月に,国分中学校,国分南中学校,隼人中学校,舞鶴中学校の生徒たちが,埋蔵文化財センターと上野原縄文の森で職場体験を行いました。

生徒たちは,当センターの役割の説明を受け,センター内を見学し,整理作業の様子や出土した土器などを紹介されました。

業務体験では,整理の基礎作業である土器洗い,拓本や資料整理を体験して,生徒たちはどの業務にも一生懸命取り組んでいました。

今回の職場体験を通じて,生徒たちは働くことの意義,楽しさや大変さを学び,将来の進路や目標が明確になったようです。生徒たちの今後の成長に期待しています。

整理作業を見学

保存処理業務を説明しています

収蔵庫で鹿児島県の縄文土器の特徴を紹介

土器洗い体験

拓本体験

資料整理

鹿児島空港パネル展示

6月4日,鹿児島空港3階のギャラリーフレンドリーに,鹿児島県立埋蔵文化財センターと上野原縄文の森の紹介パネルを展示しました。

空の玄関口空港にかけて,遺跡上空からの写真をたくさん使用しました。

上野原遺跡は着陸直前に右手側に見えることが多いですが,ぜひご覧ください。

7月19日まで展示しています。

展示作業の様子

鹿児島県内の遺跡を紹介しています

飛行機から上野原遺跡を探してみてください

 

 

下城跡(姶良市北山)の発掘調査

姶良市の下城跡の発掘調査が始まりました。下城跡は戦国時代,この地方の地頭であった梅北国兼(うめきたくにかね)の山城だったと伝えられています。

調査前に伐採をしたところ,山城の形がはっきり見えてきました。またこの日は,現状確認のためにラジコンヘリによる空撮も行いました。

現在,曲輪に上り下りする階段を設置したり,安全に調査を行うために柵を立てたりしています。今後の発掘調査の成果が期待されます。

伐採によって曲輪や堀の形状がよくわかります

道路から曲輪上部までかなりの高低差があります

曲輪に上がる階段を整備中

ラジコンヘリによる空撮

空撮の様子(〇の中にヘリがいます)

空撮画像(桜島が臨めます)

発掘調査が始まりました

5月から,「名主原遺跡(鹿屋市吾平町)」と「二子塚B遺跡(大崎町)」の発掘調査が始まりました。

どちらの遺跡も昨年度の調査で,貴重な遺構・遺物が見つかっており,今後の調査報告が期待されています。

名主原遺跡発掘調査の様子
名主原遺跡発掘調査の様子
二子塚B遺跡発掘調査の様子

二子塚B遺跡発掘調査の様子