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カテゴリー: 南の縄文調査室から

このページは、発掘調査・整理作業・報告書作成の様子や、埋蔵文化財センタ内ーのできごとを紹介します。

エントランスの展示が新しくなりました

埋蔵文化財センターのエントランスに,遺物の展示ケースをご提供いただきました。

現在,河口コレクションの「山ノ口遺跡出土遺物」(錦江町),「推しの逸品」としてインスタグラムで紹介した「龍首水注」(中郡遺跡群:出水市),「土器に刻まれた弥生時代の龍」(諏訪前遺跡:南さつま市)を展示しています。

貴重な遺物を,この機会にご覧ください。

山ノ口遺跡出土遺物

「推しの逸品」

 

発掘調査を開始しました「柳迫遺跡(曽於市末吉町)」

1月から,柳迫遺跡(曽於市末吉町)の発掘調査を開始しました。縄文時代,古代,中世の複合遺跡です。

これまでの調査で,溝跡と思われる遺構が見つかっています。今後の調査で新しい発見があれば,お知らせしていきます。

発掘調査の様子

溝跡と思われる遺構

 

 

中組遺跡(天城町)の発掘調査

昨年の12月から,中組遺跡(天城町)の発掘調査を行っています。

これまでの調査で,近世のものと思われる溝跡や,陶磁器などが出土しています。

道路改築調査のため,遺跡の目の前を道路が通っています。これからも安全に気を付けながら,作業を進めていきます。

発掘調査の様子

収蔵庫増設

埋蔵文化財センターでは現在,新収蔵庫を建設中です。

昭和30年代後半以降の鹿児島県による発掘調査出土品は相当数あり,特にここ10年間の出土品はかなりの量になりました。そのため今の収蔵庫はいっぱいになり,増設計画を進めてきました。

完成すればより多くの出土品の保管が可能で,さらに適正な管理ができ,利活用もしやすくなります。

建設場所は,当センターの駐車場です。これまで大型バスなどが駐車していたところになります。建設車両の出入りなどがありますので,ご来場の際はご留意ください。

 

土器に刻まれた弥生時代の龍

線刻土器(諏訪前遺跡:南さつま市金峰町) ※ クリックで拡大します

弥生時代の土器に刻まれている想像上の生き物・龍(一部欠損)。
龍は水神とも考えられています。大陸から稲作とともに伝わったのでしょうか。辰年にふさわしい土器です。

インスタグラムでも掲載しています。
フォローよろしくお願いします。
https://www.instagram.com/kagoshima_maibun/

辰年に向けて(龍首水注)

中郡遺跡群(出水市)で出土した,中世の青白磁龍首水注(水差し)の一部です。注ぎ口を龍の頭部で表現しています。

中国の景徳鎮窯で生産されました。2.5cmほどの大きさですが,造りは精巧で,目・眉上隆起・冠毛が見られます。国内でも数例しか出土していません。

 

発掘現場から~二子塚B遺跡(大崎町)

現在発掘中の二子塚B遺跡では,多くのピット(柱跡と思われる穴)や,大きな溝跡が見つかっています。遺物では,縄文時代から古墳時代までの土器などが出土しています。

発掘調査は2月までの予定です。

多数見つかったピット

ピットと同じ調査区で見つかった溝跡

別の調査区では,さらに大きな溝跡も見つかっています。

正月準備

年内の業務も残すところあとわずかです。埋蔵文化財センター玄関に,門松が飾られました。

お隣の上野原縄文の森展示館の体験メニュー「門松を作ろう」の,かわいい作品をおすそわけしてもらいました。

【お知らせ】
インスタグラムも始めました。フォローよろしくお願いします。

埋蔵文化財センター玄関

門松

かごしま遺跡フォーラム2023動画公開

12月2日に開催した,「かごしま遺跡フォーラム2023~掘り出された鹿屋の歴史と文化~」の発表を動画(YouTube)で公開します。
当日の発表資料は以下のリンクからダウンロードできます。
「かごしま遺跡フォーラム2023資料」(PDF)
発表と合わせてご覧ください。

※ 画面が小さくて見づらい場合は,動画の右下の「全画面」をクリックすると拡大します。
※ 発表内容は,フォーラム時点での調査成果になります。その後の調査・整理作業により,詳細が変更する可能性もあります。
※ 発表動画の無断利用・複製はご遠慮ください。公開動画のリンクのコピーはご利用いただけます。

「鹿屋吾平佐多線(吾平道路)改築に伴う発掘調査の成果~名主原遺跡(鹿屋市吾平町)を中心に~」

「国道220号古江バイパス建設に伴う発掘調査の成果~近年の発掘調査を中心に~」

「東九州自動車道建設に伴う発掘調査の成果~川久保遺跡(鹿屋市串良町)を中心に~」

 

かごしま遺跡フォーラム2023 ~掘り出された鹿屋の歴史と文化~

令和5年12月2日,鹿屋市串良公民館別館で,「かごしま遺跡フォーラム2023 ~掘り出された鹿屋の歴史と文化~」を開催しました。

11回目となる今回のフォーラムでは,東九州自動車道建設,国道220号古江バイパス建設,そして鹿屋吾平佐多線(吾平道路)改築に伴う遺跡の発掘調査成果を報告しました。

また,鹿屋市教育委員会が発掘調査を行った「町田堀遺跡」,「八反田遺跡」,「岡崎古墳群」の調査成果について,鹿屋市の担当者から報告をしていただきました。

その後のパネルディスカッションでは,鹿屋の地理的環境や地形,縄文時代,弥生時代,古墳時代の特徴について,意見交換が行われました。また,会場から質問を受け,遺跡の特徴をより詳しく掘り下げることもできました。

当日は150人の参加者があり,発表者の報告にうなずいたり,メモを取ったりして,関心をもって聞かれていました。また,展示された遺物や写真パネルをご覧になり,「身近な場所にたくさんの遺跡があることを知り,よかった」,「自分たちの祖先の生活の様子がわかった」などの感想を得ることができました。

今回のフォーラムを契機として,郷土の文化財についてさらに興味をもち,地域の歴史により深く関心を寄せていただければ幸いです。

鹿児島県立埋蔵文化財センターでは,今後も定期的にフォーラムを開催する予定です。多くの参加をお待ちしております。

今回のフォーラムの資料集は,下記のリンクからダウンロードできます。

「フォーラム資料集」
https://www.jomon-no-mori.jp/category/zcenter/zcenter-forum/

開会のあいさつ(所長)

開会のあいさつ(鹿屋市教育長)

東九州自動車道建設に伴う発掘調査の成果報告

国道220号古江バイパス建設に伴う発掘調査の成果報告

鹿屋吾平佐多線(吾平道路)改築に伴う発掘調査の成果報告

鹿屋市教育委員会の発掘調査成果報告

パネルディスカッションの様子

閉会のあいさつ((公財)鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター長)