正月準備
年内の業務も残すところあとわずかです。埋蔵文化財センター玄関に,門松が飾られました。
お隣の上野原縄文の森展示館の体験メニュー「門松を作ろう」の,かわいい作品をおすそわけしてもらいました。
かごしま遺跡フォーラム2023動画公開
12月2日に開催した,「かごしま遺跡フォーラム2023~掘り出された鹿屋の歴史と文化~」の発表を動画(YouTube)で公開します。
当日の発表資料は以下のリンクからダウンロードできます。
「かごしま遺跡フォーラム2023資料」(PDF)
発表と合わせてご覧ください。
※ 画面が小さくて見づらい場合は,動画の右下の「全画面」をクリックすると拡大します。
※ 発表内容は,フォーラム時点での調査成果になります。その後の調査・整理作業により,詳細が変更する可能性もあります。
※ 発表動画の無断利用・複製はご遠慮ください。公開動画のリンクのコピーはご利用いただけます。
「鹿屋吾平佐多線(吾平道路)改築に伴う発掘調査の成果~名主原遺跡(鹿屋市吾平町)を中心に~」
「国道220号古江バイパス建設に伴う発掘調査の成果~近年の発掘調査を中心に~」
「東九州自動車道建設に伴う発掘調査の成果~川久保遺跡(鹿屋市串良町)を中心に~」
【インスタグラム始めました】
インスタグラム開設しました。
これからインスタグラムでも発掘調査や遺跡の情報を紹介していきます。
ホームページやFacebook同様に,こちらもチェック&フォローをお願いします。
鹿児島県立埋蔵文化財センター(@kagoshima_maibun) • Instagram
https://www.instagram.com/kagoshima_maibun/
かごしま遺跡フォーラム2023 ~掘り出された鹿屋の歴史と文化~
令和5年12月2日,鹿屋市串良公民館別館で,「かごしま遺跡フォーラム2023 ~掘り出された鹿屋の歴史と文化~」を開催しました。
11回目となる今回のフォーラムでは,東九州自動車道建設,国道220号古江バイパス建設,そして鹿屋吾平佐多線(吾平道路)改築に伴う遺跡の発掘調査成果を報告しました。
また,鹿屋市教育委員会が発掘調査を行った「町田堀遺跡」,「八反田遺跡」,「岡崎古墳群」の調査成果について,鹿屋市の担当者から報告をしていただきました。
その後のパネルディスカッションでは,鹿屋の地理的環境や地形,縄文時代,弥生時代,古墳時代の特徴について,意見交換が行われました。また,会場から質問を受け,遺跡の特徴をより詳しく掘り下げることもできました。
当日は150人の参加者があり,発表者の報告にうなずいたり,メモを取ったりして,関心をもって聞かれていました。また,展示された遺物や写真パネルをご覧になり,「身近な場所にたくさんの遺跡があることを知り,よかった」,「自分たちの祖先の生活の様子がわかった」などの感想を得ることができました。
今回のフォーラムを契機として,郷土の文化財についてさらに興味をもち,地域の歴史により深く関心を寄せていただければ幸いです。
鹿児島県立埋蔵文化財センターでは,今後も定期的にフォーラムを開催する予定です。多くの参加をお待ちしております。
今回のフォーラムの資料集は,下記のリンクからダウンロードできます。
「フォーラム資料集」
https://www.jomon-no-mori.jp/category/zcenter/zcenter-forum/
開会のあいさつ(所長)
![]() |
|
|
|
|
|
|
|
施設利用申込及び資料等貸出について
かごしま遺跡フォーラム2023 ~掘り出された鹿屋の歴史と文化~
11月開始の現場から
11月から発掘調査を開始した遺跡があります。今回はその様子を紹介します。
「虎居城跡」
虎居城跡は,薩摩郡さつま町にある縄文時代から中世山城跡の遺跡です。平成20・21年度に「川内川激甚災害対策特別緊急事業」のために発掘調査行いました。その後は,「北薩広域公園整備事業」のために継続して調査を行ってきました。今回も公園整備事業の調査になります。
調査は始まったばかりで,まずは環境整備や調査区の設定から行いました。掘り下げたところ,中世・近世の陶磁器や瓦などが見つかっています。
|
|
「二子塚B遺跡」二子塚B遺跡は,曽於郡大崎町にある遺跡です。「県道黒石串良線道路整備」のために,令和4年度から発掘調査を行っており,その時の調査で縄文時代の竪穴建物跡や土器,弥生時代の土器,古墳時代の土坑や竪穴建物跡が見つかっています。
今年度も既に多くの遺物が出土しています。昨年度よりも,もっと貴重な発見があるかもしれません。
|
|
どちらの遺跡も調査が始まったばかりです。詳細はまた改めて紹介したいと思います。
出水貝塚里帰り展講演会
11月18日(土),出水市立出水小学校体育館で,『よみがえる河口コレクションの世界「出水貝塚里帰り展講演会」』を実施しました。
まず初めに,当センター所長があいさつを行い,河口貞徳氏の功績と河口コレクションの概要について説明しました。続いて,出水市商工観光部文化スポーツ課の駒寿ひとみ課長に,出水貝塚について紹介していただきました。
講演では,「出水貝塚の発掘調査の成果と課題-平成の調査を中心として―」と題して,岩崎新輔さん(出水市商工観光部文化スポーツ課)に,出水市教育委員会が平成8~10年に行った調査の成果を報告していただきました。
次に,「河口コレクションの整理・報告書刊行にあたって」と題して,鹿児島県立埋蔵文化財センターが刊行した発掘調査報告書「出水貝塚」の担当者であった松山初音さん((公財)鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター文化財専門員に,内容紹介と,そこで明らかになった遺跡の重要性を報告していただきました。
講演会終了後は,隣接する出水麓歴史館に移動して,ミュージアムトークを行いました。参加された方々は,実際の遺物を見られて,質問を交えながらその素晴らしさに感動されていました。
「出水貝塚里帰り展」は,出水麓歴史館で1月16日(火)まで開催しています。ぜひお越しください。
今回の資料(PDF)は,下記のリンクからダウンロードできます。
また,発掘調査報告書(PDF),出水貝塚の3DやARもご覧ください。
鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書「出水貝塚」(PDF)
|
|
|
|
|
研究紀要第16号
鹿児島県の洞穴遺跡の集成―洞穴遺跡の概要と調査の状況―
湯場﨑 辰巳
鹿屋市小牧遺跡の補遺と若干の検討
(公財)埋蔵文化財調査センター 調査課
鹿屋市小牧遺跡で検出された竪穴建物跡(SH20)の性格について
川口 雅之
霧島市上井城跡の踏査
黒川 忠広
薩摩国高城-野田間の道筋について
東 和幸