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カテゴリー: 鹿児島県立埋蔵文化財センター

中組遺跡(天城町)の発掘調査

昨年の12月から,中組遺跡(天城町)の発掘調査を行っています。

これまでの調査で,近世のものと思われる溝跡や,陶磁器などが出土しています。

道路改築調査のため,遺跡の目の前を道路が通っています。これからも安全に気を付けながら,作業を進めていきます。

発掘調査の様子

西南戦争はここから始まった? (滝ノ上火薬製造所跡:鹿児島市)

薩摩藩は,火薬製造の本局として文政年間(1818~1830)に滝ノ上火薬製造所を設立しました。稲荷川の水流を利用した直径四mほどの水車を使って火薬を製造していました。

その存在を危険視した明治政府は,明治10(1877)年1月に機械や弾薬などを密かに運び出そうとしました。機械や弾薬類が自分たちのものという考えが強かった鹿児島の士族たちは激怒し,草牟田の政府の火薬庫を襲撃しました。その後,西南戦争に突き進んでいきます。

このような経緯から,滝ノ上火薬製造所は,国内最後で最大の内戦である西南戦争の勃発の契機となった場所ともいえるかもしれません。

調査報告書は,以下のリンクからダウンロードできます。
『鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書』(210)「滝ノ上火薬製造所跡・高熊山激戦地跡・チシャケ迫堡塁跡群・岩川官軍墓地」

 

収蔵庫増設

埋蔵文化財センターでは現在,新収蔵庫を建設中です。

昭和30年代後半以降の鹿児島県による発掘調査出土品は相当数あり,特にここ10年間の出土品はかなりの量になりました。そのため今の収蔵庫はいっぱいになり,増設計画を進めてきました。

完成すればより多くの出土品の保管が可能で,さらに適正な管理ができ,利活用もしやすくなります。

建設場所は,当センターの駐車場です。これまで大型バスなどが駐車していたところになります。建設車両の出入りなどがありますので,ご来場の際はご留意ください。

 

土器に刻まれた弥生時代の龍

線刻土器(諏訪前遺跡:南さつま市金峰町) ※ クリックで拡大します

弥生時代の土器に刻まれている想像上の生き物・龍(一部欠損)。
龍は水神とも考えられています。大陸から稲作とともに伝わったのでしょうか。辰年にふさわしい土器です。

インスタグラムでも掲載しています。
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https://www.instagram.com/kagoshima_maibun/

辰年に向けて(龍首水注)

中郡遺跡群(出水市)で出土した,中世の青白磁龍首水注(水差し)の一部です。注ぎ口を龍の頭部で表現しています。

中国の景徳鎮窯で生産されました。2.5cmほどの大きさですが,造りは精巧で,目・眉上隆起・冠毛が見られます。国内でも数例しか出土していません。