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カテゴリー: 鹿児島県立埋蔵文化財センター

土器に刻まれた弥生時代の龍

線刻土器(諏訪前遺跡:南さつま市金峰町) ※ クリックで拡大します

弥生時代の土器に刻まれている想像上の生き物・龍(一部欠損)。
龍は水神とも考えられています。大陸から稲作とともに伝わったのでしょうか。辰年にふさわしい土器です。

インスタグラムでも掲載しています。
フォローよろしくお願いします。
https://www.instagram.com/kagoshima_maibun/

辰年に向けて(龍首水注)

中郡遺跡群(出水市)で出土した,中世の青白磁龍首水注(水差し)の一部です。注ぎ口を龍の頭部で表現しています。

中国の景徳鎮窯で生産されました。2.5cmほどの大きさですが,造りは精巧で,目・眉上隆起・冠毛が見られます。国内でも数例しか出土していません。

 

ワクワク考古楽出前授業~宮之城中学校(さつま町)~

12月20日,さつま町立宮之城中学校で,『ワクワク考古楽』 を1年生(155人)に向けて実施しました。宮之城中学校は「虎居城」という中世の山城跡の中に建っています。現在,当センターでは虎居城跡の一角を発掘調査しています。

天気が良ければ,現地見学を予定していましたが,あいにくの雨となりました。そこで授業では,まず,埋蔵文化財センターの仕事について紹介した後,虎居城とその周辺の地形の成り立ち,虎居城の歴史について説明しました。

次に,虎居城跡の実際の写真を提示しながら,発掘調査で見つかった,「曲輪」・「切岸」・「堀切」・「竪堀」・「横堀」・「虎口」といった「山城」の特徴的な遺構を説明しました。

最後に,中世の陶磁器や近世の瓦などの実物を見たり,実際に手にしたりする活動を通して,歴史を実感してもらいました。

この体験が,今後の学習意欲や,地域の歴史理解につながればありがたいです。

授業の様子

発掘現場から~二子塚B遺跡(大崎町)

現在発掘中の二子塚B遺跡では,多くのピット(柱跡と思われる穴)や,大きな溝跡が見つかっています。遺物では,縄文時代から古墳時代までの土器などが出土しています。

発掘調査は2月までの予定です。

多数見つかったピット

ピットと同じ調査区で見つかった溝跡

別の調査区では,さらに大きな溝跡も見つかっています。

正月準備

年内の業務も残すところあとわずかです。埋蔵文化財センター玄関に,門松が飾られました。

お隣の上野原縄文の森展示館の体験メニュー「門松を作ろう」の,かわいい作品をおすそわけしてもらいました。

【お知らせ】
インスタグラムも始めました。フォローよろしくお願いします。

埋蔵文化財センター玄関

門松

かごしま遺跡フォーラム2023動画公開

12月2日に開催した,「かごしま遺跡フォーラム2023~掘り出された鹿屋の歴史と文化~」の発表を動画(YouTube)で公開します。
当日の発表資料は以下のリンクからダウンロードできます。
「かごしま遺跡フォーラム2023資料」(PDF)
発表と合わせてご覧ください。

※ 画面が小さくて見づらい場合は,動画の右下の「全画面」をクリックすると拡大します。
※ 発表内容は,フォーラム時点での調査成果になります。その後の調査・整理作業により,詳細が変更する可能性もあります。
※ 発表動画の無断利用・複製はご遠慮ください。公開動画のリンクのコピーはご利用いただけます。

「鹿屋吾平佐多線(吾平道路)改築に伴う発掘調査の成果~名主原遺跡(鹿屋市吾平町)を中心に~」

「国道220号古江バイパス建設に伴う発掘調査の成果~近年の発掘調査を中心に~」

「東九州自動車道建設に伴う発掘調査の成果~川久保遺跡(鹿屋市串良町)を中心に~」

 

【インスタグラム始めました】

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これからインスタグラムでも発掘調査や遺跡の情報を紹介していきます。

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かごしま遺跡フォーラム2023 ~掘り出された鹿屋の歴史と文化~

令和5年12月2日,鹿屋市串良公民館別館で,「かごしま遺跡フォーラム2023 ~掘り出された鹿屋の歴史と文化~」を開催しました。

11回目となる今回のフォーラムでは,東九州自動車道建設,国道220号古江バイパス建設,そして鹿屋吾平佐多線(吾平道路)改築に伴う遺跡の発掘調査成果を報告しました。

また,鹿屋市教育委員会が発掘調査を行った「町田堀遺跡」,「八反田遺跡」,「岡崎古墳群」の調査成果について,鹿屋市の担当者から報告をしていただきました。

その後のパネルディスカッションでは,鹿屋の地理的環境や地形,縄文時代,弥生時代,古墳時代の特徴について,意見交換が行われました。また,会場から質問を受け,遺跡の特徴をより詳しく掘り下げることもできました。

当日は150人の参加者があり,発表者の報告にうなずいたり,メモを取ったりして,関心をもって聞かれていました。また,展示された遺物や写真パネルをご覧になり,「身近な場所にたくさんの遺跡があることを知り,よかった」,「自分たちの祖先の生活の様子がわかった」などの感想を得ることができました。

今回のフォーラムを契機として,郷土の文化財についてさらに興味をもち,地域の歴史により深く関心を寄せていただければ幸いです。

鹿児島県立埋蔵文化財センターでは,今後も定期的にフォーラムを開催する予定です。多くの参加をお待ちしております。

今回のフォーラムの資料集は,下記のリンクからダウンロードできます。

「フォーラム資料集」
https://www.jomon-no-mori.jp/category/zcenter/zcenter-forum/

開会のあいさつ(所長)

開会のあいさつ(鹿屋市教育長)

東九州自動車道建設に伴う発掘調査の成果報告

国道220号古江バイパス建設に伴う発掘調査の成果報告

鹿屋吾平佐多線(吾平道路)改築に伴う発掘調査の成果報告

鹿屋市教育委員会の発掘調査成果報告

パネルディスカッションの様子

閉会のあいさつ((公財)鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター長)

施設利用申込及び資料等貸出について

埋蔵文化財センターの施設・設備,埋蔵文化財センターが保管する埋蔵文化財及び埋蔵文化財に関する資料の利用及び貸出しについては,下記のページをご覧ください。
また,より適切な対応・処理のために,事前に連絡・相談をしてくださるようお願いします。
各申請書を提出されてから,貸出事務等が終了するまでに1週間程度を要します。余裕を持ってお申し込みください。