- 上野原縄文の森 第42回企画展
蘇るSHOKU Ⅰ
~「食」から見える古の生活~ - 開催期間:平成27年4月17日(金)~平成27年7月5日(日)
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獲物を求めて山野を駆け巡る遊動の生活から,農耕などによる定住の生活へ…。
人は,環境の移り変わりに適応しながら,生き抜くため身近にあるものを活用し,食を確保するために知恵と工夫を凝らして,多種多様な道具を作ったり,調理や保存の方法などを開発したりしてきました。今回の展示では,発掘調査で得られた多くの情報から「蘇るSHOKU」の第1弾として,古の人々の生活ぶりを,「食」というテーマで紹介します。
※今年度は,「SHOKU(しょく)」という言葉の響きに視点を置き,食事や色彩,装飾,職(仕事)などをテーマに多種多様な出土品を紹介します。「市来貝塚」の貝層 (剥ぎ取り資料) 【縦3m横1.2m】 この貝層は,平成4年の市来(川上)貝塚の発掘調査の際に剥ぎ取られたものです。貝層には,カキやハマグリなどのいろいろな種類の貝や,獣の骨,魚の骨など,縄文人が食べたあとに捨てたものが大量に堆積しています。ほかにも割れた土器片や貝輪の未製品,軽石製品などを見つけることができますが,まだいろいろと隠れています。ぜひ,自分で探してみてください。 -
※カーソルを置くと,拡大してご覧になれます。
※ 下の遺物は,「剥ぎ取り資料」の中から見つけたものです。どこに隠れているでしょうか?土器片(市来式土器) 軽石製品 貝輪の未製品
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- ■注目の一品~企画展展示品から~■
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「台付皿形土器」(草野貝塚・鹿児島市教育委員会)
縄文時代後期(約3,500年前)の台付皿形土器です。土器を真上から見ると,皿部は一辺が9.5㎝の正方形をしており,脚部は円形で直径が7.8㎝,底部から頂点までの高さは約10㎝です。
皿部は4つの隆起を持つ波状の口縁で,脚部には2カ所の透かしがあり,皿部と脚部をつなぐ部分の左右には把手がついています。
また,隆起部を中心の軸として,左右対称になるように刻目と沈線の模様が施されており,沈線部には赤色顔料が塗られています。画像をドラッグしたまま左右に動かしますと,土器の回転画像をご覧いただけます。
また,タブレットでは,拡大した画像を回転させてご覧いただけます。 - ■企画展講演会■
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平成27年5月9日(土) 13時30分~ ※終了しました 講 師 : 熊本大学文学部教授 小畑 弘己 氏 定 員 : 80人程度(※要事前申し込み) 場 所 : 縄文の森展示館多目的ルーム 資料代 : 100円 ※ 講演会終了後,希望者を対象に,企画展示室でギャラリー
トークを行います。(別途展示館利用料金が必要) - ■企画展ギャラリートーク■
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企画展開催中に展示の解説を行います。 【日時】 開催中の毎週土・日・祝日 【会場】 企画展示室 1回目 10:30~ 2回目 14:30~ ※各回30分程度 双魚文青磁皿(白糸原遺跡 南さつま市) -
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