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第52回 道路の下の物語~新発見!かごしまの遺跡2018

  • 開催期間:平成30年9月8日()~平成30年11月25日(
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     平成29年度に行った県内の遺跡発掘調査は,道路建設に伴うものが大部分を占めています。その結果,今後,道路となっていく土地の下には,先人たちが生活をした痕跡が幾重にも重なって残っていることがわかりました。
     知覧道路建設に伴う発掘調査が行われた牧野遺跡では,縄文時代草創期の調理場と考えらえる,1,600個もの石からなる集石遺構の中から,髪の毛が線刻された女性像(ヴィーナス)が見つかりました。また,東九州道建設に伴う発掘調査が行われた天神段遺跡では,縄文時代早期(約11000年)前から約4000年もの間,繰り返し人々が住み続けたことがわかってきました。今回の企画展では,道路の下に眠る先人たちの物語として,特に注目される調査成果の速報を紹介します。
     現在の私たちの生活が,先人たちの営みの上に成り立っていることを感じてください。
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  • ■今回の企画展で紹介する主な遺跡■
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  • ■注目の展示品■
  • 線刻礫(縄文ヴィーナス)【牧野遺跡・南九州市】
    【線刻礫(縄文ヴィーナス)の実測図】
     
     安山岩の円礫で,起き上がり小坊師(こぼし)の上部のような形をしています。縄文時代草創期から出土する(ぎょく)(ずい)系の石の固い()(もん)()により施文されたものと考えられます。痕跡(こんせき)をよく観察すると,底面から上に向かって刻まれ,また,下から見ると線が,らせん(じょう)となることから,手で持って石を回しながら施文していったものと考えられます。平坦面には,中央部に(くぼ)みが存在することから,全体が整形(せいけい)された可能性もあります。
  • ■企画展講演会■
  • 平成30年9月15日(土)13:30~15:00 ※終了しました
      内 容 : ①「知覧道路の物語」
            ②「東九州道の物語」
      講 師 : ①鹿児島県立埋蔵文化財センター 
                      第二調査係長 宗岡 克英 氏
            ②(公財)埋蔵文化財調査センター
                      調査第一係長 今村 敏照 氏
      定 員 : 80人程度(※要事前申し込み)
      場 所 : 縄文の森展示館多目的ルーム
      資料代 : 100円
        ※ 講演会終了後,希望者を対象に企画展示室で講師による
        ギャラリートークを行います。(別途展示館利用料金が必要)