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第8回 レールの下の物語

  • 第8回企画展 九州新幹線開業記念企画展
    -レールの下の物語-
  • 開催期間:平成16年4月24日()~平成16年7月11日(
  • 九州新幹線 つばめ森に,つばめが来たよ―――。
    2004年3月に開業した九州新幹線。県立埋蔵文化財センターでは,新幹線の線路や沿線施設建設に伴い,平成5年度より8年間にわたり,18遺跡の発掘調査を行いました。
    その結果,旧石器時代から近世に至る様々な遺構や遺物が発見されました。

    今回の企画展では,その貴重な発見の一部をご紹介いたします。

  • ■展示案内■
  • 第8回企画展 リーフレット第1話
    「つばめ」の下に古墳時代の大集落 !?
    鹿児島市 武遺跡

    第2話
    隠元和尚ゆかりの寺院 !?

    鹿児島市 寿国寺跡

    第3話
    木の棒に記された古代の文字 !?

    川内市 京田遺跡
    第4話
    役人たちの仕事ぶりは !?

    川内市 大島遺跡

    第5話
    縄文時代の玉造り !?

    出水市 大坪遺跡

    第6話
    地名が語る鉄生産の歴史 !?

    川内市 鍛冶屋馬場遺跡

  • 企画展の風景1企画展の風景2企画展の風景3
  • ■展示されている遺跡■
  • (1)大坪遺跡(出水市美原町)
  • 遺跡は新幹線保守基地等の建設予定地から発見されました。標高7mの低地にあり,縄文時代晩期(およそ3,000年前)・奈良時代(1,200年前)・鎌倉時代(800年前)を主体とする遺跡です。
    縄文時代には再生を祈ったと考えられる埋設土器38基や,緑色の石材を利用した勾玉や管玉などが多数出土し,弥生時代を迎える直前の暮らしぶりがうかがえます。
    また,鎌倉時代には東西南北合わせて110m四方の土地区画(条理型地割)があったことがわかりました。
  • (2)京田遺跡(薩摩川内市中郷町)
  • 遺跡は新幹線保守基地等の建設予定地から発見されました。標高7mの低地にあり,縄文時代晩期(およそ3,000年前)・奈良時代(1,200年前)・鎌倉時代(800年前)を主体とする遺跡です。
    縄文時代には再生を祈ったと考えられる埋設土器38基や,緑色の石材を利用した勾玉や管玉などが多数出土し,弥生時代を迎える直前の暮らしぶりがうかがえます。
    また,鎌倉時代には東西南北合わせて110m四方の土地区画(条理型地割)があったことがわかりました。
  • (3)大島遺跡(薩摩川内市東大小路町)
  • 遺跡は標高約5mの川内川下流域の自然堤防上に位置し,縄文時代晩期から近世にかけての多くの遺構,遺物が発見されました。
    特に奈良時代から平安時代にかけての遺物が多く,土師器,須恵器の他に国分寺瓦も多量に出土しました。また,特殊な遺物として風字形の二面硯(にめんけん)・転用硯(てんようけん)等のすずりや,青銅器の鈴,帯金具(石製の丸鞘),緑釉陶器などが出土しました。二面硯などの貴重な遺物の出土や遺跡の位置から考えて,国府・薩摩国分寺との強い関連性が予想される遺跡です。
  • (4)山ノ脇遺跡(日置市伊集院町郡)
  • 遺跡は神ノ川沿いの標高約90mの丘陵に位置しています。今から約800~500年前の掘立柱建物跡が10棟あり,その建て方や大きさから,この地域を支配した人たちが建て替えながら住んだ跡と考えられます。
    また,使った物を一緒に埋めておまつりをした大変珍しい跡も見つかりました。さらに中国南部で作られた青磁や白磁などの磁器や,国内で作られた陶器や須恵器が出土し,当時の行き来が盛んであった様子がわかります。
  • (5)上ノ平遺跡(日置市伊集院町神殿)
  • 遺跡は標高約150mの丘陵の南側斜面にあり,旧石器時代後半から近世まで人々がしばしば住んでいたことがわかりました。
    特に,今から約3,800年前の縄文時代後期前半には,頻繁に竪穴住居跡や調理場である集石遺構が作られました。また,煮炊きや盛りつける土器,狩りや調理・加工をする石器や石器を作るための道具,浮きと考えられる軽石など多くの遺物が見つかりました。
  • (6)武遺跡(鹿児島市武)
  • 遺跡は新幹線鹿児島中央駅の建設予定地で発見され,沖積作用によって作られた標高約6mの微高地に立地しています。
    調査では古墳時代の竪穴住居跡23基,溝4条のほか多量の土器が発見され,当時の集落の様子がわかりました。また,その下の層からは縄文土器とともに,ヒスイに類似した石に孔を開けた太珠と呼ばれる遺物も発見されました。

  • 今までに開催した特別企画展情報はこちらから
    > 上野原縄文の森企画展のご案内