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カテゴリー: 南の縄文調査室から

このページは、発掘調査・整理作業・報告書作成の様子や、埋蔵文化財センタ内ーのできごとを紹介します。

白銀の上野原

令和5年1月25日,朝,上野原縄文の森は雪に覆われました。

普段見慣れている景色が違って見えました。

復元住居も雪で覆われました

日光と反対側に雪が残っています

森一面に雪が積もりました

橋の上もきれいに積もっています

雪の上に小さな足跡。主はだれかな。
お昼前にはだいぶ溶けてきました

さつま町郷土史研究会の虎居城跡見学

令和5年1月20日(金)にさつま町郷土史研究会の方々が,虎居城跡発掘調査の見学に来られました。

まず,出土した遺物を紹介し,手に取って触れてもらいました。今回の調査で出土した遺物は15世紀代の青磁をはじめ,特に16世紀代の景徳鎮窯系の白磁の皿や青花の碗,福建・広東地方(漳州窯系など)などの中国製の輸入陶磁器が中心で,それら遺物の年代から推定される在城者が島津歳久や島津忠長であることに感心していました。

実際の発掘現場では,近世以降に作られたと考えられる石垣を見学し,宮之城島津家や菩提寺である宗功寺との関係に興味を抱いておられました。

虎居城の主郭にあたる松社城跡では,石塁や土塁により方形に区画された曲輪の配置が室町時代以降の伝統的な区割りであり,鎮座する大石は川内川河口域や紫尾山から運ばれたと考えられ,庭園の景石の可能性があることを説明しました。

今後,さつま町の歴史を語る上で参考になればと思います。

(写真提供:さつま町教育委員会)

出土した遺物を紹介

虎居城跡の地形の説明

発掘調査について説明

曲輪の上部の説明

見学の最後に

小牧遺跡紹介動画

上野原縄文の森で開催している『第65回企画展「新発見!かごしまの遺跡2022 ~発掘調査速報展~」』から,「小牧遺跡」(鹿屋市串良町)を動画で紹介します。
詳しい内容は,上野原縄文の森企画展でご覧ください。
※ 画像をクリックすると動画を際せします。音が出ますので,ボリュームにご注意ください。
※ 動画の再生が出来なかったり,サイズが大きすぎるときは,以下のリンクをクリックしてご覧ください。

「平佐焼窯跡群」紹介動画

上野原縄文の森で開催している『第65回企画展「新発見!かごしまの遺跡2022 ~発掘調査速報展~」』から,「平佐焼窯跡群」(薩摩川内市天辰町)を動画で紹介します。
詳しい内容は,上野原縄文の森企画展でご覧ください。
※ 画像をクリックすると動画を再生します。音が出ますので,ボリュームにご注意ください。
※ 動画の再生が出来なかったり,サイズが大きすぎるときは,以下のリンクをクリックしてご覧ください。

春日堀遺跡紹介動画

上野原縄文の森で開催している『第65回企画展「新発見!かごしまの遺跡2022 ~発掘調査速報展~」』から,「春日堀遺跡」(志布志市有明町)を動画で紹介します。
詳しい内容は,上野原縄文の森企画展でご覧ください。
※ 画像をクリックすると動画を際せします。音が出ますので,ボリュームにご注意ください。
※ 動画の再生が出来なかったり,サイズが大きすぎるときは,以下のリンクをクリックしてご覧ください。

立塚遺跡紹介動画

上野原縄文の森で開催している『第65回企画展「新発見!かごしまの遺跡2022 ~発掘調査速報展~」』から,「立塚遺跡」(鹿屋市吾平町)を動画で紹介します。
詳しい内容は,上野原縄文の森企画展でご覧ください。
※ 画像をクリックすると動画を際せします。音が出ますので,ボリュームにご注意ください。
※ 動画の再生が出来なかったり,サイズが大きすぎるときは,以下のリンクをクリックしてご覧ください。

名主原遺跡現地説明会を行いました

12月17日(土),名主原遺跡(鹿屋市吾平町下名)の現地説明会を行いました。

当日は朝から雨が降る肌寒い中でしたが,県内各地や県外から合わせて80人の見学者が来跡されました。

現地説明会では,まず地層の説明をして,名主原遺跡の主な時代について紹介しました。

次に,遺跡で多く見つかっている,花弁形住居跡や竪穴建物跡について紹介しました。見学者の方々からは「花弁形住居というのを初めて見ました。鹿児島では多く見つかるのですか」,「ひとつの建物に,何人ぐらいの人が住んでいたのですか」といった質問などがあり,興味深く見学されていました。

受付の横では,遺跡で出土した,埋設土器・ガラス小玉・砥石・石包丁などを展示して紹介しました。本物の土器や石器を間近で見られ,説明を聞きながら,当時の人々の暮らしを想像されているようでした。

当日の配布資料は,以下のリンクからダウンロードできます。

名主原遺跡現地説明会配布資料(PDF)

開会式の様子。開始時間前からたくさんの方にお集まりいただきました。

地層の説明

見つかった花弁形住居跡

花弁形住居跡の説明

竪穴建物跡の説明

遺物の展示説明

 

 

虎居城跡の発掘調査

虎居城跡は,さつま町にある中世山城跡の遺跡です。平成 20 ~ 21 年度に川内川激甚災害対策特別緊急事業の分水路建設に伴い約 60,000 ㎡が調査され,土師器や青磁・白磁など多くの遺物と共に,土塁や空堀,虎口といった山城跡ならではの遺構が見つかりました。

平成26・28年度には,北薩広域公園整備のため,確認調査が行われました。溝状遺構,炉跡,柱穴等の遺構とともに,土師器や陶磁器,金属製品等が出土しました。

今回も北薩広域公園の整備事業に伴い,令和4年11月から令和5年1月まで発掘調査を行っています。

これまでの調査で,中世の青磁や白磁,近世の染付や薩摩焼が見つかっており,山城跡の様子が明らかになってきました。1月までの調査期間で,さらなる発見が期待できます。

平成20年調査時の虎居城跡

写真左側が完成した分水路

山城跡のため,調査地点に向かうときは山登りのようです

現在の発掘調査の様子

 

 

かごしま遺跡フォーラム報告

10月22日(土)に,霧島市の国分シビックセンターで,「かごしま遺跡フォーラム」を開催しました。

今回は,県立埋蔵文化財センター設立30周年,上野原縄文の森開園20周年,埋蔵文化財調査センター設立10周年の節目となるフォーラムで,「上野原遺跡と南の縄文世界」,「縄文時代の植物利用について」という2部構成で実施しました。

第1部は,県立埋蔵文化財センターの元次長で南九州縄文研究会前会長の新東晃一さんが,「上野原遺跡と南の縄文世界~縄文文化観の転換に迫る~」と題して講演されました。
上野原遺跡の発見と発掘調査の経緯についての話で,発掘調査によって分かった縄文時代早期の様子や南九州の縄文土器の特徴について説明されました。

第2部は,3人の方が講師となり,それぞれの発表がありました。

最初は,鹿児島県教育庁文化財課の眞邉彩さんが,「明らかになった縄文人の知恵と技」と題して発表されました。土器に残る「圧痕」(土器作りの過程で植物の種実や昆虫・貝などが粘土の中に混入し,土器を焼成した際に焼け落ちて空洞になったもの。また,布やカゴなどが圧着して付いた痕跡)から分かった,縄文時代の植物利用について発表されました。

次に,県立埋蔵文化財センター元所長で,現在は環境省環境カウンセラーとして活躍されている寺田仁志さんが,「縄文人を支えた南の豊かな森」と題して,旧石器時代から縄文時代にかけての南九州の気候や植生,食について発表されました。

最後は,熊本大学大学院の小畑弘已教授が,「土器を掘る~X線が映し出す雑草・害虫の真の姿~」と題して,熊本大学で行っているX線を使って土器の内部まで見透かす最新技術によって判明した,縄文時代の植物やその種子,昆虫についての発表がありました。

その後は,発表者3人がパネリストとなり,パネルディスカッションが行われ,縄文時代の人々が食べていたと思われる植物や,その栽培について議論が交わされました。

当日は,200人もの参加者があり,縄文時代の人々がどのような生活をしていたのか,そして最新の研究の成果について,聞き入っていました。ご参加ありがとうございました。

また,今回のフォーラムの資料集兼記録集は,上野原縄文の森で販売しております。興味のある方はぜひ,ご購入下さい。購入については,上野原縄文の展示館(0995-48-5701)までご連絡ください。

堂込園長あいさつ

たくさんの方に来場いただきました

新東さんの発表

眞邉さんの発表

寺田さんの発表

小畑教授の発表

パネルディスカッションの様子

フォーラム記録集

 

 

 

 

【曽於市立岩南小学校の職場体験】

9月21日,曽於市立岩南小学校の6年生8名が埋蔵文化財センターの職場体験に来ました。

まず,センター内の整理作業室や写場,分析室などを見学しました。子どもたちは,メモを取りながら話を聞き,気になったことを質問することができました。

次に,水洗いや拓本の整理作業を体験しました。どちらの作業も本物の土器を使って行ったので,始めは緊張していましたが,だんだんと慣れてきて楽しく体験できたようでした。

今回の体験を通して,埋蔵文化財への関心・理解を深めたり,働くことの大切さを学んだりできたのではないでしょうか。

木製品の処理の説明

遺物の水洗い

拓本に挑戦!