令和4年度業務報告会
2月27日(月),令和4年度の業務報告会を実施しました。業務報告会とは,鹿児島県立埋蔵文化財センターと(公財)埋蔵文化財調査センターが今年度行った発掘調査の概要や,報告書を刊行した遺跡の成果を紹介するものです。参加者は両センターの職員を始め,調査指導者や市町村の文化財担当職員など約70人で,会場およびオンラインで行いました。
今年度は,発掘調査を行った遺跡の「立塚遺跡(鹿屋市」と「六反ヶ丸遺跡(出水市)」を,報告書刊行した遺跡の「市来貝塚(いちき串木野市)」,「川久保遺跡(鹿屋市)」の報告を行いました。各遺跡の注目される成果が紹介され,最新の発掘調査・整理作業の報告を職員及び参加者たちは聞き入っていました。
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文化財防火デーに避難訓練
1月26日は,文化財防火デーです。
埋蔵文化財センターでもこの日にあわせて,文化財を,そして自分たちの命を守るために,毎年訓練を行っています。
今年は図書室から出火した想定で,訓練を行いました。
初期消火活動や,所内職員および来所者への連絡,重要遺物の防火確認,屋外への避難などを,スムーズに行うことができました。
またその後は,職員で消火訓練も行い,万が一に備えて有意義な訓練ができました。
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白銀の上野原
さつま町郷土史研究会の虎居城跡見学
令和5年1月20日(金)にさつま町郷土史研究会の方々が,虎居城跡発掘調査の見学に来られました。
まず,出土した遺物を紹介し,手に取って触れてもらいました。今回の調査で出土した遺物は15世紀代の青磁をはじめ,特に16世紀代の景徳鎮窯系の白磁の皿や青花の碗,福建・広東地方(漳州窯系など)などの中国製の輸入陶磁器が中心で,それら遺物の年代から推定される在城者が島津歳久や島津忠長であることに感心していました。
実際の発掘現場では,近世以降に作られたと考えられる石垣を見学し,宮之城島津家や菩提寺である宗功寺との関係に興味を抱いておられました。
虎居城の主郭にあたる松社城跡では,石塁や土塁により方形に区画された曲輪の配置が室町時代以降の伝統的な区割りであり,鎮座する大石は川内川河口域や紫尾山から運ばれたと考えられ,庭園の景石の可能性があることを説明しました。
今後,さつま町の歴史を語る上で参考になればと思います。
(写真提供:さつま町教育委員会)
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小牧遺跡紹介動画
「平佐焼窯跡群」紹介動画
春日堀遺跡紹介動画
立塚遺跡紹介動画
名主原遺跡現地説明会を行いました
12月17日(土),名主原遺跡(鹿屋市吾平町下名)の現地説明会を行いました。
当日は朝から雨が降る肌寒い中でしたが,県内各地や県外から合わせて80人の見学者が来跡されました。
現地説明会では,まず地層の説明をして,名主原遺跡の主な時代について紹介しました。
次に,遺跡で多く見つかっている,花弁形住居跡や竪穴建物跡について紹介しました。見学者の方々からは「花弁形住居というのを初めて見ました。鹿児島では多く見つかるのですか」,「ひとつの建物に,何人ぐらいの人が住んでいたのですか」といった質問などがあり,興味深く見学されていました。
受付の横では,遺跡で出土した,埋設土器・ガラス小玉・砥石・石包丁などを展示して紹介しました。本物の土器や石器を間近で見られ,説明を聞きながら,当時の人々の暮らしを想像されているようでした。
当日の配布資料は,以下のリンクからダウンロードできます。
虎居城跡の発掘調査
虎居城跡は,さつま町にある中世山城跡の遺跡です。平成 20 ~ 21 年度に川内川激甚災害対策特別緊急事業の分水路建設に伴い約 60,000 ㎡が調査され,土師器や青磁・白磁など多くの遺物と共に,土塁や空堀,虎口といった山城跡ならではの遺構が見つかりました。
平成26・28年度には,北薩広域公園整備のため,確認調査が行われました。溝状遺構,炉跡,柱穴等の遺構とともに,土師器や陶磁器,金属製品等が出土しました。
今回も北薩広域公園の整備事業に伴い,令和4年11月から令和5年1月まで発掘調査を行っています。
これまでの調査で,中世の青磁や白磁,近世の染付や薩摩焼が見つかっており,山城跡の様子が明らかになってきました。1月までの調査期間で,さらなる発見が期待できます。
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