ワクワク考古楽出前授業in志布志市立泰野小学校・尾野見小学校
令和5年5月31日,志布志市立泰野小学校と尾野見小学校の6年生にワクワク考古楽を実施しました。
最初に,県立埋蔵文化財センターの発掘調査のことや上野原遺跡について紹介しました。その中で,縄文時代が続いた年数の長さを学びました。
次に,「泰野・尾野見の歴史や遺跡について知ろう」という学習目標で授業を行いました。学校の近くにある京ノ峯遺跡を紹介し,身近にある「志布志市やっちくふれあいセンター」(京ノ峯遺跡公園)は,弥生時代のお墓だったと知り驚きを隠せない様子でした。
あわせて,児童が小学校近くで実物の土器を見つけたことを紹介すると,まだまだ身近に土器や石器が埋まっていることに興味を示していたようでした。
最後に,本物の土器を実際に触ってもらい,いろいろな年代・種類の土器を比べて,どの土器が一番古いのか,児童に当ててもらいました。始めは判断に迷っていましたが,土器の文様や厚さが時代とともに変化していくことを学びました。
また,打製石器や磨製石器など教科書にも出てくる石器を実際に触ってみると,縄文人や弥生人の当時の生活の様子が浮かんでくるようでした。
長い年月を経て人々がそこで脈々と生活してきたこと学び,今の自分たちがあることを実感できる時間になりました。
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上野原遺跡出土土偶が掲載されています「歴史人」2023年7月号
上野原遺跡出土土偶が掲載されています
全国公立埋蔵文化財センター連絡協議会総会
令和5年6月8日,「全国公立埋蔵文化財センター連絡協議会」総会が,鹿児島市のサンロイヤルホテルで開催されました。
「全国公立埋蔵文化財センター連絡協議会」は,全国の自治体設立による埋蔵文化財センターや出土品管理センターなどが参加し,埋蔵文化財の保護・活用・調査研究の充実と情報交換や交流を目的として設立された組織です。
令和元年度から鹿児島県立埋蔵文化財センターが会長及び事務局を務めてきましたが,今回はその任期の最後の行事として,総会を開催しました。
全国各地の加盟機関が集まり,総会において令和4年度の事業報告や令和5年度の事業計画,次期事務局への引継ぎなどが行われました。
また,総会の中で,文化庁主任文化財調査官の近江俊秀氏による記念講演「埋蔵文化財保護行政の現状と課題」,鹿児島県文化財保護審議会会長の本田道輝氏による特別講演「南の考古学と埋蔵文化財保護行政の振興」がありました。
総会後は情報交換会が行われ,食事や鹿児島の焼酎を味わいながら,交流を深めることができました。
翌日の6月9日は,鹿児島城跡の御楼門や鹿児島県歴史・美術センター黎明館の視察見学を実施しました。参加された方々は,鹿児島の歴史や文化について理解を深められたようでした。
今回の総会を以って会長の役目を終えましたが,これからも各地の加盟機関と連携を図りながら,埋蔵文化財の保護・活用・調査研究の充実を進めてまいります。
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発掘体験がMBCニュースで紹介されました
現在発掘調査中の大願時跡(さつま町)で行った柏原小学校6年生の発掘体験が,MBCニュースで紹介されました。
詳しくは,下記のリンクからご覧ください。。
【救命講習】
5月31日,職員研修で「救命講習」を実施しました。
霧島市消防局の職員を講師に迎え,心肺蘇生法・AEDの使い方・熱中症対策について,実技を交えて説明を受けました。
埋蔵文化財センターでは,整理作業や発掘調査の現場において,多くの会計年度任用職員を雇用して業務に取り組んでおり,万が一に備えて毎年実施しています。
このことが評価され,霧島市消防局から,令和4年10月1日に「応急手当協力事業所」として認定されました。
これからも,安全第一に業務を進めていきます。
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発掘調査が始まりました~名主原遺跡(鹿屋市吾平町)~
令和5年5月,鹿屋市吾平町の名主原遺跡で発掘調査を開始しました。
昨年度は,古墳時代の花弁形建物跡や土器・石器がみつかっています。また,石包丁や砥石も出土しており,稲作を行っていた可能性が考えられます。
今年度の調査でも更に建物跡や溝跡,多くの土器や石器などが見つかっており,今後の成果が期待されます。
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ワクワク考古楽出前授業in国分南中学校
5月10日,霧島市立国分南中学校1年生を対象に,ワクワク考古楽の授業を実施しました。国分南中学校は平成11年度から校区内に所在する上野原遺跡のボランティアガイドを夏休みに実施しています。そこで今回は,「上野原遺跡を知ろう!~どんなところがスゴイ?~」と「国分南中学校ボランティアガイド」の2つについて授業を行いました。まず,上野原遺跡については,「二つの南の縄文文化」に焦点を当て,10,600年前の国内最古・最大級の集落跡として国指定史跡になっていることや,8,500年前の祭祀を行ったと考えられる場所から出土した遺物が国の重要文化財に指定されていることなどを学習しました。
次に国分南中学習とボランティアガイドついて,これまでの経緯や実際に中学生時代にガイドを行った卒業生の体験談や,最近のガイドの様子などを話しました。
生徒のほとんどが小学校時代に上野原縄文の森を訪れた経験があり,上野原遺跡の重要性を再確認する良い機会となりました。土器や石器等本物の資料にも触れてもらいました。
学習を終えた生徒の中には,上野原遺跡やボランティアガイドに興味をもち,ガイドをやってみたいという声もあがりました。
今回のワクワク考古楽では,身近な地域の遺跡を知り学ぶだけでなく,遺跡の活用に参加することの意義や重要性も学習することができました。
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令和4年度刊行報告書
