鹿児島県上野原縄文の森 (公財) 鹿児島県文化振興財団上野原縄文の森 埋蔵文化財情報データベース 鹿児島県立埋蔵文化財センター (公財) 鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター
MENU

鹿児島県立埋蔵文化財センター

鹿児島県上野原縄文の森 HOME 公財 鹿児島県文化振興財団鹿児島県上野原縄文の森 埋蔵文化財情報データベース 鹿児島県立埋蔵文化財センター 公財 鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター

カテゴリー: ワクワク考古楽授業支援(出前授業)

ワクワク考古楽出前授業in国分南中学校

  5月10日,霧島市立国分南中学校1年生を対象に,ワクワク考古楽の授業を実施しました。国分南中学校は平成11年度から校区内に所在する上野原遺跡のボランティアガイドを夏休みに実施しています。そこで今回は,「上野原遺跡を知ろう!~どんなところがスゴイ?~」と「国分南中学校ボランティアガイド」の2つについて授業を行いました。まず,上野原遺跡については,「二つの南の縄文文化」に焦点を当て,10,600年前の国内最古・最大級の集落跡として国指定史跡になっていることや,8,500年前の祭祀を行ったと考えられる場所から出土した遺物が国の重要文化財に指定されていることなどを学習しました。

次に国分南中学習とボランティアガイドついて,これまでの経緯や実際に中学生時代にガイドを行った卒業生の体験談や,最近のガイドの様子などを話しました。

生徒のほとんどが小学校時代に上野原縄文の森を訪れた経験があり,上野原遺跡の重要性を再確認する良い機会となりました。土器や石器等本物の資料にも触れてもらいました。

学習を終えた生徒の中には,上野原遺跡やボランティアガイドに興味をもち,ガイドをやってみたいという声もあがりました。

今回のワクワク考古楽では,身近な地域の遺跡を知り学ぶだけでなく,遺跡の活用に参加することの意義や重要性も学習することができました。

上野原遺跡について話をしました。

卒業生から中学時代のガイド体験を語ってもらいました。

本物の土器を使って授業を行いました。

ワクワク考古楽㏌屋久島

令和5年2月8日から9日にかけて,屋久島の小中学校4校(中央中学校・安房中学校・岳南中学校・安房小学校)で,ワクワク考古楽(出前授業)を実施しました。
「地域の歴史や遺跡,文化財について知ろう」というめあてを立てて授業を行い,まず,埋蔵文化財センターが行っている発掘調査や「廃寺は語る鹿児島の仏教文化」事業,上野原遺跡について説明をしました。

次に,地域の遺跡として一湊松山遺跡(屋久島町一湊松山)について紹介しました。遺跡から出土した縄文時代の曽畑式土器が,屋久島だけでなく鹿児島県をはじめ熊本県や沖縄県などで見つかっていることなど,縄文人たちが海をこえて移動していたことをとらえさせ,あわせて,それぞれの学校周辺の遺跡について紹介し,自分たちの身近なところに遺跡があり,昔から人々の暮らしが連綿と続いていることを学習しました。その後,センターから持参した本物の土器や石器に加えて,屋久島町の調査で出土した遺物を手に取り,土器の文様や胎土の観察を行いました。

岳南中では,体験活動を入れた学習をしたいということで,土器の接合にもチャレンジし,整理作業の面白さや大変さを体験することができました。

どの学校の児童・生徒も興味を持って授業を受け,自分たちの住んでいる屋久島で縄文時代から人々が生活していたことに驚き,身近に貴重な遺跡があることに感心していました。

中央中での授業の様子

指導案はこちらからダウンロード

安房中での授業の様子

指導案はこちらからダウンロード

岳南中の授業の様子

指導案はこちらからダウンロード

安房小での授業の様子

指導案はこちらからダウンロード

 

霧島市立国分小学校での出前授業

令和5年1月25日(水),霧島市立国分小学校の6年生にワクワク考古楽授業支援(出前授業)を実施しました。昨年度から実施している「廃寺は語る! よみがえる鹿児島の仏教文化」事業の紹介を行った後,文献から分かる舞鶴城について紹介しました。国分小学校では,総合的な学習の時間で廃仏毀釈や舞鶴城についても調べ学習を進めていることもあり,子どもたちはメモを取りながら,意欲的に授業に臨んでいました。

次に,大隅国分寺跡と本御内遺跡の発掘調査の成果を紹介しました。あわせて,本御内遺跡で出土した土器や大隅国分寺跡で出土した瓦などに実際に触れる体験を行いました。子どもたちは,実際の遺物を見たり,触ったりすることで,そのつくりの細かさや重さ・手触りに,驚きの声をあげていました。

発掘調査から分かった昔の人々の暮らしの様子や,身近なところで歴史を感じるものが出土していることを学び,地域の歴史に対する興味関心が深まったようでした。

学校周辺の遺跡を紹介

発掘調査の成果を紹介

遺物を実際に手に取って感触を確かめました

 

 

吾平小学校の立塚遺跡見学

12月1日,吾平小学校の6年生,40名が立塚遺跡の見学に訪れました。

子どもたちには,立塚遺跡で見つかった弥生時代の環状に並ぶ土坑墓や,柱跡などの遺構を目の前にして説明しました。
また,地層観察を行い,池田降下軽石や紫コラなどを紹介し,それらによって遺跡の年代が分かることを説明しました。

次に,実際にねじり鎌を持って発掘体験を行いました。土器や石器を見つけた子どもたちも多く,夢中になって取り組んでいました。

また,出土した弥生時代の土器や石皿,打製石斧など遺物の観察では,手に取って感触や重さを確かめ,興味深く観察していました。

子どもたちは,自分たちの学校の近くにこのような貴重な遺跡があることを実感し,地域の歴史や当時の人々の生活に関心を持つことができました。また,楽しい体験ができたと喜んでいました。

遺構の見学

土層の観察

みんなで発掘体験

見つかった遺物を観察

 

 

志布志市立秦野小学校での出前授業

令和4年6月29日に,志布志市立泰野小学校の6年生にワクワク考古楽を実施しました。

「泰野の歴史や遺跡について知ろう」という学習目標で授業を行いました。

最初に,縄文時代が続いた年数の長さや,縄文土器の特徴を学びました。また,学校の近くにある京ノ峯遺跡を紹介しました。

今回は特に,実際の土器や石器を使ったクイズを多く出題しました。いろいろな年代・種類の土器を比べて,どの土器が一番古いのか,なぜそのように変化していったのかを,児童にいろいろと考えてもらいました。

また,泰野地区を歩いて見つけた実物の土器が,児童の家の近くで採取されたことに驚いていました。

泰野小学校の児童たちは,社会科の授業で縄文時代や弥生時代の学習を行っていて,その知識をもとに,積極的に質問や感想を発表してくれました。

学校の近くの京ノ峯遺跡を紹介

一番古い土器当てクイズ

薩摩川内市立育英小学校での出前授業

令和4年6月29日,薩摩川内市立育英小学校の6年生にワクワク考古楽授業支援(出前授業)を実施しました。

まず始めに,埋蔵文化財センターの仕事を紹介し,次に,育英小学校の周辺にある遺跡として薩摩国分寺や鶴峯窯跡,天辰寺前古墳,平佐焼窯跡を紹介しました。ほとんどの遺跡について児童たちは知っているようでしたが,鶴峯窯跡で焼かれた大きな瓦を見てもらうと,児童たちから「大きい!」「重そう!」といった声が聞かれました。

授業では学校の近くにある麦之浦貝塚を中心に学習しました。まず,縄文時代や貝塚について知っていることを発表してもらい,「縄目の文様の土器を使っていたから縄文時代という!」,「貝塚は縄文時代のごみ捨て場!」など多くの発表がありました。

麦之浦貝塚は家畜市場をつくる際に見つかった遺跡であることを紹介し,高城川に注ぐ麦之浦川を見下ろす台地の先端部にあることを説明しました。そして,貝塚からはぎ取った貝層の実物を提示して,何が含まれているか発表してもらいました。貝塚には,貝の他にも土器や矢じりや石斧などの石器,イノシシやシカの骨なども見つかっていることから,縄文時代のタイムカプセルと呼ばれていることを紹介しました。ただし,人の骨や完全な土器や石器なども見つかり,単なる「ごみ捨て場」ではなく,祈りや祀(まつ)りの場所であるということも知ってもらいました。

また,縄文時代の麦之浦貝塚の近くは海であったことや,縄文時代は育英小学校も海の中であった可能性を紹介し,児童たちからは驚きの声が上がっていました。授業のおわりには,貝塚から出土した矢じりなどの石器にも触れてもらいました。

授業が終わったあとも多くの児童たちが遺物を見に来て質問をしてくれるなど,大変熱心な様子がうかがえました。

この学習を機会として,身近な地域の中には日本の歴史を知ることができる貴重な資料が数多くあることを知ってもらいたいと思います。

 

縄文時代はどんな時代だったのだろう

本物の貝塚を触って確認

出水市立米ノ津東小学校での出前授業

令和4年6月17日,出水市立米ノ津東小学校の6年生にワクワク考古楽授業支援(出前授業)を実施しました。

まず始めに,埋蔵文化財センターの仕事を紹介し,次に,出水市にある出水貝塚や大坪遺跡を紹介しました。出水市に教科書で習った貝塚があるということや,勾玉が発掘されたということについては,児童たちは初めて知ったようで,驚いていました。

それから,学校の近くにある六反ヶ丸遺跡について,出土した遺物を中心に紹介しました。六反ヶ丸遺跡は高速道路をつくる際に見つかった遺跡であることを紹介し,米ノ津東小学校の周辺の川などの地形とともに遺跡の位置をとらえつつ授業を展開しました。また,縄文時代の遺物は少ないものの弥生時代から古墳時代にかけての遺構や遺物が多く出土していることを説明しました。

そして六反ヶ丸遺跡からは直径約10メートルの竪穴建物跡が見つかったことを紹介するとともに,遺跡から出土した土器,青銅の鏡,鈴などの実物を児童たちに見せながら授業を行いました。特に青銅の鏡に対する児童たちの関心は高く,教科書で習ったばかりの青銅器の実物を見ることができ,大変うれしそうでした。また,古代の道路跡と考えられる遺構についても紹介し,米ノ津が交通の要所であったことにも触れました。

米ノ津東小学校の児童たちは熱心で授業が終わったあとも質問に来てくれました。

この学習を機会として,身近な地域の中には日本の歴史を知ることができる貴重な資料が数多くあることを知ってもらいたいと思います。

学校近くの遺跡を紹介

古代の道路跡が見つかった

姶良市立山田小学校での出前授業

令和4年6月3日,姶良市立山田小学校で6年生にワクワク考古楽授業支援(出前授業)を実施しました。

まず始めに,埋蔵文化財センターの仕事をビデオで紹介しました。

次に,上野原遺跡の紹介と共に,鹿児島県内の火山について説明しました。鹿児島県は火山が多く,その火山のはたらきでできた地層が多いことも説明しました。山田小学校の近くにも,米丸マール(火口跡)・住吉池マール(火口跡)があり,子どもたちもよく知っていました。

それから,学校の近くにある木佐木原遺跡について,出土した遺物を中心に紹介しました。子どもたちは,自分たちの住んでいる地域に,約5千年前の縄文時代の人たちが住んでいたことに驚いていました。

また,これまでの発掘調査で見つかった,縄文時代から弥生時代の土器や石器の実物を紹介しました。子どもたちは,教科書で見た縄文土器との違いや,時代ごとに異なる土器の文様を観察したり,石器の使い道を考えたりしました。

授業の最後には,埋蔵文化財センターの元職員である校長先生自らまとめの話をされました。

子どもたちは,今回の授業を楽しみにしていたようで,説明をよく聞き,意見や感想をたくさん発表してくれました。この学習を機会として,地域の歴史や文化財により関心を持ってくれることを期待しています。

学校近くの遺跡について紹介

土器や石器の本物を間近で観察

校長先生自ら説明

令和4年度「ワクワク考古楽出前授業(授業支援)」・「まいぶんキット貸出事業」

埋蔵文化財センターでは,学校向けに様々な支援を行っています。
それが,「ワクワク考古楽出前授業(授業支援)」・「まいぶんキット貸出事業」です。

詳しくは,下記のパンフレットをご覧ください。
(画像をクリックするとPDFをダウンロードできます)。

また,詳細・申込については,「学校向け(授業支援・貸出事業)」のページをご覧ください。

 

 

 

 

霧島市立国分小学校での出前授業

令和4年1月27日,霧島市立国分小学校の6年生でワクワク考古楽を実施しました。「国分小学校近くの歴史を知ろう」というめあてで授業を行いました。

始めに,今年度のテーマである廃仏毀釈についてクイズ形式で理解を深め,先日行った指宿市の光台寺跡の発掘調査成果について紹介しました。

次に,国分小学校近くの本御内遺跡や大隅国分寺跡の発掘調査の成果を紹介していきました。

子どもたちは舞鶴城が国分小学校の敷地にあったことをよく知っていましたが,実際に本御内遺跡で出土した土器・石器を紹介したり,大隅国分寺跡で出土したものと同じ紋様の瓦などが見つかったことを説明すると,この地域で縄文時代から現代まで人々の生活がずっと続いていると感じることができたようでした。

また,自分たちの身近なところで,社会科の教科書に載っている昔の道具などが出土していることに驚いていました。

クラスごとに授業をしました(4回)

薩摩国分寺について説明

発掘調査で見つかった遺物を紹介