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鹿児島県上野原縄文の森

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投稿者: try

縄文の森から 平成26年3月

平成26年3月5日(水)

 最新!発掘速報展       西日本初!!住居内から完全形

町田堀(まちだぼり)遺跡出土の石刀(せきとう)※終了しました

(鹿屋市串良町細山田) 

 町田堀遺跡では,縄文時代後期後半の中岳(なかだけ)Ⅱ式土器土器(約3,300年前)を伴う住居内から,長さ28㎝,幅4㎝,厚さ0.5㎝の石刀が出土(しゅつど)しました。
 石刀は,バナナの様な形をした天附型(あまつけがた)と呼ばれるもので,頭部と端部に橿原文様(かしはらもんよう)と呼ばれる文様が(きざ)まれ,赤色顔料(せきしょくがんりょう)()られていました。全面は,丁寧(ていねい)(みが)かれていますが,刃部(刀の刃の部分)となるような(するど)い加工はされていないため,実用品でなく,祭祀(さいし)儀式(ぎしき)に用いられたものと思われます。
 現在,企画展示室前にて展示中です。ぜひじっくりと実物をご(らん)ください。

 【問合先・申込先】 上野原縄文の森
          TEL 0995-48-5701
           FAX 0995-48-5704
          メールアドレス uenohara@jomon-no-mori.jp


平成26年3月28日(金)

春休み企画!

新学期に向けての展示※終了しました

 現在,企画展示室で「新学期に向けての展示」を開催中です。
 小中学校の社会の教科書に出てくる様々なキーワードと,鹿児島の発掘調査による出土品等を関連させて展示しています。
 子どもたちの春休みに合わせ,4月6日(日)までの期間限定展示となっております。本物の土器を見ながら,4月からの学習の準備をしましょう!
  ※展示館利用券で併せて見学できます。

展示室入口

教科書キーワードに関連する出土品の展示 

 【問合先・申込先】 上野原縄文の森
            TEL 0995-48-5701
            FAX 0995-48-5704
            メールアドレス uenohara@jomon-no-mori.jp

縄文の森から 平成26年2月

平成26年2月21日(金)

上野原縄文の森第38回企画展
「すべてはマンローから始まった~かごしま発掘調査のあゆみ~」

期間限定!

広田遺跡(ひろたいせき)の国指定重要文化財を追加展示中」

平成26年2月21日(金)~平成26年3月23日()まで

広田遺跡(南種子町(みなみたねちょう))は,1955 年(昭和30年)9月末の台風22号によって砂丘(さきゅう)がけずられ,人骨や貝製品などが露出(ろしゅつ)したことをきっかけに発見されました。
 発掘調査で出土した貝製品は,南海に生息(せいそく)するゴホウラやヤコウガイ,オニニシ等の貝殻(かいがら)を素材としており,貝輪(かいわ)(ブレスレット)・貝符(かいふ)貝札(かいさつ))・貝匙(かいさじ)(ヤコウガイ容器)など種類も豊富(ほうふ)です。特に貝符には,大陸起源(きげん)文様(もんよう)と考えられる製品もあります。このように多量の貝製品を墳墓(ふんぼ)副葬(ふくそう)する文化はほかに例がなく,南島地域における埋葬の実態(じったい)や,貝製品及び素材の交易(こうえき)を示すとても貴重な資料です。
 今回は,国の重要文化財に指定されている出土品(しゅつどひん)の一部を,期間限定で追加紹介しま( )

 【問合先・申込先】 上野原縄文の森 TEL 0995-48-5701
                   FAX 0995-48-5704
                   メールアドレス uenohara@jomon-no-mori.jp  

南の縄文調査室から平成26年1月

  • 平成26年1月9日(木)

  • 桜島大正大噴火(さくらじまたいしょうだいふんか)から100年軽石製垂飾品(かるいしせいすいしょくひん)(山ノ中遺跡:鹿児島市)
  •                                      【縄文時代後期:約4,000年前】

  2014(平成26)年1月12日は,桜島の大正大噴火からちょうど100年にあたる日です。桜島は,かつては文字通り錦江湾(きんこうわん)()かぶ「島」でしたが,この大噴火で大隅半島(おおすみはんとう)陸続(りくつづ)きになりました。
 桜島は,有史以前(ゆうしいぜん)から,たびたび大噴火し,大きな災害(さいがい)をもたらしてきました。そして,時には(とうと)人命(じんめい)をも(うば)ってきました。
 そのような中,縄文の人々は,この桜島の噴火の痕跡(こんせき)である軽石を,写真(しゃしん)のような装飾品(そうしょくひん)生活道具(せいかつどうぐ)などの材料(ざいりょう)にして,たくましく()()いてきました。
 
 
 穴にひもを通して使っていたのでしょうか。 大正噴火の火山灰の剥ぎ取り資料も展示中です。
   
 ※ 山ノ中遺跡は,「先史・古代の鹿児島」のなかで,詳しく紹介されています。ぜひご覧ください。  



  • 平成26年1月16日(木)
  • 収納場所確保(しゅうのうばしょかくほ)()(ふだ)に!~ビニールハウスを用いた木器(もっき)の収納~

  ()えることはあっても,()ることはない」収蔵遺物(しゅうぞういぶつ)。増え(つづ)ける遺物の収納場所の確保に,(あたま)(かか)えている施設(しせつ)も多いのではないでしょうか?  当センターも,一般収蔵庫(いっぱんしゅうぞうこ)では管理(かんり)(むずか)しい遺物の収納方法をいろいろ模索(もさく)してきました。その一つが,写真(しゃしん)のようなビニールハウスを用いた木器の収納です。温湿計(おんしつけい)除湿器(じょしつき)設置(せっち)し,毎日,温度と湿度の管理を続けています。もう一年近く,このビニールハウスによる木器の収納を続けていますが,想像以上(そうぞういじょう)に温度や湿度をコントロールすることができていて,木器収納の一つの方法として実績(じっせき)を上げつつあります。
   
 収蔵庫2階に2棟設置しています。  目張りをして,湿気やほこりなどの侵入を防ぎます。
   
 その日の湿度に応じて除湿器を稼働させます。  毎日この観察簿に記録しています。

縄文の森から 平成25年12月

平成25年12月26日(木)

ただいま参加者募集中!!
  体験活動教室「大人のための縄文体験
      ~グレードアップ!自分だけのオリジナルに挑戦~」

 がんばっている自分へのごほうびや,子どもやご友人などへのプレゼントを作ってみませんか?!

 平成26年1月30日(木) ※実施場所:体験学習館
  ○ 午前9時30分~午前11時30分まで
     滑石イルカペンダント作り(滑石(白)を磨いたイルカのペンダント作り)
  ○午後1時30分~午後3時30分まで 
     縄文ミサンガ作り(小さな滑石(白)を組み合わせた,ねじり結びなどのミサンガ作り)

滑石イルカペンダント作り
(参加費1個300円)

縄文ミサンガ作り
(参加費1個200円)

 平成26年2月23日() ※実施場所:展示館多目的ルーム
  ○午前9時30分~午前11時30分まで
     押し花・切り絵しおり作り
          (押し花と切り絵を組み合わせ,自作の消しゴムスタンプを押したしおり作り)
  ○午後1時30分~午後3時30分まで 
     森の実ペンダント作り
          (樹脂粘土で作る勾玉とどんぐりなどのパーツを組み合わせた森の実ペンダント作り)

押し花・切り絵しおり作り
(参加費1セット(2枚)200円)

森の実ペンダント
(参加費1個400円)

体験活動教室について
  ○ 定員 各回大人30名(電話,FAX,メールによる事前申込み。定員になり次第締切)
  ○ 材料及び作成道具については,全て上野原縄文の森で準備します。
  【問合先・申込先】 上野原縄文の森 TEL 0995-48-5701
                    FAX 0995-48-5704
                    メールアドレス uenohara@jomon-no-mori.jp

第38回 すべてはマンローから始まった

  • 上野原縄文の森第38回企画展
    すべてはマンローから始まった ~かごしま発掘調査のあゆみ~
  • 開催期間:平成25年12月13日(金)~平成26年3月23日(
  •  
    鹿児島県初の考古学的調査を行ったN.G.マンロー(石郷遺跡) 出典 『考古学雑誌 第6巻』
     
     鹿児島県で初めて考古学的調査が行われたのは,今から約100年前の1914(大正3)年,鹿児島市吉野町の石郷遺跡でした。調査を行ったイギリス人医師N.G.マンローは,1891(明治24)年に来日,1942(昭和17)年に北海道で亡くなるまで,本業である医者の業務のかたわら,アイヌ民族の研究や国内各地の発掘調査に関わり,日本の人類学・考古学の基礎づくりに大きく貢献しました。
     今回の展示では,マンローの業績や人物像のほか,発掘調査に携わった遺跡の出土遺物などを紹介します。また,鹿児島県の考古学界の礎を築き,発展に寄与された先人の業績や,昭和20年代から40年代にかけて発掘調査に関わった県内の高校生の記録なども併せて紹介し,この100年を振り返ります。
    •   【かごしま考古学年表】



      マンロー博士が鹿児島で発掘調査を行った以前にも,埋蔵文化財に関わった人たちがいました。ここでは,島津重豪公・白尾国柱氏・町田久成東京国立博物館館長を紹介します。特に,白尾国柱氏が記した本庄猪塚古墳の発掘品図解は実物大写真で必見です。
       ここでは,マンロー博士の業績や,マンロー博士が調査した石郷遺跡の出土品,マンロー博士ゆかりの品々を紹介します。マンロー博士の使った「名刺」の写真も展示します。
      ここでは,行政による発掘調査が始まる前の昭和20~40年代の調査の様子を紹介します。当時の高校生による発掘調査の写真やその出土品を展示します。また寺師見国氏や河口貞徳氏のコレクションの貴重な資料も必見です。
      ここでは,高度経済成長に伴う行政発掘調査のあゆみとその成果を紹介します。アカホヤ火山灰の発見から近世の薩摩焼の窯道具まで,南九州の考古学研究に大きな成果をもたらした出土品を展示します。
      ここでは,これからの発掘調査と題して,最新の科学分析を用いた調査方法を紹介します。数ミリ程度の土器の表面に残されたくぼみから当時の生物の痕跡を調べる方法や,木器を半永久的に保存する方法などを紹介します。意外と私たちの身近にある素材を用いているんですよ。
  • ※ まんろーくんにカーソルを置くと,企画展の見どころが表示されます。
  • ※ 第38回 特展データファイルはここからダウンロードできます。
  • ■河口コレクション ~KAWAGUCHI Collection~■
  •  昭和20~40年代は各地域の高等学校の教員の中に鹿児島県考古学会員がいたため,高校生による考古学の研究活動が盛んでした。鹿児島玉龍高等学校,出水高等学校,吹上高等学校など,それぞれの学校で研究誌がつくられました。
     写真は,鹿児島玉龍高等学校考古学部研究誌『TRENCH(トレンチ)』と出水高等学校考古学部研究誌『もぐら』です。今回の企画展では,河口コレクションの中から,当時の高校生の活動の記録を展示します。
  • ■企画展講演会■
  •   平成26年1月25日(土)
     「鹿児島県の発掘調査史」
                         講師/ 元鹿児島県立埋蔵文化財センター 次長 池畑 耕一 氏
  • ■ギャラリートーク■
  •  企画展開催中に展示の解説を行います。
     【日時】 開催中の毎週土・日・祝日
     【会場】 企画展示室   
         1回目 10:30~
         2回目 14:30~ 
            ※各回30分程度 高校生の発掘調査(昭和39年撮影)

南の縄文調査室から平成25年12月

  • 平成25年12月10日(火)

  • もうすぐクリスマス  ~奄美(あまみ)長浜金久(ながはまかねく)・下山田Ⅱ遺跡 嘉徳(かとく)式土器~
  •                                            (縄文時代後期:約3800年前)

  嘉徳式土器は,奄美大島などの南島で多く出土する土器です。写真の2つの土器は昭和63年に開港(かいこう)した奄美空港建設(けんせつ)の際に発見されたものです。上から見ると口縁(こうえん)の部分が四角く,底が平らになっています。四角に広がる口縁部の形がショーケースの毛氈(もうせん)の赤と(あい)まって,ポインセチアの花のように見えるのは私だけでしょうか?そういえば,もうすぐクリスマス。奄美群島が日本に復帰(ふっき)したのも,今から60年前の1953年12月25日。そう,クリスマスの日のことでした。
   
 南西諸島特有(とくゆう)の赤い色をしています。 上から見ると,口縁部が四角に広がっています。 

縄文の森から 平成25年11月

平成25年11月7日(木)

上野原縄文の森第37回企画展

「新発見!かごしまの遺跡2013~県立埋蔵文化財センター発掘速報展~」

期間限定!

「洗練された竪野(冷水)窯跡の出土遺物」

平成25年11月1日(金)~平成25年12月1日(日)まで

 竪野(冷水)窯跡は,1978(昭和53)年に発掘調査が行われました。鹿児島市冷水町にあり,連房式登り窯1基と,失敗品や使われなくなった窯道具を捨てた物原2カ所が見つかっています。この窯跡の出土品で注目されるのが,技巧的にも優れ,現代にも通用するような斬新なデザインの白薩摩焼です。
 今回は,これらの白薩摩焼を期間限定で追加紹介します。

展示風景

出土した白薩摩
(貝をモチーフにしたもの。左上は,モチーフとなったツキヒガイ。)

【次回,企画展講演会のお知らせ】
 ○第2回 平成25年11月16日(土)
  演 題 「速報!天神段遺跡発掘調査のあゆみ」
      「いのりを捧げた水辺の祭祀」
  講 師 (公財)埋蔵文化財調査センター
       文化財専門員 平木場秀男氏,関明恵氏
  時 間 午後1時30分~午後3時
  場 所 展示館1階 多目的ルーム
  対 象 どなたでも参加できます。
  定 員 約80名(事前申込不要)

【問 合 先】  TEL:0995-48-5701
          E-mail:uenohara@jomon-no-mori.jp

体験学習館よりお知らせ
 11月からの新体験メニュー「縄文ミサンガ,縄文シュシュ」
                各体験 60分~ ¥100

 体験学習館では,この秋の新メニューとして2種類をご用意しました。
 新たに加わったメニューは,植物の繊維で出来ているヘンプ(ひも)を使ってのミサンガ作りと,平織りの方法でのシュシュ作りです。
 色の組み合わせを工夫して,自分だけのオリジナルを作りましょう。

縄文ミサンガ

縄文シュシュ

上野原縄文の森ミュージアムグッズのお知らせ
11月からの新グッズ
じょうもんくれよん(・灰・) 各色 ¥150
ミニミニ土器 ¥250

じょうもんくれよん(黄・灰・赤)&ミニミニ土器セット ¥700¥600

美海真珠ストラップ ¥1,000

滑石ネックレス ¥600

 この秋の新作を多数準備しました。いずれも上野原縄文の森でしか買えないグッズです。縄文の森を訪れた記念にいかがでしょうか?!