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投稿者: try

南の縄文調査室から平成25年10月

  • 平成25年10月10日(木)

     世界遺産登録(せかいいさんとうろく)から20周年(しゅうねん)  ~屋久島(やくしま) 一湊松山遺跡(いっそうまつやまいせき)曽畑式(そばたしき)土器~

  屋久島が,姫路城(ひめじじょう)法隆寺(ほうりゅうじ)白神(しらかみ)山地とともに,日本で初めて世界遺産に登録されてから今年で20周年を(むか)えます。
 屋久島は「洋上(ようじょう)アルプス」にも(たと)えられ,中央部(ちゅうおうぶ)には九州最高峰(きゅうしゅうさいこうほう)宮之浦岳(みやのうらだけ)(1,935m)がそびえ立っています。また,1,000m~1,900m級の山々には縄文杉(じょうもんすぎ)に代表されるヤクスギやヤクシマシャクナゲなど,屋久島固有(こゆう)植物(しょくぶつ)生息(せいそく)しており,(うつく)しく自然豊(しぜんゆた)かな島です。
 写真の曽畑式土器は,屋久島の北にある一湊松山遺跡から数多く出土した土器です。島内(とうない)では産出(さんしゅつ)しない滑石(かっせき)と呼ばれる鉱物(こうぶつ)(ふく)み,すべすべした触感(しょっかん)ときらきらした胎土(たいど)特徴(とくちょう)の土器です。見る角度(かくど)によってきらきらと(かがや)くさまは,神秘(しんぴ)の島「屋久島」を象徴(しょうちょう)しているかのようです。
 
   
曽畑式土器(2階廊下に展示中です) 曽畑式土器(口縁部の拡大)

縄文の森から 平成25年10月

平成25年10月3日(木)

ただいま開催中!

上野原縄文の森第37回企画展

「新発見!かごしまの遺跡2013~県立埋蔵文化財センター発掘速報展~」

平成25年9月13日(金)~平成25年12月1日(日)

 平成24年度に発掘調査した13遺跡及び報告書を刊行した7遺跡の中から最新の情報を紹介しています。
 今回の展示では,天神段遺跡(曽於郡大崎町)で出土した西日本最古の「石剣」(縄文時代前期)など注目された出土品等を展示し,身近な遺跡の最も新しい成果を紹介しています。
 また,堅野(冷水)窯跡(鹿児島市)で出土した白薩摩(椀・皿)などを,期間限定(11月1日(金)~12月1日(日))で展示します。

展示風景

【企画展講演会のお知らせ】
 ○第2回 平成25年11月16日(土)
  演 題 「速報!天神段遺跡発掘調査のあゆみ」
      「いのりを捧げた水辺の祭祀」
  講 師 (公財)埋蔵文化財調査センター
       文化財専門員 平木場秀男氏,関明恵氏
  時 間 午後1時30分~午後3時
  場 所 展示館1階 多目的ルーム
  対 象 どなたでも参加できます。
  定 員 約80名(事前申込不要)

【問 合 先】  TEL:0995-48-5701
         E-mail:uenohara@jomon-no-mori.jp

南の縄文調査室から平成25年9月

  • 平成25年9月30日(月)

    (しゅく)世界文化遺産推薦決定(せかいぶんかいさんすいせんけってい) ~明治(めいじ)日本の産業革命(さんぎょうかくめい) 九州・山口と関連地域(かんれんちいき)

  9月17日,「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」がユネスコの世界文化遺産へ推薦されることが発表(はっぴょう)されました。順調(じゅんちょう)にいけば,2015年には「世界文化遺産」として登録(とうろく)されます。
 埋文センターでは,2011年に,今回推薦される遺産群(いさんぐん)の中の,鹿児島紡績所跡(かごしまぼうせきじょあと)などの発掘調査を行いました。写真は,鹿児島紡績所跡で出土(しゅつど)した耐火(たいか)レンガです。当時作られた反射炉(はんしゃろ)や建物などに関するレンガではないかと考えられています。まさに,幕末(ばくまつ)から明治にかけて日本の重工業発展(じゅうこうぎょうはってん)(いしずえ)(ささ)えたレンガといえるでしょう。
     
出土した耐火レンガ 調査時の鹿児島紡績所跡 2階廊下に展示中です

縄文の森から 平成25年9月

平成25年9月17日(火)

縄文村の十五夜まつり・ミニコンサート」参加者募集中!

 9月も半分が過ぎ,朝夕はだんだんと涼しくなってきました。
 上野原縄文の森の園内を散策すると,クリやどんぐりなどの木の実が緑色から茶色に変わっていて,秋の訪れを感じることができます。
 そんな初秋の縄文の森では,「縄文村の十五夜まつり・ミニコンサート」の参加者を募集しています。餅つき・団子作り・綱引き・相撲などの十五夜行事を楽しみ,ミニコンサートや月の観察に参加して,初秋の縄文の森を堪能しましょう。

【開 催 日】  9月21日(土) 小雨決行
【時間と内容】  十五夜まつり 午後4時30分~午後6時30分
                 餅つき・団子作り・綱引き・相撲・お月見会
          ミニコンサート 午後7時~午後7時40分
                 出演  Duo AQUA(デュオ アクア,フルート二重奏)
             曲目  となりのトトロ,森へ行きましょう,G線上のアリアほか16曲
          月の観察
                当日の月の解説と観察会を,ミニコンサートの前後に行います。
【場   所】  上野原縄文の森復元集落ほか
【参 加 費】  無料(ただし,餅つき・団子作りのみ食材費一人300円)
【定   員】  なし(ただし,餅つき・団子作りのみ80名)
          ※餅つき・団子作りは定員になり次第,申込みの受付を終了いたします。

団子作り

ミニコンサート

餅つき

十五夜のお供え

【問 合 先】  TEL:0995-48-5701
         E-mail:uenohara@jomon-no-mori.jp

第37回 新発見!かごしまの遺跡2013

  • 上野原縄文の森第37回企画展 新発見!かごしまの遺跡2013
    県立埋蔵文化財センター発掘速報展
  • 開催期間:平成25年9月13日(金)~平成25年12月1日(
  •  
    西日本最古級の石剣(天神段遺跡)
     
     平成24年度に発掘調査した13遺跡及び報告書を刊行した7遺跡の中から最新の情報を紹介します。
     今回の展示では,天神段遺跡で出土した西日本最古の「石剣」(縄文時代)など注目された資料を展示し,身近な遺跡の最も新しい成果を紹介します。
     また,11月は,竪野(冷水)窯跡出土の白薩摩(椀・皿)などを期間限定で展示します。
           
     ※写真をクリックすると,リーフレットの表裏がダウンロードできます。
     
     特展データファイル ※写真をクリックするとダウンロードできます。
     
    【今回の企画展でご紹介する主な遺跡】 
    この地図は「カシミール3D」で作成しました。
    ※ 遺跡名をクリックすると,遺跡の説明がご覧になれます。
    中郡遺跡群  (出水市)  ⑪   立小野堀遺跡 (鹿屋市)
     堀之内遺跡(薩摩川内市) ⑫  田原迫ノ上遺跡(鹿屋市) 
     山口遺跡 (薩摩川内市) ⑬   町田堀遺跡  (鹿屋市)
     中津野遺跡 (南さつま市) ⑭   永吉天神段遺跡(大崎町)
     芝原遺跡 (南さつま市) ⑮   荒園遺跡    (大崎町)
     不動寺遺跡 (鹿児島市) ⑯   稲荷山遺跡・鎮守山遺跡(鹿屋市)
     川上城跡 (鹿児島市) ⑰   下原遺跡   (志布志市)
     前原和田遺跡 (霧島市) ⑱   高吉B遺跡  (志布志市)
     天神段遺跡  (大崎町) ⑲  戸森の線刻画  (天城町)
    加治木堀遺跡 (大崎町)  ⑳   カメコ遺跡    (伊仙町) 
  • ■河口コレクション ~KAWAGUCHI Collection~■
  •   平栫式(ひらがこいしき)土器】霧島市国分上井 平栫遺跡出土,縄文時代早期末(約7,800年前)
     平栫遺跡は,1971(昭和46)年,河口貞徳氏によって発掘調査が行われました。ここで出土した土器は,遺跡にちなんで平栫式土器と名付けられました。上野原遺跡の7,500年前の壺形土器などと同じタイプのものです。平栫式土器は,南九州ではほとんど見られない縄を転がした文様を持つのが特徴です。
  • ■企画展講演会■
  •  第1回  平成25年9月28日(土)  【終了しました】
     「奄美諸島における最新の発掘調査成果」
                          講師/鹿児島県立埋蔵文化財センター 調査課長 堂込 秀人 氏
     
     第2回  平成25年11月16日(土)
                  「速報!天神段遺跡発掘調査のあゆみ」
               「いのりを捧げた水辺の祭祀」
                          講師/(公財)埋蔵文化財調査センター 
    文化財専門員 平木場 秀男 氏,関 明恵 氏 
  • ■展示品追加のお知らせ■
  •  11月1日からの1ヶ月間限定で,鹿児島市竪野(冷水)窯跡より出土した白薩摩製品(椀・皿など)を展示します。「接合日記」でも紹介した「ハート」の透かしのある皿や「アワビ」を象った皿も展示します。
         
  • ■ギャラリートーク■
  •  企画展開催中に展示の解説を行います。  
     【日時】 開催中の毎週土・日・祝日
     【会場】 企画展示室   
         1回目 10:30~
         2回目 14:30~ 
            ※各回30分程度 小型仿製鏡(ぼうせいきょう)(日本製の小さな鏡)
       (芝原遺跡)

南の縄文調査室から平成25年8月

  • 平成25年9月6日(金)

    インサイド オブ 企画展! ~南の縄文調査室のお仕事4「縄文の森との連携(れんけい)」~

  ただ 今,南の縄文調査室は, 9月13日(金)から始まる第37回企画展の準備(じゅんび)()最中(さいちゅう)です。今回の企画展では,昨年度(さくねんど)発掘調査(はっくつちょうさ)が行われたり報告書(ほうこくしょ)刊行(かんこう)されたりした遺跡を取り上げ,最新の調査成果(せいか)(あま)すことなく紹介(しょうかい)します。まさに「いちばん新しいかごしまの昔」満載(まんさい)の企画展です。
 さて,左下の写真は,企画展に展示する「連穴土坑(れんけつどこう)」の実物大模型(じつぶつだいもけい)製作(せいさく)しているところです。2.2×0.5×0.8(m)大型(おおがた)模型です。実測図(じっそくず)をもとに型を()こし,土の質感(しつかん)にもとことんこだわった,リアルな模型です。
 また,真ん中の写真は,今回の企画展で紹介する遺跡の概要(がいよう)をまとめたパネルを(うつ)したものです。これも,調査室で作成(せいさく)しています。内容(ないよう)正確(せいかく)さやわかりやすさはもちろんですが,フォントやレイアウトなどのデザインにもこだわっています。何度(なんども)も何度も修正(しゅうせい)(かさ)ねて完成度(かんせいど)(たか)めています。
 このほかにも展示する遺物(いぶつ)をピックアップし収蔵庫(しゅうぞうこ)から集めてくるのも,調査室の仕事です。右下の写真は,収蔵庫内で出番(でばん)を待っている遺物たちです。
 企画展は,おとなりの上野原縄文の森で開催(かいさい)されますが,調査室は縄文の森と連携しながら,企画展の企画運営(うんえい)(たずさわ)わっています。「インサイド オブ 企画展!」,企画展の裏側(うらがわ)に南の縄文調査室があります。
     
でき具合はぜひは企画展で! 並べてレイアウトを検討中です 静かに出番を待ちます…