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カテゴリー: 鹿児島県立埋蔵文化財センター

埋蔵文化財技術研修講座(基礎講座)

令和6年7月19日,埋蔵文化財技術研修講座(基礎講座)を実施しました。この講座は,市町村教育委員会の埋蔵文化財担当職員を対象として,発掘調査に関する必要な技術等の向上を図ることを目的としています。

午前中は,志布志市の野首遺跡で発掘調査の現場研修を行いました。実際の発掘現場の運営や管理,必要な物品等について知識や理解を深めました。

午後からは,志布志市教育委員会の相美氏を講師として迎え,教育委員会の体制,事業への取り組み,施設管理などを紹介していただきました。

今回の研修が,市町村の担当者の業務向上に役立てばありがたいです。

発掘現場での研修
志布志市の取り組みを紹介

ワクワク考古楽出前授業IN鹿屋市立小中一貫校花岡学園

令和6年7月12日,鹿屋市立小中一貫校花岡学園の中学1年生を対象に,「ワクワク考古楽」(出前授業)を実施しました。
 
今回は,社会科(歴史的分野)の時間で,縄文時代を中心に学習しました。
 
生徒たちは,実際に遺跡から出土した土器や石器に触れながら,土器の文様の作り方や石器の使い方などについて考えました。土器や石器に触れる際は,生徒たちが目を輝かせながら,大切に扱っている姿が印象的でした。
 
また,縄文時代の期間がとても長いことや,自分たちがいる花岡学園も遺跡の中にあること,学校周辺の遺跡からたくさんの遺構や遺物が発見されていることを知り,とても驚いていました。
 
今回の授業を通して,縄文時代や当時のくらしなどについて思いを巡らせ,今後の学習に意欲的に取り組んでいくためのきっかけになってくれればと思います。

授業の様子
遺物を手に取って観察

名主原遺跡現地公開

主要地方道鹿屋吾平佐多線(吾平道路)改築事業に伴い発掘調査を実施している名主原(みょうずばる)遺跡(鹿屋市吾平町下名)で,現地公開を行います。
遺跡では,弥生時代の終わり頃から古墳時代前半にかけての多数の竪穴建物や遺物が見つかりました。当時,肝属川支流の大姶良川と姶良川に挟まれた台地上に大きな集落があったと考えられます。
開催場所
名主原遺跡(鹿屋市吾平町下名)
開催日時
令和6年8月27日(火) 午前10時から正午
開催内容
遺跡の概要説明,主な出土品の展示見学
(クリックで拡大します)

見事に復元された土器(川骨遺跡:薩摩川内市)

川骨遺跡の発掘調査では,弥生時代後期後半から古墳時代初頭にかけての土器集中遺構が13か所見つかりました。

土器はそこに集めて割ったのか,ばらばらの状態で見つかりましたが,その多くをもとの形に復元することができました。

接合・復元した職員の努力の成果が見て取れます。

土器集中出土の様子(一部)
復元された土器

 

「かつてその先は・・・」(天保山砲台跡:鹿児島市)

天保山砲台は,嘉永3(1850)年に築かれました。文久3(1863)年の薩英戦争では,この砲台が火ぶたを切りました。
埋蔵文化財センターでは,2011年に,多くのトレンチ(試掘坑)を設定して発掘調査を行いました。
その中の一つから,「荷揚場」の石畳が見つかりました。
石畳の先は,現在埋め立てられて駐車場になっていますが,かつては甲突川河口でした。ここから様々な品物が届けられていたのでしょう。

【何を作っていたのかな? 中世の畑の跡(狩俣遺跡:曽於市大隅町)】

狩俣遺跡において,古代から近世にかけての畑の畝(うね)跡が多く見つかりました。

写真で掘り込まれている部分が,畝と畝の間です。畝部については,後世において削平されたり,押しつぶされたりしたのか,確認できませんでした。どのような作物を育てていたのでしょうか?

利用申込び資料等貸出について

当センターの利用申込び資料等貸出について,より適切な対応・処理のために,事前に電話等による連絡・相談をしてくださるようお願いします。各申請書を提出されてから,貸出事務等が終了するまでに1週間程度を要します。余裕を持ってお申し込みください。

詳しくは下記のページをご覧ください。

利用申込書及び資料等貸出申請書