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カテゴリー: 鹿児島県立埋蔵文化財センター

「寿国寺跡」(鹿児島県立図書館ロビー展から)

寿国時寺跡(鹿児島市武)は、江戸時代中期に建立された黄檗宗の寺院です。九州新幹線鹿児島ルートの建設に伴って平成11・12(1999・2000)年に発掘調査が実施されました。
調査の結果、門前池の一部が発見されました。これは、幕末から明治初期に記された三国名勝図会に描かれた寿国寺や周囲の施設と位置関係などが合致しており、文献の内容が発掘調査で裏付けられた事例として注目されます。
この池の中にある方形石組み遺構の石垣下には、鹿児島城の石垣と同様に、胴木が敷設されており、当時の土木技術を知る上でも貴重な発見となりました。

寿国寺跡近景

発掘調査風景

「舶来製品」(鹿児島県立図書館ロビー展から)

垂水・宮之城島津家屋敷跡から出土しました。イギリスのドーソン窯で焼かれた小皿で、図柄は「ザ・サプライズ」と呼ばれています。木の下の貴婦人と、その後ろの人影が特徴的です。

この陶磁器は薩摩焼や中国産陶磁器とともに出土しており、どのような経路で持ち込まれたのか興味深い資料です。

「垂水・宮之城島津家屋敷跡」(鹿児島県立図書館ロビー展から)

平成11・12(1999・2000)年にかごしま県民交流センター建設に伴って発掘調査が実施されました。
この屋敷跡は旧鹿児島県庁地内に位置し、平成8(1996)年に現在の鹿児島県庁に移転するまで、県政の中核をなした地でもあります。
発掘調査の結果、屋敷の柱礎石の下部構造である坪地業や、石垣に挟まれた溝などの遺構が確認されました。特に、石垣に挟まれた溝は、天保年間(1831-1845)に描かれた絵図と照らし合わせたところ、両島津家屋敷の境にあった溝である可能性舶来製品 が高いことが分かりました。

垂水・宮之城島津家屋敷跡遠景

屋敷境遺構検出状況

出土遺物

「鬼瓦」(県立図書館ロビー展から)

棟の端などに設置される厄除けと装飾を兼ねた役瓦です。
 
鬼の面を表したものは少なく、吉祥文を配したものが多く知られています。
 
発掘調査では両者が出土しており、鬼面は復元可能なものも複数確認されています。
 
展示の鬼瓦は二之丸近くの御角櫓跡周辺から出土したもので、特徴的なまゆ毛が目を引きます。

「鹿児島(鶴丸)城跡」(県立図書館ロビー展から)

鹿児島城は、慶長6(1601)年頃、後の初代藩主島津家久が建設に着手した城で、鶴丸城の名で親しまれています。

築城当初は、背後の城山に本丸、二之丸を置き、麓に屋形を配置して藩主の居所としていました。これは、島津氏が鎌倉時代からの守護として、山城と屋形で構成される武家の伝統や、格式を重んじて築城したと考えられ、三方を堀に囲まれていました。江戸時代の後半になると、本丸、二之丸は麓の居所を指すようになります。

県立図書館は二之丸跡に建っており、昭和52・53(1977・1978)年にかけて発掘調査が行われ、黎明館側の石垣の手前に長さ約73m、幅約13m、深さ約3mの濠跡などが発見されました。

県立図書館入口付近の調査風景

上から見た御角櫓跡周辺

「駅弁とともに 汽車土瓶」(浜町遺跡:鹿児島市)

汽車土瓶とは、明治時代の後半から昭和40年代にかけて、駅弁と一緒にお茶を飲むために使われていた、陶磁器製の急須です。

浜町遺跡からは、駅名と思われる「もじ」「おりを」等と記された汽車土瓶が出土しています。この遺跡は鹿児島駅に隣接しており、旧国鉄の官舎があったため出土したのでしょうか。

鉄道と駅弁、駅弁とお茶には密接な関係性があります。ペットボトル等が普及する以前の汽車の旅を今に伝える貴重な遺物です。

開催中です! 鹿児島県立図書館ロビー展「城と城下の考古学」

6月3日、鹿児島県立図書館ロビーにて展示を開始しました。鹿児島城跡とその周辺の遺跡の紹介、そこから見つかった貴重な遺物を展示しています。ぜひ、ご覧ください。
会場 鹿児島県立図書館ロビー
期間 令和8年6月3日(水)~6月25日(木)
   火~土 9:00~21:00
   日・祝 9:00~17:00
   月曜日休館
主催 鹿児島県立埋蔵文化財センター
共催 鹿児島県立図書館

鹿児島空港パネル展「空からみた鹿児島の遺跡」

6月3日、鹿児島空港3階のギャラリーフレンドリーに,鹿児島県立埋蔵文化財センターと上野原縄文の森の紹介パネルを展示しました。

鹿児島空港にお寄りの際は,ぜひご覧ください。6月30日(火)まで展示しています。

場所:鹿児島空港国内線ターミナルビル3階エアポートホール前通路
期間:6月3日(水)~30日(火)

鹿児島県立図書館ロビー展「城と城下の考古学」開催(6月3日~6月25日)

鹿児島城跡とその周辺の遺跡から見つかったさまざまな出土品を紹介します。

※ 台風接近のため,展示開始を変更しました(6月2日(火)→6月3日(水))

会場 鹿児島県立図書館ロビー
期間 令和8年6月3日(水)~6月25日(木) 月曜日休館
火~土 9:00~21:00
日・祝 9:00~17:00

主催 鹿児島県立埋蔵文化財センター
共催 鹿児島県立図書館

 

焼山遺跡(伊佐市)の発掘調査が始まりました

焼山遺跡は、1946(昭和21)年に7基の古墳時代の板石積石棺墓(いたいしづみせっかんぼ)が発見され、その後の調査でも90基以上の石棺が確認されている遺跡です。

伊佐・湧水地区特別支援学校(仮称)建設に伴い、令和8年5月から発掘調査を開始しました。

今回の調査で既(すで)に、遺物や板石の一部が見つかっています。

調査期間は8月まで予定しています。今後の調査成果にご期待ください。