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カテゴリー: 鹿児島県立埋蔵文化財センター

下城跡現地説明会(姶良市北山・12月22日)

県単道路整備(改良)事業に伴い,発掘調査を実施している下城跡(しもじょうあと・姶良市北山)で,現地公開を行います。
山城跡の調査成果を紹介します。ぜひ,お越しください。

【場所】
下城跡(姶良市北山)
地図はこちらのリンクから(GoogleMap)

【日時】
令和6年12月22日(日) 10:30~12:00 (受付10:00~)

小雨決行・事前申込不要

【同日開催】
「南の縄文文化展」(10:00~14:30)

「解明進む 志布志の縄文文化展」

東九州自動車道や都城志布志道路建設に伴い,発掘調査を行った遺跡の出土資料(縄文時代を中心に)を展示します。

日時:令和6年12月4日(水)~令和7年2月2日(日)

会場:志布志市埋蔵文化財センター
志布志市志布志町安楽41-6

入館:無料

開館時間:午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日:月曜日(国民の祝日時は翌日) 12月29日~1月3日

主催:鹿児島県立埋蔵文化財センター
共催:志布志市教育委員会

石造りの排水溝(鹿児島城二之丸跡:鹿児島市)

令和5年度に行った鹿児島城二之丸跡の発掘調査で,排水溝と思われる遺構が見つかりました。直方体に切り出された凝灰岩を平行に並べて組み合わせ,底部には敷石となる石も検出されました。切り石の長さは約2m,高さ約25cmで,溝の幅は約90cmです。

調査区内では他にも水が溜まっていたと思われる溝状遺構が見つかっており,当時の排水技術の手がかりになればと思います。

出土した排水溝

3Dデータはこちらから

全国で4例目! 将棋盤出土(鹿児島城二之丸跡:鹿児島市)

令和5年度に行った鹿児島城二之丸跡の発掘調査で,将棋盤が出土しました。

自然科学分析の結果,17世紀以降の将棋盤と考えられ,発掘調査で見つかったものとしては,全国で4例目になります。

今回出土した将棋盤は,縦横ともに約27cm,厚さ1cmの大きさがあります。表面には9×9のマス目が刻まれており,将棋盤の脚と考えられる部材も一部出土しています。

出土した将棋盤。表面に9×9のマス目の溝が確認できます。

 

3Dデータはこちらから

かごしま遺跡フォーラム2024

11月2日(土)に,鹿児島県立図書館で,「かごしま遺跡フォーラム」を開催しました。

今回は,昨年度報告書が刊行された光台寺跡(指宿市),照信院跡(大崎町),大願寺跡(さつま町),六反ヶ丸遺跡(出水市)と,同じく昨年度発掘調査を行った鹿児島城二之丸跡(鹿児島市),諏訪ノ前遺跡(阿久根市)の報告を行いました。

また当日は,上野原縄文の森展示館リニューアルオープンと,「南の縄文文化魅力発信事業」についての発表も行われました。

当日は朝から強い雨が降っていましたが,フォーラム開催時には雨も上がり,80人の参加がありました。来場者の方々は各報告を興味深く聞かれ,質疑応答では多くの質問が寄せられました。

今後も発掘調査の最新情報を紹介していきますので,次回も多くの方の参加をお待ちしております。

また,今回のフォーラムの様子は県政広報番組「かご探偵」(KKB)で,11月23日午後5時55分から放送予定です。ぜひ,ご覧ください。
鹿児島県/かご探(外部リンク

フォーラムの資料集は,下記のリンクからダウンロードできます。

フォーラム資料集 – 鹿児島県上野原縄文の森

【参加者の感想】

  • 遺跡を調査して,どのような歴史が復元されたのかがわかると,とても面白いです。
  • 大変わかりやすく興味深く聴くことができました。ありがとうございました。
  • わかりやすかったですが,もう少し深い説明も欲しかったです。
  • 今後も最新の発掘調査成果の話を聞きたい。

 

「廃寺は語る!よみがえる鹿児島の仏教文化」の報告

六反ヶ丸遺跡の報告

鹿児島城二之丸跡の報告

諏訪ノ前遺跡の報告

南の縄文文化魅力発信事業の報告

質疑応答の様子

ワクワク考古楽出前授業IN西之表市

令和6年10月2日(水)~3日(木)に,西之表市立古田小学校の1~6年生,西之表市立現和小の3~6年生,西之表市立上西小の3~6年生を対象に「ワクワク考古楽出前授業」を実施しました。

今回は,埋蔵文化財センターの仕事内容や上野原遺跡,学校の周辺や西之表市内の主な遺跡について学習しました。児童たちは,自分の住む地域や通っている学校の近くにも遺跡があることを知り,とても驚いていました。自分の家の庭を掘ってみたいと話している児童や,もし土器を見つけたらどうしたらいいかを尋ねる児童もいました。

また,実際に遺跡から出土した土器や石器に触れながら,土器の文様をヒントに土器を古いと思われる順に並べてみたり,それぞれの石器の使い方などについて予想したりしていました。土器や石器に触れる際,目を輝かせながら,楽しく話し合う様子が印象的でした。

今回の授業を通して,自分たちの住む地域では古くから人々が生活を営んでいたことを知り,ふるさとを大切に思う心を育むきっかけになったらと思います。

子どもたちの感想

  • 土器の形やもようが印象に残りました。何千年前の土器なんて,形も残っていないと思っていました。この授業で歴史に興味をもつことができました。
  • 授業で縄文時代が一番長く続いていたことを知りました。教科書では数ページしか載っていなかったので,本当にビックリしました。

古田小学校での授業の様子

現和小学校での授業の様子

上西小学校での授業の様子

 

「双口土器」(上加世田遺跡:南さつま市)

上加世田遺跡から採集された土器で,河口貞徳氏により二つの口が伸びるように復元されました。

渦巻き状の線で模様が描かれ,わずかに赤色に塗った痕が残っています。

縄文土器である可能性が高いですが,全国的にほぼ類例がない,珍しい形や文様で,謎の多い土器といえます。