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カテゴリー: 鹿児島県立埋蔵文化財センター

【イベント情報「下原洞穴遺跡シンポジウム」(天城町)」】

「下原洞穴遺跡シンポジウム」

日時:2026年3月1日(日) 14:00~16:50
場所:天城町防災センター ホール
主催:天城町・天城町教育委員会
入場:無料

詳細は以下のチラシ(PDF)をご覧ください。

下原洞穴遺跡シンポジウムチラシ(PDF)

 

 

「土馬」(どば)小瀬戸遺跡(姶良市)

土馬とは,馬の形をした土製品です。ピット(小さい穴状の遺構)の中から出土しました。色が黒く,頭部や尾部(びぶ)は欠けていて,頭部が大きく,四肢が短いです。また,足や背中に穴があけられており,焼成用の空気抜きの可能性があります。

鹿児島では,このような土製品が古代官道(かんどう)周辺で出土する例が多く,外来の災厄(さいやく)を防ぎ,村内の疫病を追い出し,土地神を和(なご)めるための祭祀(さいし)に用いられたのではないかと考えられています。

「沖永良部島古墓群シンポジウム」

「沖永良部島古墓群(おきのえらぶじまこぼぐん)」は,2025年12月19日に国指定史跡に答申されました。

このことを記念し,島に残る古墓群の価値をあらためて知り,今後の保存・活用について地域のみなさんと一緒に考えるシンポジウムが開催されます。

日時:2026年2月11日(水・祝)建国記念日
時間:16:00~18:30(開場 15:30)
参加費:入場料無料(事前申込み不要)
会場:おきえらぶ文化ホール あしびの郷・ちな
主催:知名町教育委員会・和泊町教育委員会
後援:奄美考古学会・奄美群島文化財保護対策連絡協議会・一般社団法人おきのえらぶ島観光協会
〔文化庁〕令和7年度地域の特色ある埋蔵文化財活用事業

【お問合せ先】
おきえらぶ文化ホールあしびの郷・ちな 0997-81-5151
和泊町歴史民俗資料館内 文化財作業室 0997-92-0911

詳しくは,下記のサイトをご覧ください。
「おきのえらぶ島の旅」沖永良部島観光サイト

「馬の鞦(しりがい)」大坪遺跡(出水市)・新城跡(阿久根市)

近世の磁器製品である「鞦(しりがい)」は,馬具の一種で,馬の尾の下を通して鞍(くら)や車の轅(ながえ)を固定するための帯(緒)のことです。坂道を下るときなどに鞍が前へ滑るのを防いだり,馬車を引く際に,馬の体と轅を安定させたりします。

透明釉が内側のみにかかり,外側にはかかっていません。綱の滑りをよくするため,内側のみに釉薬がかけられたと思われます。

 

ワクワク考古楽出前授業IN沖永良部

令和7年11月27・28日の2日間,沖永良部の小中4校(和泊小,知名中,大城小,国頭小)で出前授業「ワクワク考古楽」を行いました。子どもたちは普段,考古学に触れる機会が少ないとのことだったため,授業の序盤でなぜ遺跡を発掘するのか,発掘するとどのようなものが見つかるのかを説明しました。その後,沖永良部島内の遺跡について,時代や出土遺物などを紹介しました。

子どもたちは,全国や県内に予想以上に多くの遺跡があることに驚いた様子でした。島内には141か所の遺跡が点在しており,今回はその中から住吉貝塚と友留遺跡の遺物(土器,石器,貝類,動物骨)を学校へ持参しました。子どもたちは,実際に遺物を手に取り,土器の表面の模様を観察したり,触れたりして,石器の用途の違いによる形や表面の違いを感じ取っていました。また,貝塚にはイノシシやネズミのような陸上動物の骨だけではなく,ウミガメ,イルカ,クジラなど周辺の海の動物の骨も含まれており,それらを興味深く比較していました。

授業後には,「予想以上に島内に遺跡があって驚いた」「もっと沖永良部の遺跡について調べてみようと思った」などの感想が寄せられました。さらに休み時間には,授業を受けていない学年の子どもたちも遺物の周りに集まり,「これは何?」と質問してくれたり,授業を受けた子どもたちが他の学年へ「これは矢じりで黒曜石からできているよ」と教え合ったりする姿も見られました。

子どもたちだけでなく,先生方も大変興味を持って聞いてくださり,終始楽しい雰囲気の中で授業を行うことができました。これを機に,子どもたちがより自分たちの地域の歴史や文化に興味を持ち,文化財に対する知識を高めてもらえればと思います。

和泊小の授業の様子

知名中の授業の様子

大城小の授業の様子

国上小の授業の様子

「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?」(NHK総合)で上野原縄文の森が紹介されます

「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?」(NHK総合)で,上野原縄文の森が紹介されます。

放送日時:令和8年1月10日(土) 午後7時30分~

詳しくは,下記のリンクをご覧ください。

「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?」巨大噴火が“日本人”を生んだ!?(NHK総合)

ワクワク考古楽出前講座IN下原遺跡(志布志市)

令和7年12月6日,志布志市の下原遺跡でワクワク考古楽出前講座を行いました。下原遺跡は,(公財)鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センターが,東九州自動車道建設に伴い発掘調査を実施している遺跡です。

今回の講座は,下原遺跡の現地説明会と同時開催で行い,小学校低学年から大人までの18人に参加していただきました。

講座では,まず,なぜ発掘調査が必要なのか,発掘調査から報告書作成までの流れについて説明を行いました。次に,人類誕生から現代までの年数を1年1mmで表した年表を各時代の長さを提示し,縄文時代が1万年も続いた非常に長い時代であったことを実感していただきました。

そして,下原遺跡で見つかった遺構や遺物について説明し,講座後に行われる現地説明会へつなげました。

その後,東九州自動車道に伴い発掘調査を実施した志布志市の安楽小牧B遺跡や木森遺跡,春日堀遺跡について,縄文時代の成果を中心に紹介し,調理施設と考えられる集石や連穴土坑のほか,落とし穴や,住居など多くの遺構が見つかっており,当時の人々の生活について考える機会になりました。このように志布志市内には多くの遺跡があり,縄文時代から連綿と人々が生活してきた歴史ある地域であるということも実感していただきました。

最後に,縄文時代の遺物を実際に触ってもらい,クイズを交えながら土器の文様についての観察を行ったり,石器の使用方法について考えてもらったりしました。参加者の方々は,普段,なかなか手に取ることのない土器や石器に触れ,当時の人々の生活について考える楽しい時間になったようです。

発掘調査の方法を説明

縄文時代の遺構を紹介
遺跡で見つかった土器を観察

石器の種類と形の違いを説明

発掘体験の様子

 

「馬形陶製品」(雪山遺跡:日置市東市来町)

陶製の馬です。足の先端以外は緑褐色の釉薬(ゆうやく)がかけられています。鬣(たてがみ)が詳細に表現されているほか,背中側の首付近と尾っぽ付近,足の先端に円形の穴があけられています。

明治25年に馬牛の供養や無病息災の祈願祭(きがんさい)として始まったとされる「湯之元馬頭観音馬踊り」に関連する資料と考えられます。穴のところに華やかな装飾を刺して鈴掛馬のようにしたのでしょう。