ワクワク考古楽出前授業IN沖永良部
令和7年11月27・28日の2日間,沖永良部の小中4校(和泊小,知名中,大城小,国頭小)で出前授業「ワクワク考古楽」を行いました。子どもたちは普段,考古学に触れる機会が少ないとのことだったため,授業の序盤でなぜ遺跡を発掘するのか,発掘するとどのようなものが見つかるのかを説明しました。その後,沖永良部島内の遺跡について,時代や出土遺物などを紹介しました。
子どもたちは,全国や県内に予想以上に多くの遺跡があることに驚いた様子でした。島内には141か所の遺跡が点在しており,今回はその中から住吉貝塚と友留遺跡の遺物(土器,石器,貝類,動物骨)を学校へ持参しました。子どもたちは,実際に遺物を手に取り,土器の表面の模様を観察したり,触れたりして,石器の用途の違いによる形や表面の違いを感じ取っていました。また,貝塚にはイノシシやネズミのような陸上動物の骨だけではなく,ウミガメ,イルカ,クジラなど周辺の海の動物の骨も含まれており,それらを興味深く比較していました。
授業後には,「予想以上に島内に遺跡があって驚いた」「もっと沖永良部の遺跡について調べてみようと思った」などの感想が寄せられました。さらに休み時間には,授業を受けていない学年の子どもたちも遺物の周りに集まり,「これは何?」と質問してくれたり,授業を受けた子どもたちが他の学年へ「これは矢じりで黒曜石からできているよ」と教え合ったりする姿も見られました。
子どもたちだけでなく,先生方も大変興味を持って聞いてくださり,終始楽しい雰囲気の中で授業を行うことができました。これを機に,子どもたちがより自分たちの地域の歴史や文化に興味を持ち,文化財に対する知識を高めてもらえればと思います。
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「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?」(NHK総合)で上野原縄文の森が紹介されます
「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?」(NHK総合)で,上野原縄文の森が紹介されます。
放送日時:令和8年1月10日(土) 午後7時30分~
詳しくは,下記のリンクをご覧ください。
ワクワク考古楽出前講座IN下原遺跡(志布志市)
令和7年12月6日,志布志市の下原遺跡でワクワク考古楽出前講座を行いました。下原遺跡は,(公財)鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センターが,東九州自動車道建設に伴い発掘調査を実施している遺跡です。
今回の講座は,下原遺跡の現地説明会と同時開催で行い,小学校低学年から大人までの18人に参加していただきました。
講座では,まず,なぜ発掘調査が必要なのか,発掘調査から報告書作成までの流れについて説明を行いました。次に,人類誕生から現代までの年数を1年1mmで表した年表を各時代の長さを提示し,縄文時代が1万年も続いた非常に長い時代であったことを実感していただきました。
そして,下原遺跡で見つかった遺構や遺物について説明し,講座後に行われる現地説明会へつなげました。
その後,東九州自動車道に伴い発掘調査を実施した志布志市の安楽小牧B遺跡や木森遺跡,春日堀遺跡について,縄文時代の成果を中心に紹介し,調理施設と考えられる集石や連穴土坑のほか,落とし穴や,住居など多くの遺構が見つかっており,当時の人々の生活について考える機会になりました。このように志布志市内には多くの遺跡があり,縄文時代から連綿と人々が生活してきた歴史ある地域であるということも実感していただきました。
最後に,縄文時代の遺物を実際に触ってもらい,クイズを交えながら土器の文様についての観察を行ったり,石器の使用方法について考えてもらったりしました。参加者の方々は,普段,なかなか手に取ることのない土器や石器に触れ,当時の人々の生活について考える楽しい時間になったようです。
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「馬が描かれた陶磁器」(虎居城跡:さつま町)
「馬形陶製品」(雪山遺跡:日置市東市来町)
ワクワク考古楽出前授業IN志布志市立潤ヶ野小学校
令和7年12月5日,志布志市立潤ヶ野小学校で,ワクワク考古楽出前授業を行いました。今回は,12月10日,校区内にある家野遺跡の見学及び発掘調査体験を行う前の,事前授業として行いました。
まず,家野遺跡の場所の確認や縄文時代の生活の様子について説明をしました。次に,家野遺跡ではどのような遺物が見つかっているのか,実際の遺物を見たり触れたりする活動を通して,理解を深めました。
また,子どもの「どうして家野遺跡から出てきたものが縄文時代のものだと分かるの?」という疑問から,鹿児島県で見られる火山灰などの地層の特徴と,年代について紹介しました。
最後に,実際に発掘調査体験を行うに当たって必要な見学の視点,注意点等についても確認し,授業を閉じました。
子どもたちが遺跡や遺物について関心を持ってくれたこと,知識を深めてくれたことはもちろんですが,「地域には,こんな素敵な場所があるんだ」と自分たちが住んでいる地域に愛着や誇りを持ってくれることにもつなげることができたのではないかと考えます。
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展示館内の特別展示
現在,「上野原縄文の森展示」館内で,4つの遺跡の資料を特別展示しています。いずれの遺跡も,鹿児島県の発掘調査において,貴重な遺構や遺物が出土しています。この機会にぜひ,ご覧ください。
今回紹介している遺跡
「白糸原(しらいとばる)遺跡」南さつま市金峰町
古墳時代の集落,中世の墓地を中心とした遺跡で,古墳時代では,19基の竪穴建物跡が見つかっています。
「仁田尾(にたお)遺跡」鹿児島市石谷町
旧石器時代から中世までの遺跡です。旧石器時代では,ナイフ形石器文化と細石刃(さいせきじん)文化期の両時期において,10万点を上回る遺物が見つかっています。西日本最大規模の旧石器時代の遺跡として全国的に注目されました。
「小倉畑(おぐらばた)遺跡」姶良市西餅田
古代を中心とした低湿地遺跡です。10世紀中ごろの方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)と,副葬品である土師器の黒色土器や甕(かめ),鉄製の紡錘車(ぼうすいしゃ),刀子(とうす)などが出土しました。
「南摺ヶ浜(みなみすりがはま)遺跡」指宿市十二町
縄文時代晩期から弥生時代,古墳時代にかけての遺跡です。弥生時代から古墳時代では,壺棺墓(つぼかんぼ)16基,甕棺墓(かめかんぼ)1基,円形周溝墓(えんけいしゅうこうぼ)12基,土坑墓72基,立石25基が検出されました。

池平遺跡現地説明会報告
令和7年12月13日に,池平遺跡(霧島市横川町)の現地説明会を実施しました。
当日は雨天の予報でしたが,121人の参加がありました。
調査担当者が出土した縄文時代の遺構や遺物を紹介し,地域の歴史を体感していただける機会となりました。
また,「きりしま歴史散歩」(霧島市教育委員会主催)も同時開催され,横川地区の歴史や文化財が紹介されました。
今後も埋蔵文化財センターでは,遺跡公開や埋蔵文化財の紹介を行っていきます。これらを契機として,地域の歴史や文化財について,関心を高めていただければありがたいです。
参加された方の感想
- 家の近所で,このような歴史を感じることができて,感動しました。
- 長期にわたる期間の生活の跡が残っていることに感動しました。
- 実際に発掘調査をしている現場を見学することで,旧石器時代や縄文時代の人々がどのように生活していたかを想像しながら,遺跡のことについて多くのことを知ることができ,貴重な体験となりました。
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池平遺跡現地説明会
12月13日に,池平遺跡の現地説明会を実施します。
12日現在,天気が心配されますが,小雨の場合でも,説明会は予定通り行います。
来跡される際は,雨への備え(雨傘や長くつなど)をお願いいたします。
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