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カテゴリー: 南の縄文調査室から

このページは、発掘調査・整理作業・報告書作成の様子や、埋蔵文化財センタ内ーのできごとを紹介します。

整理作業開始

 埋蔵文化財センターでは,発掘現場から持ち帰った遺物や図面,写真などを整理(遺物の接合や復元,実測図作成など)し,遺跡の内容や様子を正確に記録し,後世に伝えるために,調査報告書を作成します。

 整理作業は,埋蔵文化財センターの職員に加え,補助事務員(会計年度任用職員)の方々を任用し,遺跡ごとにチームを作って進めています。

 4月14日,今年度の開始式がありました。今年は,新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,センター2階の外にある「大地の広場」行いました。朝の屋外ということで,やや肌寒さがありましたが,新鮮で開放的な式になりました。
 
 こうして,本格的な整理作業が始まりました。各遺跡,報告書作成に向けて1年間取り組んでいきます。

 ※ 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,現在整理作業の様子は見学できません。

春は,別れと出会いの季節

 埋蔵文化財センターでは,令和元年度の人事異動で8名の転退職があり,3月31日に離任式と出発式を行いました。
 これまでセンターの業務に大いに貢献された方々です。きっと新しい職場でも,ご活躍されることと思います。

 そして,4月1日に新任式を行い,新しい職員を迎えました。埋蔵文化財の仕事が全く初めての方もいらっしゃれば,懐かしい方もいらっしゃいました。
 こうして全職員がそろい,令和2年度がスタートしました。

 これからも,埋蔵文化財の発掘調査を実施するとともにその保護に努め,文化財に対する普及・啓発を進めてまいります。よろしくお願いいたします。

(今回の離任式・出発式・新任式は,新型コロナウイルス感染症対策のため,規模縮小・時間短縮で実施しました。)

離任式
出発式
新任式

遺跡の確認調査

前回,遺跡を見つけるには分布調査を実施することを紹介しました。遺跡を見つけたその後は,実際の有無を確認する「試掘調査」,遺跡の時代や範囲を調べる「確認調査」を行います。

その確認調査を,令和2年2月に鹿屋市吾平町で実施しました。トレンチ(確認用の穴)を数か所掘り,遺構や遺物の検出を行いました。トレンチからは,土器などの遺物がみつかり,遺跡の時代を決める手がかりとなりました。また,掘ったトレンチの壁面からは,どのような地層が積み重なっているかが確認できました。

このように,確認調査によって遺跡の概要が分かります。

人力でトレンチを掘り下げます
少しずつていねい掘り下げます
トレンチ内で遺物が見つかりました

遺跡の分布調査

 鹿児島県内には,8000を超える遺跡があります。こんなにたくさんの遺跡があるなんて驚きますね。
 でもどうやって,遺跡を見つけるのでしょうか。今回は,そんな遺跡を見つける方法の一つ,「分布調査」を紹介します。

 土器や石器などの遺物は普段,地面の下に埋まっていますが,耕作や天地返しなどによって地上に出てくることがあります。「分布調査」とは,現地を実際に歩いて地上に出てきた遺物の表面採集を行ない,遺跡の有無を調べることをいいます。分布調査を行って,これら地上に出てきた遺物が見つかったということは,そこが遺跡の可能性があるということです。その後,実際にトレンチ(試し掘りの穴)を掘って遺跡の有無を調べる「試掘調査」,より多くのトレンチを掘って遺跡の時代や範囲を調べる「確認調査」を行って,遺跡の存在を明らかにしていきます。

 埋蔵文化財センターでは,2月上旬,田んぼの耕地区画整備に伴って分布調査を実施しました。市町村の埋蔵文化財担当職員と埋蔵文化財センターの職員が田んぼを歩き,遺物が落ちていないか確認しました。このような調査によって,新しい遺跡が見つかったり,遺跡の範囲が広がったりします。

分布調査の範囲を確認
遺物が落ちていないか歩きます
広い田んぼもしっかり確認します

 

 

霧島市立国分小学校での出前授業

令和2年1月29日(水)に,霧島市立国分小学校で,6年生4クラスを対象に出前授業を実施しました。

国分小学校の敷地は,本御内(もとおさと)遺跡(舞鶴城跡含む)内にあります。今回は,隣接する国分高校の校舎改築事業に伴い実施された,同遺跡の発掘調査成果の紹介を中心に行いました。

授業では,「国分小学校のむかしを知ろう」という<めあて>を立て,見つかった遺物や遺構をもとに,弥生時代・奈良時代・室町時代・江戸時代・近代の様子に関するクイズを出題しました。
児童たちは,「そんな昔から人々が生活していたんだ」,「教科書に載っている武家屋敷の図と同じように,周りに溝が見つかっているんだ」などと,これまでの授業と関連付けながら学ぶことができました。

また,実際に出土した遺物を手に取って,「こんなにたくさん見つかったんだね」,「どのような使い方をしていたのかな」,「見た目よりも重いな」,「こんな手触りなんだ」,と感想を述べていました。

授業を通して,自分たちが通う国分小学校が遺跡の上に建っていることを知り,その遺構や遺物を見たり触ったりして実感することで,より地域の歴史に関心を持つことができたようです。

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かごしま遺跡フォーラムを開催します

「発掘調査が解き明かす鹿児島城と西南戦争の物語」と題して,以下の日時・内容でフォーラムを開催します。
事前申し込み・参加費は不要で,どなたでも参加できます。

日時 令和2年3月7日(土) 午後1時~午後4時20分

会場 鹿児島県歴史資料センター黎明館

講演「鹿児島城跡の保存と活用」(仮) 文化庁主任文化財調査官 山下信一郎氏

発表
① 鹿児島(鶴丸)城跡の発掘調査中間報告
② 滝ノ上火薬製造所跡の発掘調査成果
③ 高熊山激戦地跡・笠取戦跡の発掘調査速報
④ 「西南戦争を掘り,学ぶ事業」授業支援の実践例

参加費 無料

申込 不要

 

文化財防火デー(避難訓練)

 毎年1月26日は,文化財防火デーです。昭和24年1月26日に法隆寺の金堂が炎上し,壁画が焼損したことから,この日が制定されました。国民の文化財愛護に関する意識の高揚を図るため,日本各地で文化財防火運動を展開しています。今年はこの日に近い1月24日(金)に,埋蔵文化財センター・(公財)埋蔵文化財調査センター・上野原縄文の森との合同で,火災による避難訓練を行いました。

 今回は,上野原縄文の森展示館から火災が発生したと想定し,消防署への連絡,来客者や職員の避難誘導,初期消火活動などの訓練を行いました。どの訓練も,素早く適切に行うことができました。また,消防署の方から火災時に注意してほしいことの説明も受けました。

 今後も防災意識を高めるとともに,文化財愛護意識の高揚や啓発に取り組んでまいります。

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避難場所に集合
消火器を使って訓練
消防署職員の説明

鹿屋市立吾平小学校の遺跡見学

12月14日(土)に,吾平小学校の6年生50名が,久保田牧遺跡の見学に訪れました。

児童たちは,発掘調査の担当者から遺跡の説明を聞いたあと,まず,地層の見学を行いました。久保田牧遺跡では,鬼界カルデラ(約7,300年前)や池田カルデラ(約6,400年前)の火山灰層が見つかっています。理科の勉強で学んだ地層の積み重なりを,実際に目にすることができました。

次に,遺構の見学を行いました。古墳時代(約1,500年前)の竪穴住居跡では,その大きさに驚き,担当者の話から当時の人々の生活を思い浮かべることができたようです。

最後に,出土した遺物を間近で見たり,火山灰を顕微鏡で観察したりしました。

児童たちは,自分たちの学校の近くに遺跡があることを知り,地域の歴史により一層興味を持った様子でした。

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遺跡の紹介
火山灰が積み重なった地層
古墳時代の巨大な竪穴住居跡
縄文時代の落とし穴と思われる遺構
遺跡で見つかった土器や石器の紹介
火山灰を観察してみよう

 

獅子島小・中学校での出前授業

 11月18日(月)に,長島町立獅子島小学校と獅子島中学校で,出前授業を実施しました。

 授業では,まず,埋蔵文化財センターの仕事内容について話をしました。次に,獅子島の鬼塚古墳を紹介しました。鬼塚古墳は,横穴式石室を有する高塚古墳で,7世紀ごろに造られました。その横穴石室の構造を,模型を使って説明しました。児童・生徒たちは,獅子島の文化財を改めて学習することで,郷土の歴史に関心を深めたようでした。

 また,火おこし体験も行いました。児童・生徒たちは,初めての火おこし体験を楽しみながら取り組んでいました。

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