石が積つまれた遺構(尾付野山遺跡:さつま町) Posted on 2024年7月29日 峠の最頂部において,「塚状積石」と呼ばれる遺構が発見されています。峠の最高地点を切り通すときに出た石を積み上げたものと考えられています。 時期や用途が不明ですが,類例から,中世以降で,境界を表す機能や街道に関わる峠の祭祀遺構の可能性があるようです。 峠を通るときの無事を祈ったのでしょうか?
何を入れた土器?(向井原遺跡:さつま町) Posted on 2024年7月26日 古墳時代の竪穴建物跡から,完全な形で出土した,小型丸底壺と呼ばれる土器です。底にポッチがあり,自立が難しい形状をしています。 何を入れるための土器だったのでしょうか?
展示館リニューアルについての特集番組!(KTS) Posted on 2024年7月26日 KTS ライブニュースで、上野原縄文の森展示館リニューアルについての特集番組が放送されました!夏休み中の楽しみ方についても案内があります! 動画はこちらからご覧頂けます(youtube)
修復された弥生時代の土器(田原迫ノ上遺跡:鹿屋市) Posted on 2024年7月25日 田原迫ノ上遺跡から出土した弥生時代の土器です。口縁部と突帯の間に,3か所の孔(穿孔)があります。これは「補修孔」と考えられるものです。 紐(ひも)などで穴どうしを結束して,土器のひび割れが広がらないようにしたり,割れ目をつないだりしたと考えられます。 ※補修孔は,弥生時代だけでなく,縄文時代などの土器にもよくみられます。
何を研いだのでしょうか?(田原迫ノ上遺跡:鹿屋市) Posted on 2024年7月24日 弥生時代中期(約2100年前)の大型の砥石です。いずれも竪穴建物跡から出土しました。 軟質の砂岩製で,残存長が26~39㎝,幅が12~14㎝,厚さ9~12㎝あります。 鋭利な刃物等の研ぎにも利用されたと考えられています。鉄の道具を研いだのでしょうか?
「バーククロスビーター」って何?(田原迫ノ上遺跡・王子遺跡:鹿屋市) Posted on 2024年7月23日 「バーククロスビーター」とは,樹皮を敲打して布状に加工する道具のことで,日本語でいうと「樹皮布敲石(じゅひふたたきいし)」です。 軟質の砂岩製で,手元を握りやすく加工してあり,先端部を整えて,敲く面として使用されました。
垂飾品の材料は?(尾付野山遺跡:さつま町) Posted on 2024年7月22日 縄文時代の晩期とされる垂飾品です。一見すると骨製品に見えますが,白色の蛇紋岩製です。 穿孔と切り込みが入れてあります。長く大切に使われたため,穿孔には紐(ひも)づれの摩耗が見られます。
大切に埋められた土器(細山田段遺跡:鹿屋市・大崎町) Posted on 2024年7月19日 縄文時代早期の後半になると埋設土器が出現します。祭祀行為として,特別な場所に意図的に埋められたものと推定されます。 1号埋設土器は,直径34㎝,深さ13cmの穴から,口径24.5cm,器高約20cmの深鉢形の山形押型文土器(約8,000年前)が出土しています 2号埋設土器は,直径24cm,深さ19㎝の穴から,口縁部は欠損していますが,底径は13.8㎝の壺形と推定される塞ノ神(せのかん)式土器(約8,000年前)が出土しています。 細山田段遺跡の埋設土器は,何を目的として埋められたのでしょうか。 埋設土器1号 出土状況 埋設土器1号 埋設土器2号出土状況 埋設土器2号