鹿児島城跡調査のテレビ取材
7月5日,鹿児島城跡の整理作業の様子を,KKB鹿児島放送スタッフの方々が取材に来ました。
鹿児島城跡はこれまで遺跡現地での取材が多かったですが,今回は埋蔵文化財センター内で行われました。
鹿児島城跡から出土した遺物の整理作業の様子,担当者による鹿児島城跡の瓦の特徴や産地を説明する様子を撮影しました。
これらの取材内容は,7月6日のKKB鹿児島放送の「Jチャン+」内で放送されました。
その内容は,下記のリンクからご覧いただけます。
『鹿児島城跡「大奥」のナゾに迫る!発掘調査で絵図の場所から・・・~鹿児島城跡発掘調査~』”Jチャン+”特集(7月6日(火)放送)
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鹿児島城跡の発掘調査がKKB鹿児島放送で紹介されます
尾野見小学校での出前授業
7月1日の午後からは,志布志市立尾野見小学校でワクワク考古楽授業支援(出前授業)を行いました。
子どもたちは,約4,300年前の土器の裏の圧痕(土器に残った当時の布や虫の痕)からクロゴキブリの卵が発見されたことや,1年を1㎜に換算した長さの年表で表すと縄文時代は長さ約14mにも伸びていくことに,驚いていたようでした。
本物を触る授業では,縄文土器はザラザラ,弥生土器はスベスベしていると,手で触った感覚の違いを実感していました。さらに,縄文時代の石鏃は打製石鏃で小型のものが多く狩猟用であること,弥生時代の磨製石鏃は戦いに用いられていたことなど,実物を触りながら実感していました。
本物に触れることで,授業で学習した縄文時代と弥生時代の生活の違いを再確認できたようです。
また,校長先生が埋蔵文化財センターで勤めていたときの写真を見て(前任が埋蔵文化財センター勤務),子どもたちは不思議そうな様子でした。
埋蔵文化財センターでは,ワクワク考古楽授業支援(出前授業)の申し込みを受け付けております。本年度は種子島の学校での授業実施も予定しておりますので,種子島の学校で希望がありましたら,連絡いただければと思います。
埋蔵文化財センターを遠慮なく,ドシドシ活用してください。
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岩北小学校での出前授業
7月1日は,2つの小学校でワクワク考古楽授業支援(出前授業)を行いました。
まず午前は,曽於市立岩北小学校でした。3校時に,5・6年生に授業を行いました。これまでに子どもたちは,縄文時代が一番長く続いた時代であることを学習していましたが,1年を1㎜に換算した年表で表すと約14mとなり,その伸びていく年表の長さに驚いていたようでした。
次に,上野原遺跡(霧島市)や学校周辺の遺跡である原村遺跡(曽於市末吉町)について紹介しました。原村遺跡から出土した本物の土器や石器に触れて,縄文時代の生活を体感したようでした。
4校時は,全校児童で火起こし体験を行いました。上野原縄文の森の職員からレクチャーを受け,一生懸命火起こしに取り組んでいました。子どもたちといっしょに,先生方も息を切らしながら取り組んでいました。火を起こす大変さを学んだことと思います。
また,今回は曽於市広報の方が,取材に来られていました。近いうちに曽於市市報に紹介されるかもしれません。
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潤ヶ野小学校での出前授業
6月23日,志布志市立潤ヶ野小学校で,5・6年生にワクワク考古楽を実施しました。
5校時は,「地域の歴史や史跡,文化財を知ろう」というめあてで学習を進めていきました。
初めに,日本を代表する縄文時代の遺跡である上野原遺跡が鹿児島にあることにふれ,早い時期から大規模な集落があったことを紹介しました。また,鹿児島は多くの火山やカルデラがあり,火山の堆積物によって地層ができていること,人々は火山とともに生活してきたことを確認しました。
次に,地域の歴史として,潤ヶ野小周辺の遺跡について紹介しました。学校が多くの遺跡に囲まれていることにも興味をもっていましたが,特に潤ヶ野小自体が遺跡の上に建っているということに,子どもたちはとても驚いていました。
また,多くの土器に触れ文様を確認しながら重みを実感したり,石器はどのように使っていたのか持ち方を考えたりしました。
6校時は,火起こし体験を行いました。舞錐(まいぎり)をバランスよく下ろして火を起こすのが難しかったようですが,「自分の力で火をつけたい」と一生懸命取り組んでいました。どの子も汗びっしょりになりながら,火を起こすことができました。
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南永小での出前授業
6月8日,伊佐市立南永小学校で,ワクワク考古楽を実施しました。
まず,これまでの発掘調査の結果から分かった鹿児島の縄文時代の様子について,紹介していきました。子どもたちは,鹿児島で出土する土器の多くは縄の文様でなく,貝でつけられた文様であることに驚き,土器を見ながらどの部分が貝でつけられたところかを探していました。
また,実際に土器に触れながら古い順に並び替えたり,様々な石器の用途を考えたりすることができました。
最後に,これまでの授業で学習したことや今回の授業について質問タイムを設けました。縄文時代の人々の服装や住居など当時の人々の生活をより深く考える時間になりました。
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ただ今発掘中! ~久保田牧遺跡(鹿屋市吾平)~
久保田牧遺跡は,鹿屋市吾平町にある遺跡です。大隅縦貫道の建設工事に伴い,令和元年度から発掘調査を行っています。令和3年度も,6月から調査を開始しました。
現在は,表土(現代の地面)を重機で剥ぎ取り,その下の古代から中世の地層を少しずつ掘り進めています。
昨年度までの調査で,古墳時代の竪穴建物跡や古代・中世の溝跡・掘立柱建物跡,文字の書かれた墨書土器などが見つかっており,さらなる成果が期待されています。
また,発掘現場は民家に近いということもあり,騒音対策や振動に気を付けながら調査を行っています。
調査期間は,令和4年1月までを予定しており,発掘調査の様子は見学もできます。詳しくは,埋蔵文化財センターまでご連絡ください。
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佐多小学校での出前授業
6月17日,南大隅町立佐多小学校で,ワクワク考古楽出前授業を5・6時間目に行いました。
5時間目では,6年生に縄文時代の遺跡を紹介し,発掘調査でわかったことから昔の人々がどのような暮らしをしていたか,衣・食・住の観点に分けて説明しました。これまでの授業で学習したことを振り返りながら,興味深く聞いていました。
また,同町内にある大泊貝塚から見つかった縄文時代の土器片を持参し,実際に触ってもらいました。子どもたちは,土器の文様を観察したり,重さや厚みを実感したりしていました。中には破片どうしがくっつかないかと,接合を試してみる子どももいました。
6時間目は,5年生も加わり,火起こし体験を実施しました。「舞錐(まいぎり)」を使って火を起こすのは大変でしたが,先生方の手伝いもあって,どの子も火を起こすことができました。
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全国公立埋文協第1回役員会
当センターの所長が会長を務める,全国公立埋蔵文化財センター連絡協議会の第1回役員会を6月10日に実施しました。
今回の役員会は,新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,インターネットによるオンライン開催でした。
役員組織の10か所をオンラインでつなぎ,昨年度の事業報告や来年度以降の総会・研修会,文化庁への要望等を話し合いました。
当センターではこれまでもオンライン会議は実施してきてはいるものの,10人以上の参加者は初めてだったため,うまく話し合いが進むか心配なところもありましたが,無事に終えることができました。
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山崎小学校での出前授業
6月10日,先日子どもたちが発掘体験を行ったさつま町立山崎小学校で,ワクワク考古楽出前授業を実施しました。
「縄文のむらのくらしの様子について想像してみましょう」というめあてを立てて,県内外の縄文時代の遺跡から見つかった建物跡の遺構,土器や石器の遺物から当時の人々がどんな生活をしていたか説明しました。
子どもたちは,先日の発掘体験の様子を思い出しながら,授業を受けていました。
また,県内の遺跡から出土した本物の土器や石器を展示しました。昔の人々が使っていた本物の遺物であることに驚いていました。
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