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カテゴリー: 鹿児島県立埋蔵文化財センター

里小・中学校での出前授業

9月2日(月)・3日(火)に、薩摩川内市立里中学校と里小学校で,「わくわく考古楽」の出前授業を行いました。

2日は里中学校で授業を行いました。
まず,自分たちの住んでいる甑島ではどのような遺跡が発掘されているのかについて説明をしました。
中でも,校区内にある「中町馬場遺跡」では,鹿児島県ではめずしく,弥生・古墳時代の人骨が発見されていることを紹介しました。
さらに,遺跡から見つかったイノシシ・シカ・クジラの骨や貝殻から,当時の人々がどんなものを食べていたかについて皆で考える時間をつくり,過去の世界に思いを巡らす機会となりました。

3日は里小学校で同様の授業を行った後,火起こし体験も行いました。児童たちは,いつもスイッチひとつで着く火が,多くの時間をかけて生まれるその瞬間を楽しみながら火起こしに取り組んでいました。

今回の「考古学」を活用した授業をふまえ,児童・生徒たちは郷土に対する思いをいっそう強くした様子でした。

(児童・生徒たちの感想)
・ 甑島の昔のことについての授業,楽しかったです。なぜなら,縄文から弥生時代の「おの」や「くわ」など,発掘された物に触れられたからです。
・ 昔の人が里の地形を理由として,村西にたくさん住んでいたのを知っておどろきました。
・ 火起こし体験をして,昔の人の大変さがわかりました。

当日の指導案はこちらからダウンロードできます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先生のための考古学講座・埋蔵文化財専門職員養成講座(初級)

8月8日(木)・9日(金)に,上野原縄文の森と共催で,「先生のための考古学講座・埋蔵文化財専門職員養成講座(初級)」を実施しました。

この講座は,学校の先生や市町村の文化財担当者に,埋文センターの業務を体験してもらったり,上野原縄文の森を見学してもらったりする活動を通して,考古学や埋蔵文化財に対する理解を深めることを目的としています。今年度も,多くの先生・市町村職員に参加していただきました。

埋蔵文化財センターでは,拓本や接合などの整理作業を体験していただきました。実際の土器に触れることで,歴史を感じていただけたようです。
また,上野原縄文の森のフィールドワークでは,上野原遺跡の遺構や遺物の出土跡を紹介しました。担当者の話を聞きながら,上野原遺跡の素晴らしさに感動していました。

興味のある先生方や市町村職員の方々は,ぜひ来年度ご参加ください。

大口高校での出前授業

7月31日,鹿児島県立大口高校で「わくわく考古楽」の出前授業を行いました。

まず,埋蔵文化財センターの業務である発掘調査や報告書作成について説明しました。
次に,伊佐地区に残る西南戦争に関連する遺跡を紹介し,その当時の様子を文献資料をもとに説明しました。
また,実際に今年5月31日から6月7日まで行った高熊山激戦地跡の発掘調査から明らかになったことを,調査時の写真や遺物などを交えて,説明しました。
生徒たちは今回の授業を通して,西南戦争の詳しい経緯を学び,出土した本物の資料を見ることで,地域の歴史や身近に残る遺跡に関心を深めたようでした。

(生徒たちの感想から)
・ 自分たちの生まれた土地で起きた出来事をよく知らなかったが,今回の授業で地元で起きた西南戦争の内容をよく知ることができた。
・ 地元の遺跡や物にもっと興味を持っていろいろな場所に行ってみたいと思った。
・ 普段受けない授業だったので,すごく面白かった。これからも,様々な機会を通して色々な歴史に触れていきたいと強く思った。

当日の学習指導案は,こちらからダウンロードできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

埋蔵文化財センターのフェイスブックを開設しました

鹿児島県立埋蔵文化財センターのフェイスブックを開設しました。

https://www.facebook.com/kagoshima.maibun/

当センターが行っている発掘調査や整理作業,普及啓発活動の様子をお知らせします。また,鹿児島県内の埋蔵文化財に関する情報も紹介します。
ホームページ同様に,ご活用ください。

令和元年度パワーアップ研修講座

7月25日(木)・26日(金)と8月1日(木)・2日(金)に,学校の先生方を対象としたパワーアップ研修講座(10年経験者研修)を実施しました。

先生方は,1日目に埋蔵文化財センターの業務の説明を受けた後,実際に土器洗いや拓本作業を体験しました。また,埋蔵文化財を活用した授業の実際例について学びました。
2日目は,主に上野原縄文の森の施設見学と体験活動を行いました。最後に,埋蔵文化財を活用した授業づくりに関する検討を行い,参加者で意見交換をしました。先生方は熱意をもって真剣に,ときには楽しみながら受講されていました。今回の研修が,先生方の学習指導の充実につながれば大変ありがたいことです。

来年度対象となっている先生方も,ぜひ本研修にご参加ください。授業のアイデアがたくさん得られることと思います。

(先生方の感想から)
実際に土器や石器に触れることができて,貴重な経験でした。
今回の研修を通して,鹿児島の歴史について改めて知ることができました。
今の生活は,古代の人々の生活の上に成り立っているものなんだとわかり,ぜひ,子どもたちにもこれを感じてほしいと思いました。

遺跡からわかる鹿児島の歴史と文化
土器の拓本作りを体験
埋蔵文化財を活用した授業づくり

 

 

 

 

鹿児島城跡の発掘調査が始まりました

鹿児島城跡の発掘調査が7月から始まりました。

前年度までの調査と同じように,トレンチ(確認箇所)を設定して掘り下げ,遺構がどの程度どれくらいの深さで残っているかを調査して記録します。今年度は,黎明館城山側や黎明館と国道10号との間を調査する予定です。

現在,鹿児島城跡の正面では御楼門建設が進んでおり,7月29日(月)には上棟式が行われました。復元に当たっては,御楼門の基礎部分や屋根を飾る鬼瓦など,これまでの発掘調査の成果も取り入れられています。

これからの発掘作業は暑さ対策も大切になってきます。体調管理に十分気をつけながら調査を進めていきます。

調査風景(黎明館の城山側)
地下レーダーを使った調査(黎明館駐車場)
昨年度までに見つかった瓦

 

 

 

 

安全パトロールの実施(久保田牧遺跡・廣牧遺跡)

6月20日,鹿屋市吾平町にある久保田牧遺跡と廣牧遺跡の安全パトロールを行いました。両遺跡とも,6月から発掘調査が始まった遺跡です。

安全パトロールは,発掘調査が安全・安心な環境のもとで実施できるよう,センター職員が直接現場の見回り・点検を行う活動です。

今回安全パトロールを行った両遺跡とも,道具の整理整頓,通路の整備や安全柵の設置など,作業環境は適切に管理されていました。現場内は重機やベルトコンベヤーが動いていますが,これらに対しても注意喚起が行われていました。
今後も安全に気を付けて,またこれからの時期は熱中症や台風・大雨対策も行いながら,発掘作業を続けていくことを担当者と確認しました。

センターでは,遺跡ごとに定期的な安全パトロールを実施しています。

鹿児島城の瓦の整理指導

鹿児島城跡の調査では,たくさんの瓦が出土しています。現在復元中の御楼門に使われていたと思われる瓦も見つかっています。瓦もその種類は様々で,軒丸瓦・軒平瓦・小菊瓦・鬼瓦などがあります。また,時代ごとに特徴が少しずつ違うため,それらの分類が重要になってきます。そこで,6月10・11日に,瓦の研究者である金子智氏を招いて瓦の分類や作成技術についての指導をいただきました。

このように,遺跡の発掘調査報告書は,作成担当者をはじめ多くの方々の協力によって出来上がります。

鹿児島城跡の発掘調査報告書の第一弾は,今年度刊行予定です。今回の指導内容も含め,発掘調査の成果報告にご期待ください。