ワクワク考古楽出前授業IN国分西小学校
令和6年6月14日,霧島市立国分西小学校で「ワクワク考古楽」(出前授業)を総合的な学習の時間の学習で,上野原縄文の森のおでかけ体験隊と合同で行いました。
まず,縄文時代や上野原遺跡の説明をしました。次に,縄文土器や縄文時代の石器,弥生土器について説明を行いました。
子どもたちは,土器や石器を実際に触って感触を楽しんだり,縄文と弥生の土器の比較をしたりしました。
また,国分西小周辺の歴史を調べるために,江戸時代・昭和・現在の地図を見比べて,町がどのように変化しているか確かめました。
子どもたちは,縄文時代は国分西小学校は海の中であったことに驚き,上野原遺跡に道跡や住居,調理施設があったこと等に興味をもって学習しました。
最後の質問タイムでは,縄文人の寿命や,建物の中で見つかるもの,昔の人々の方言や言葉の違いについてなど,多岐にわたる質問が出ました。今回の学習で,これまで以上に郷土の歴史に関心をもち,理解を深めることができたと思います。
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ワクワク考古学IN鹿屋市立細山田中学校
令和6年7月5日,鹿屋市立細山田中学校で「ワクワク考古楽」(出前授業)を実施しました。
今回は1年生が,「地域の歴史や遺跡,文化財について知ろう」という学習目標で授業を行いました。
上野原遺跡や身近な地域にある遺跡として立小野堀遺跡,牧山遺跡,川久保遺跡等を紹介しました。また子どもたちは,縄文土器や弥生土器,石器や黒曜石など実際に手に取って観察し,土器の文様や石鏃の細かさに興味を示していました。
続いて,土器作りに挑戦しました。粘土を丁寧に積み上げ,貝殻や竹ぐしで文様を付け,それぞれが個性のある土器を完成させていました。昔の人々の苦労や工夫を実感したようでした。
生徒たちは,今回の学習で細山田にも多くの遺跡があることを知るとともに,郷土が昔から住みよいところであり,自分たちの生活環境をこれからも守っていくことの大切さを学んだようでした。
ワクワク考古楽出前授業IN野神小学校
令和6年6月21日,志布志市立野神小学校で「ワクワク考古楽」(出前授業)を実施しました。今回は6年生が,「縄文時代の人々の暮らし」について学習しました。
まず,縄文時代の遺構・遺物を紹介し,あわせて,発掘調査がどのように行われるかを説明しました。
次に,発掘調査で見つかった土器や石器の紹介をしました。子どもたちは,土器の模様や形に興味を持って,注意深く観察をしていました。また,石鏃や磨製石斧を手に取り,使い方を友達と話し合っていました。
続いて,火起こし体験に挑戦しました。当日は湿気が多く,火が着くか心配されましたが,多くの子どもたちが火を起こすことに成功しました。友達と声をかけあって,協力している姿が印象的でした。
今回の授業を通して,社会科の授業に関心を深め,地域の歴史により興味を持ってもらえるとありがたいです。
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ワクワク考古楽出前授業IN鹿児島県歯科医師会
令和6年6月1日(土),鹿児島県歯科医師会雀大学の皆さん18名に,ワクワク考古楽を実施しました。
今回は,昨年度まで取り組んでいた「廃寺は語る! よみがえる鹿児島の仏教文化」事業の成果を中心に講演を行いました。
まず,廃仏毀釈について説明を行った後,令和3~5年度に実施した光台寺跡(指宿市),照信院跡(大崎町),大願寺跡(さつま町)発掘調査の成果について紹介しました。
学生さんたちは,神仏習合を示す遺物で,懸仏(かけぼとけ)の一部である照信院跡から出土した「華瓶(けびょう)」や,諏訪ノ前遺跡(阿久根市)の発掘調査で出土した仏像を手にされると,興味深く見入っておられました。
廃仏毀釈に関心をもっていらっしゃる方も多く,雀大学の皆さんの鹿児島への熱い思いにもふれることができる時間となりました。
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【ワクワク考古楽出前授業IN鹿児島市立伊敷小学校】
5月29日(水),鹿児島市立伊敷小学校で「ワクワク考古楽」(出前授業)を実施しました。今回は,縄文時代について学習しました。
子どもたちは,実際に遺跡から出土した土器や石器に触れながら,土器の文様の作り方や,土器・石器の使い方などについて意見を出し合いました。土器や石器に触れる際,両手で大事そうに扱いながら楽しく話し合う様子が印象的でした。
今回の授業を通して,子どもたちが縄文時代のくらしについて思いを巡らせ,今後の学習に意欲的に取り組んでいくためのきっかけになれば,大変ありがたいことだと思います。
また今回は,縄文の森の「お出かけ体験隊」と合同での実施で,「勾玉づくり」を体験しました。一生懸命命勾玉づくりに取り組んだり,完成した作品を友達同士見せ合ったりしていました。
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ワクワク考古楽出前授業IN志布志市立尾野見小学校
令和6年5月31日に,志布志市立尾野見小学校でワクワク考古楽(出前授業)を実施しました。今回は「地域の歴史や遺跡,文化財について知ろう」という学習目標で,6年生に授業を行いました。
最初に,埋蔵文化財センターの発掘調査の仕事を紹介しました。
次に,鹿児島県で見ることができる火山層について説明し,火山灰から年代がわかることを学習しました。
続いて,学校近くの京ノ峯遺跡や前谷遺跡を紹介しました。学校近くの「志布志市やっちくふれあいセンター」はかつて弥生時代の墓地だったと知り,そこから出土した弥生土器の実物を見たり触れたりすることで,自分たちの身近に遺跡があったことを実感できたようでした。
最後に,縄文土器や弥生土器,石器や黒曜石など実際に触ってもらい,いろいろな土器の文様や厚さが時代とともに変化していくことを学んでもらいました。また,長い年月を経て人々がそこで脈々と生活し,志布志市には多くの遺跡があることも知ってもらいました。
自分たちの郷土の歴史を知ることで,地域を大切にしていくことを学ぶ時間になってもらえればと思います。
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ワクワク考古楽出前授業IN志布志市立泰野小学校
令和6年5月27日に,志布志市立泰野小学校でワクワク考古楽(出前授業)を実施しました。今回は「泰野の歴史や遺跡について知ろう」という学習目標で,6年生に授業を行いました。
最初に,縄文時代が続いた年数の長さをクイズ形式で紹介しました。子どもたちは縄文時代が一番長く続いた時代であることを知り,驚いていました。
次に,鹿児島を代表する遺跡として,上野原遺跡を紹介しました。
続いて,学校近くの「志布志市やっちくふれあいセンター」は,京ノ峯遺跡という弥生時代の遺跡であり,お墓や弥生時代の土器・石器が見つかっていることを説明しました。
子どもたちは実際に出土した土器や石器を手に取り,感触や重さを確かめていました。
今回の授業を通して,自分たちが住んでいる地域には1万年以上前から人々が暮らしていて,その営みが連綿と続いているということが,理解できたようでした。
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ワクワク考古楽IN霧島市立国分南中学校
令和6年5月17日の5・6校時,国分南中学校でワクワク考古楽(出前授業)を実施しました。
今回のワクワク考古楽は一年生を対象に,国分南中学校が毎年夏休みに行っている「上野原遺跡ボランティアガイド」の経緯や活動の様子と,国指定史跡上野原遺跡について学習しました。
ボランティアガイドは平成11年から始まり,今年で26回目を迎えます。まだ上野原縄文の森ができていない頃の活動の様子をテレビニュースで特集されたビデオを観たり,中学時代に実際にガイドに参加していた職員(国分南中卒業生)の生の声を聞いたりしました。また,最近の活動の様子についても写真を見てもらいました。
生徒たちのほとんどは上野原縄文の森に行ったことがありましたが,国分南中が長くボランティアガイドをしていたことは知らなかったようで,先輩たちの活動を熱心に見ていました。
次に,上野原遺跡はどんなところがすごいのかについて学習しました。上野原遺跡からは約10,600年前の国内最古・最大級の集落跡が発見され国指定史跡になっていることや,約6,000年前の対で埋められた壺形土器を中心に祭祀が行われた場所が発見され,そこから出土した土偶や耳飾りなど767点が国の重要文化財に指定されていることなどを紹介すると,生徒たちは興味深く耳を傾けていました。
また,南九州の縄文土器の特徴として,底が平らで口の部分の形が四角やレモン形のものがあることや,縄ではなく貝殻で文様をつけていることなどを話しながら本物の土器を見せると,身を乗り出して興味深く見ていました。
6時間目は外で火おこし体験を行いました。友達と協力しながら,楽しんで火おこしをすることができました。
今年の夏休みも,たくさんの生徒がボランティアガイドに是非参加してほしいです。
ワクワク考古楽出前授業in国分南小学校
令和6年4月19日(金),霧島市立国分南小学校の6年生88人に,「ワクワク考古楽」出前授業を実施しました。
今回は,総合的な学習の時間で,縄文時代について紹介しました。国分南小にとても近い遺跡である上野原遺跡では,多くの竪穴建物跡などの遺構が発見され縄文時代のムラの跡であることから,国の史跡になっていること,土器や石器など767点の遺物が重要文化財になっていることなどを説明しました。
子どもたちは,全国的に注目された遺跡が身近にあることにびっくりしていました。また,火山に囲まれた生活や,南公園近くで貝塚が見つかっていることから,海岸線が現在と異なる位置にあったことにも驚いていました。
特に縄文時代の衣食住について,発掘調査から分かったことを紹介すると,集中してメモしながら聞いていました。
次に,実際に出土した土器や石器に触れる時間では,興味津々に説明を聞き,石器の使い方について考えることができました。また,石器を触れる際,両手で大事そうに扱う様子が印象的でした。
今後は,上野原縄文の森に見学へ行き,調べ学習を進めていくそうです。今回の授業を通して,縄文時代や当時の人々の生活についてさらに「知りたい」という意欲をもち,学習を深めるきっかけになればと思います。
南の縄文文化発信事業(ワクワク考古楽)学習指導案(PDF)
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ワクワク考古楽出前授業(薩摩川内市立鹿島小学校)
2月9日(金),薩摩川内市立鹿島小学校の5・6年生に,ワクワク考古楽出前授業を実施しました。
授業では,甑島を代表する二つの遺跡,「中町馬場遺跡」と「大原・宮薗遺跡」について紹介しました。
中町馬場遺跡は上甑島の里にあります。発掘調査や地質研究の成果をもとに,山から流れる土砂と海の沿岸流の作用により,土砂が堆積して里の平地ができたことを伝えました。中町馬場遺跡では,弥生時代・古墳時代の貝溜まりや人骨,多量の貝や動物・魚などの骨が出土したことや,発掘調査に当時の里小学校の児童が直接参加したことなど紹介しました。
次に,鹿島小学校と同じ下甑島の南端の手打集落にある大原・宮薗遺跡の発掘調査成果を紹介しました。弥生時代の壺棺から,幼児の人骨が出土したことなど,中町馬場遺跡同様に重要な遺跡であることを説明しました。
また,中町馬場遺跡出土の人骨や動物の骨,魚骨,大原・宮薗遺跡出土の土器などを実際に見てもらい,触感や重さを実感してもらいました。
そのあとは,全学年の子どもたちに,火起こし体験を挑戦してもらいました。
まず始めに,道具やその使い方を説明し,子どもたち同士ペアになって火起こしをしてもらいました。火が着いたときは,喜んでいました。
子どもたちは授業中,目を輝かせながら,大きくうなずきながら,説明を聞いてくれました。この授業を通して,甑島の歴史についてさらに興味をもち,郷土理解を深めてくれたと感じることでした。