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投稿者: 管理人

ワクワク考古楽in沖永良部

 6月9・10日,沖永良部島の和泊町立和泊中学校と知名町立知名中学校で,「ワクワク考古楽」(授業支援)を実施しました。

 授業では,まず,県内の主な遺跡・沖永良部島の遺跡や文化財の紹介を行いました。続けて,縄文時代の鬼界カルデラの噴火災害,縄文時代から古墳時代にかけての土器や石器の変化についても説明しました。生徒たちは,郷土の歴史や文化を学ぶことで,より地域に親しみを持つことができたようです。また,本物の土器や石器を手に取り触れることで,学習への意欲・関心も高まった様子でした。

 埋蔵文化財センターでは,このような「ワクワク考古楽」(授業支援)を年間通して実施しています。ご希望される学校等がありましたら,メールや電話でご相談ください。

 詳しくは,こちらの「学校向け(授業支援・貸出事業)」のページをご覧ください。

県内の主な遺跡を紹介(和泊中)
時代ごとの土器や石器の特徴を説明(和泊中)
島内の遺跡が掲載された報告書を紹介(知名中)
発掘調査で見つかった土器や石器(知名中)

 

 

 

まいぶんキット貸出事業

 埋蔵文化財センターでは,学校の授業や郷土教育への取組を支援するため,本物の土器や石器などを貸し出し,教室で実際にふれることができる「まいぶんキット貸出事業」を実施しています。

 今回,霧島市立青葉小学校と鹿児島市立伊敷台小学校から申し込みがあり,縄文時代・弥生時代の土器や石器などを貸し出しました。どちらの学校も,6年生の授業参観で活用したいということでした。子どもたちも本物を見て,触って感動したことと思いますが,保護者のみなさんも同じだったのではないでしょうか。

 このように,埋蔵文化財センターでは,学校の要望に合わせて,土器や石器・陶磁器などの遺物を準備して貸し出しております。ぜひ,ご活用ください。

 なお,受取・返却は,原則として当センター(霧島市国分上野原縄文の森)で直接行うことになりますので,ご了承ください。また,離島などで直接受け取ることが難しい場合は,宅配便などの利用も可能ですので,ご相談ください(送料等は学校側の負担でお願いします)。

 詳しくは,学校向け(授業支援・貸出事業)のページをご覧ください。

本物の縄文土器・弥生土器をセットで
職員が土器や石器について説明します
貸し出す土器を確認中
センターからご自分の車で受け取りできます

 

西都原考古博物館への資料貸出

 6月10日,宮崎県立西都原考古博物館が開催する国際交流展「青がつなぐもの ~高麗青磁と古代海洋交易~」の集荷作業がありました。

 今回当センターから出品するのは,大坪遺跡(出水市)の越州窯系青磁,大島遺跡(薩摩川内市)の高麗青磁碗,芝原遺跡(南さつま市)の中岳産須恵器壺やカムィヤキなど計20点です。

 交流展では,国内で出土した朝鮮半島製の陶磁器の展示や,生産・製作技術などを伝えた人々の交流について紹介されます。お近くにお寄りの際は,会場でご覧ください。

会場:
宮崎県立西都原考古博物館 地下1階展示場

期間:
令和2年7月11日㈯~9月6日㈰

宮崎県立西都原考古博物館のホームページはこちらから

集荷前の点検
美術梱包用の薄紙で包む
綿布団を巻く
箱に納める

河口コレクション報告書から~「出水貝塚」について

 出水貝塚は,鹿児島県出水市中央町にある,縄文時代早期から後期の遺跡です。
 本貝塚は,1920年に初めて存在が確認され,1950年代に故河口貞徳氏を中心として発掘調査が行われました。

 本貝塚は,古くから出水式土器の標式遺跡(特定の地域や時代・時期に流行した土器の特徴を示す契機となった遺跡)として知られています。出水式土器は,縄文時代後期初頭に九州西部を中心として好んで用いられたと考えられています。

 貝層の上層から市来式土器・出水式土器等の縄文時代後期土器が,下層から南福寺式土器・阿高式土器等の縄文時代中期土器,さらに下層の黒色土層からは縄文時代早期の押型文土器が出土しており,縄文時代早期から後期土器の層位的な出土状況及び相対関係が把握できる重要な遺跡です。

 また,縄文時代中期・後期に埋葬された人骨も見つかっています。報告書では保存状態が良好な6体について述べられており,当時の縄文人の形質や埋葬方法を調べる上で貴重な遺跡といえます。

 今回紹介した県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書(201)「出水貝塚」は,こちらからダウンロードできます。

出土した人骨
出水式土器
河口氏調査時野帳(記録)

 

岩川官軍墓地の調査2

 岩川官軍墓地(曽於市大隅町岩川)の確認調査では,薩軍(西郷軍)の墓(曽於市末吉町岩﨑)も調査を行っています。

 ここは,1877(明治10)年の西南戦争で,岩之上(曽於市末吉町)から坂口坂,大沢津(曽於市末吉町)の坂を上って来た官軍と戦って戦死した薩軍の墓といわれています。

 現地は,墓石が1つだけしかなく,氏名等の刻字もありません。官軍墓地とは対照的ですが,同じように測量などの調査を進め,記録に残していきます。

鹿児島(鶴丸)城跡の調査開始

 6月1日(月),令和2年度の鹿児島(鶴丸)城跡の発掘調査が始まりました。

 今回は,北御門周辺の石垣修復工事等に伴う調査となります。石垣の解体・修復工事と同時進行で,どのような地形を利用して石垣を築いているかといった土地利用の方法や,石垣の背後や下部がどのようになっているかといった石垣の構造(造り方)などを調べていきます。
 どのような調査成果が得られるか,楽しみです。

完成した御楼門
修復を行う北御門の堀
工事・調査箇所の事前確認

令和2年度会計年度任用職員鹿児島(鶴丸)城跡 補助事務員(整理作業員)募集について

補助事務員(整理作業員)を募集します

職務内容
出土遺物(瓦,陶磁器等)の整理作業
遺物の水洗,接合・復元,実測,トレース,レイアウト,データ処理等の細かい作業,
微細な文字,図面等記入

募集人員
6人

募集対象
以下の条件を満たしている方
1 指定された日及び時間に勤務できること
2 協調性があり,埋蔵文化財の整理作業補助の職務に耐えうる者
なお,以下に該当する方は,応募できませんので御了承ください。
(1) 禁錮以上の刑に処せられ,その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの者
(2) 鹿児島県職員として懲戒免職の処分を受け,当該処分の日から2年を経過しない者
(3) 日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し,又はこれに加入した者

勤務時間
1 勤務日数
原則として月15日以内
2 勤務日
月曜日から金曜日までに勤務日を割り振ります。
※ 土曜日,日曜日及び祝日には勤務日を割り振りません。
3 勤務時間
午前9時00分から午後4時30分まで(正午から午後1時まで休憩時間,勤務時間6時
間30分)
※ 所定勤務時間を超える勤務原則として無
4 休暇
有給休暇

勤務地
鹿児島県霧島市国分上野原縄文の森2番1号
鹿児島県立埋蔵文化財センター

任用期間
令和2年7月1日(水)から令和2年8月27日(木)まで(この期間で30日程度)

報酬支払日
原則として毎月12日(毎月末日締切翌月支払)の予定

報酬等
1 基本となる報酬
日額:5,900円
2 期末手当
なし
3 通勤にかかる費用弁償
一定の要件を満たす場合に支給されます。

退職金制度

加入保険等
雇用保険。災害補償制度の適用あり。

住宅

募集期間
令和2年6月8日(月)~令和2年6月12日(金)

応募方法
・市販の履歴書(写真貼付,学歴及び職歴,志望動機を明記したもの。)と住所及び応募者の宛名を記入し84円切手を貼った返信用封筒を同封し,下記宛先まで持参又は郵送にて提出してください。(応募期間:令和2年6月12日(金)午後5時まで。)
・書類選考の上,順次,面接日時等を連絡します。
・応募期間にかかわらず,応募状況次第で募集を締め切らせていただく場合がありますので,あらかじめ御了承ください。

面接日程
・令和2年6月17日(水)午前9時~
・選考の経過などについての問い合わせには応じられないものがありますので,あらかじめ御了承ください。

その他
・応募いただいた個人に関する情報は,本募集・採用に関することにのみに使用し,応募の秘密については厳守します。
・地方公務員法第22条の2第1項に規定する会計年度任用職員として採用します。
・原則,敷地内禁煙です。(喫煙は,特定屋外喫煙場所のみ可能です。)

書類提出先及び問合せ先
〒899-4318
鹿児島県霧島市国分上野原縄文の森2番1号
鹿児島県立埋蔵文化財センター調査課
担当三垣・山崎・西野
℡0995-48-5811(代表)

上野原縄文の森の利用について

6月2日以降の施設の利用については,新型コロナウイルス感染症に伴う国及び鹿児島県の対処方針に基づき,以下のとおり取り扱いますので,御理解・御協力をお願いいたします。
なお,今後発出される国や県の新たな方針等により,取り扱いが変更になることがありますので当園のHP等でご確認ください。
【展示館ご利用のお願い】
(1) 発熱,咳・咽頭痛などの症状がある方は入館をご遠慮ください。
(2)  手指の消毒
(3)  マスク着用
(4)  他者との間隔(できるだけ2mを目安にしてください)
(5) 来館者多数の場合の入場制限
※ 館内の各室ごとに収容人数を掲示しています。
(6)  受付の際に,連絡先等のご記入をお願いしています。
【当館の対応】
(1) 館の出入り口に,消毒液を設置
(2)  スタッフのマスクやフェイスガードを着用して対応
(3)  飛沫感染防止のためのビニールシートの設置(受付)
(4)  定期的な換気
【体験学習館ご利用のお願い】
『体験学習館利用について』をご確認ください。

体験学習館の再開について(お願い)

10月20日(火)以降のご利用についてはリンク先をご覧下さい。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため,体験学習館を閉館しておりましたが,6月2日(火)から再開します。
再開にあたり「密閉・密集・密接」を防ぐため,体験活動は事前予約制となります。また,感染症の予防・拡大防止のため,次のような取り組みを行います。

皆様には,ご迷惑とご不便をお掛けすることになりますが,ご理解とご協力をお願いいたします。

■ 体験学習館のご利用について

予約方法
電話または当園ホームページからご予約いただけます。【体験学習館予約申込フォームはこちらから】
*ご利用の1ヶ月前同一日からお申込ができます。
*ホームページ「体験学習館予約申込フォーム」からの予約受付は,ご利用の3日前までです。

ご予約時の確認内容
来館希望日,希望時間帯,縄文体験メニュー,体験個数,代表者名,体験者数, ご連絡先等確認させていただきます。

◯ご利用時間
以下の時間帯で受け付けます。(体験活動時間は1時間程度です。)
1.  9:00~
2. 10:30~
3. 13:30~
4. 15:00~
*ご予約の時間から15分過ぎましたらキャンセル扱いとなります。

■ 体験メニュー

■ 体験学習館での取り組み

1 体験利用者数の制限
2 定期的な換気
3 非接触タイプの体温計を用いた体温の確認
4 スタッフのマスクやフェイスガードを着用しての対応
5 飛沫感染防止のためのビニールシートの設置(受付)
6 体験学習で使用する机やイス,体験道具類等の消毒

■ 体験学習館利用についてお願い

1  発熱,咳・咽頭痛など症状のある方は入館をご遠慮ください。(検温の結果,37.5℃以上の発熱が確認された場合,ご利用をお断りさせていただく場合があります。)

2  手指の消毒,こまめな手洗いにご協力ください。

3  体験学習館内ではマスクの着用をお願いします。屋外で実施する「火おこし体験」については,体験者同士の間に十分な距離があればマスクの着用は必ずしも必要ではありません。(熱中症対策のため)

4  体験者の名前・連絡先等のご記入をお願いしています。

5  体験時間は1時間程度です。お時間になりましたらお声掛けさせていただきます。(時間内に完成できなかった場合は,お持ち帰りいただけます。)

6 小学生以下のお子様は,保護者の方と一緒に活動していただくようお願いします。

 

報告書発送

 5月20日,令和元年度に刊行した発掘調査報告書を,全国の関係機関に発送しました。

 15遺跡(分冊があるので計17冊)の報告書をセットにして箱詰しましたが,その数は250箱近くになりました。箱詰めも大変な作業でしたが,収蔵庫からトラックに積むのもひと仕事でした。

 これらの報告書は,全国の埋蔵文化財の研究機関や大学,鹿児島県内の市町村教育委員会などに届けられ,今後の研究に活用されます。

 また,その報告書の内容は,埋蔵文化財センターのホームページでも公開しています。興味・関心がある方は,ぜひご覧ください。

発掘調査報告書一覧はこちらから