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鹿児島県上野原縄文の森

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投稿者: 管理人

企画展開催中!

3/26まで「新発見!かごしまの遺跡2022 ~発掘調査速報展~」を開催中です。
国指定史跡に答申された「史跡鹿児島城跡」から出土した鬼瓦等の出土品や、南日本新聞の1面を飾った「立塚遺跡」など話題となった遺跡を中心に鹿児島県の最新の発掘調査成果を展示しています。
みなさんのご近所に眠っていた遺物たちをぜひ見に来て下さい。

展示されている遺跡を一部紹介します
①鹿児島(鶴丸)城跡
画像
④その他色々な遺跡の発掘調査成果が展示されています

白銀の上野原

令和5年1月25日,朝,上野原縄文の森は雪に覆われました。

普段見慣れている景色が違って見えました。

復元住居も雪で覆われました

日光と反対側に雪が残っています

森一面に雪が積もりました

橋の上もきれいに積もっています

雪の上に小さな足跡。主はだれかな。
お昼前にはだいぶ溶けてきました

令和4年度河口コレクション展示~標式遺跡シリーズⅥ~

令和5年1月20日に,上野原縄文の森で展示している「河口コレクション」コーナーの入れ替えを行いました。

 今回は,「標式遺跡(特定の地域や時代・時期に流行した土器の特徴を示す契機となった遺跡)」をテーマに,河口氏が発掘調査を行った「前平遺跡(鹿児島市)」,「南洲神社遺跡(同市)」の2遺跡を紹介しています。

前平遺跡は,鹿児島市街地の吉野台地の前縁部,標高143mの独立丘陵上にあります。
昭和27(1952)年3月,河口氏は当時勤務していた玉龍高校の生徒の保護者が所有する畑が遺跡であることを聞き,生徒と共に現地の調査を行いました。アカホヤ火山灰下部の包含層から,縄文時代早期の土器を発見し,新発見の型式であったため「前平式土器」と名付けられました。

南洲神社遺跡は,前平遺跡の南南西約1km,標高50mの同じ丘陵上の縁辺部にあります。
昭和31(1956)年11月,河口氏は南洲神社墓地の西縁に残存する堤防上の包含層を発掘調査し,縄文時代早期の前平式土器や石鏃・石匙などを発見されました。
この遺跡から出土した前平式土器は,文様などの違いで分類ができる土器が含まれており,その後の土器型式の細分に影響を与えました。

その貴重な調査成果を,上野原縄文の森にてご覧ください。

展示期間
令和5年1月21日(土)~令和5年5月12日(金)

さつま町郷土史研究会の虎居城跡見学

令和5年1月20日(金)にさつま町郷土史研究会の方々が,虎居城跡発掘調査の見学に来られました。

まず,出土した遺物を紹介し,手に取って触れてもらいました。今回の調査で出土した遺物は15世紀代の青磁をはじめ,特に16世紀代の景徳鎮窯系の白磁の皿や青花の碗,福建・広東地方(漳州窯系など)などの中国製の輸入陶磁器が中心で,それら遺物の年代から推定される在城者が島津歳久や島津忠長であることに感心していました。

実際の発掘現場では,近世以降に作られたと考えられる石垣を見学し,宮之城島津家や菩提寺である宗功寺との関係に興味を抱いておられました。

虎居城の主郭にあたる松社城跡では,石塁や土塁により方形に区画された曲輪の配置が室町時代以降の伝統的な区割りであり,鎮座する大石は川内川河口域や紫尾山から運ばれたと考えられ,庭園の景石の可能性があることを説明しました。

今後,さつま町の歴史を語る上で参考になればと思います。

(写真提供:さつま町教育委員会)

出土した遺物を紹介

虎居城跡の地形の説明

発掘調査について説明

曲輪の上部の説明

見学の最後に

埋蔵文化財技術研修講座(調査研究法)

令和5年1月18日(水)・19日(木)に,埋蔵文化財技術研修講座(調査研究法)を開催しました。この講座は,主に市町村の埋蔵文化財担当等職員を対象とし,最新の法令・制度について知識を深め,業務に関する技術を習得することを目的としています。

1日目は,「文化財保護行政の現状と課題」と題して,文化庁の近江俊秀主任文化財調査官に講義を行っていただきました。埋蔵文化財保護制度の成り立ち,高輪築堤の保存,今後の人材育成,文化庁の近年の取組,情報発信などについて,実例を交えながら説明していただきました。

2日目は,「文化財を災害から守る-現状と課題-」をテーマに,独立行政法人国立文化財機構文化財防災センターと共同開催しました。午前中は同センター長の高妻洋成氏に「文化財を災害から守る」と題して,文化財防災の歴史や災害対策基本法・防災基本計画などの講義を行っていただきました。

続いて,九州国立博物館副館長の小泉惠英氏に「平成28年熊本大地震における文化財レスキュー」と題して,地震後の初動から文化財レスキュー開始まで,実際のレスキューの対応・処置などを紹介していただきました。

午後からは,「水損紙資料のレスキューと応急処置」の実技を行いました。泥や水で汚れてしまった紙資料の処置に必要な機材や作業を進めるための注意点を聞き,洗浄・乾燥の実技を見た後,参加者ひとりひとりに,実際のレスキュー作業を経験してもらいました。参加した方々からは,「紙資料の保存方法が理解できた」,「思ったよりも簡単で,これならできそうだ」という感想がありました。

今回の研修講座を通して,最新の文化財保護行政の知識を得ることができ,また,多くの文化財を災害から守り残していくための技術を学ぶことができました。

講義の様子

文化財防災センター職員による紙資料洗浄の実演

研修参加者も実技に挑戦

洗浄・乾燥した資料を確認

巡回展本日より!2/1〜28

奄美市立奄美博物館にて、奄美の遺跡から出土の貴重な遺物や南の縄文文化を代表する遺物を展示します。
時代ごとの変遷がよくわかる記念企画展で好評の土器タワーもミニバージョンで再現しました✨
2/11には宇宿小でイベントも開催!ぜひチラシをご覧ください😊

講演会・ワークショップのお申し込みはこちらのページまたは電話(0995-48-5701)までご連絡下さい。

巡回展準備中!2

巡回展に向けてたくさんの遺物たちが奄美へ旅立ちました。
梱包作業は4時間半に渡り、積みきるか心配しましたが、無事お見せしたかった全ての資料を送ることができました。
開場は、奄美博物館にて2/1(水)9時からです!
奄美市立宇宿小学校の2/11(土)の講演会・ワークショップも早速申込みを頂き、一安心しています。
南の縄文の魅力たっぷりの巡回展をどうぞお楽しみに!

講演会・ワークショップのお申し込みはこちらのページまたは電話(0995-48-5701)までご連絡下さい。




令和5年度 補助事務員(整理作業員)募集要項

令和5年度 補助事務員(整理作業員)を募集します。
詳しくは,以下の募集要項(PDF)をご覧ください。

令和5年度 補助事務員(整理作業員)募集要項(PDF)

職務内容
・出土遺物(土器,石器等)の整理作業
土器の水洗,接合・復元,実測,トレース,レイアウト,データ処理等の細かい作業,微細な文字,図面等記入
・環境整備

募集人員
40人程度

勤務時間
1 勤務日数
月15日以内又は月14日以内
2 勤務日
月曜日から金曜日までを勤務日として割り振ります。
※ 土曜日,日曜日,祝日及び12月29日~翌年1月3日は勤務日として割り振りません。
3 勤務時間
午前9時00分から午後4時30分まで(正午から午後1時まで休憩時間,勤務時間6時間30分)
※ 所定勤務時間を超える勤務原則として無
4 休暇
年次有給休暇・特別休暇(有給・無給)

勤務地
鹿児島県霧島市国分上野原縄文の森2番1号
鹿児島県立埋蔵文化財センター
又は
鹿児島県霧島市福山町福山2894-1
県第2整理作業所(旧福山中学校)

任用期間
令和5年4月11日(火)から令和6年2月22日(木)まで
※ 採用後,原則として1か月間は条件付き採用期間となります。

報酬等
1 基本となる報酬
日額:6,000円
2 期末手当
一定の要件を満たす場合に支給されます。
3 通勤にかかる費用弁償
一定の要件を満たす場合に支給されます。

その他の詳細は,募集要項をご覧ください。

1/26は文化財防火デー!

昭和24年1月26日に,法隆寺の金堂が炎上して,壁画が焼損したことから,定められたんだ。
縄文の森では当日避難訓練を行ったよ。
消火器の使い方や、人・文化財の避難ルートについて再確認したんだ。
人や文化財を守るために、どんな行動を取ったら良いかみんなで考える良い機会になったよ。

小牧遺跡紹介動画

上野原縄文の森で開催している『第65回企画展「新発見!かごしまの遺跡2022 ~発掘調査速報展~」』から,「小牧遺跡」(鹿屋市串良町)を動画で紹介します。
詳しい内容は,上野原縄文の森企画展でご覧ください。
※ 画像をクリックすると動画を際せします。音が出ますので,ボリュームにご注意ください。
※ 動画の再生が出来なかったり,サイズが大きすぎるときは,以下のリンクをクリックしてご覧ください。