鹿児島県上野原縄文の森 (公財) 鹿児島県文化振興財団上野原縄文の森 埋蔵文化財情報データベース 鹿児島県立埋蔵文化財センター (公財) 鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター
MENU

鹿児島県立埋蔵文化財センター

鹿児島県上野原縄文の森 HOME 公財 鹿児島県文化振興財団鹿児島県上野原縄文の森 埋蔵文化財情報データベース 鹿児島県立埋蔵文化財センター 公財 鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター

カテゴリー: ワクワク考古楽授業支援(出前授業)

今和泉小学校での出前授業

令和3年10月21日(木),指宿市立今和泉小学校で,5・6年生にワクワク考古楽授業支援(出前授業)を行いました。

当初,学校の近くで発掘調査中の光台寺跡の現場見学を予定していましたが,雨天のため学校での授業に変更しました。

授業ではまず,明治時代の廃仏毀釈と光台寺について,クイズ形式で理解を深めていきました。廃仏毀釈により,大事にされてきたであろう光台寺が壊されてしまったことや,当時鹿児島県内にあった1,066の寺院がすべて壊されてしまったといわれていることに,とても驚いていました。

次に写真を使って,発掘調査の様子の説明や出土した遺物について紹介していきました。子どもたちは,出土した瓦や陶磁器などを手に取り,興味深く観察していました。

瓦や皿などの遺物が,多く出土していることにも驚いていました。特に,中国や琉球(沖縄)で作られた陶磁器が見つかっていることに,大変興味をもっていました。

今回の授業を通して子どもたちは,当時の人々の生活を思い浮かべることができたようでした。

 

光台寺についてクイズ形式で学習しました

発掘調査の様子を写真で紹介

出土した遺物を手に取って観察

神川小学校での出前授業

10月6日,錦江町立神川小学校で,ワクワク考古楽授業支援(出前授業)を行いました。

今回の授業は,5年生12名を対象に,「わたしたちの地域にある遺跡や文化財について知ろう」というめあてを立てて実施しました。

まず,姶良カルデラや阿多カルデラについて説明し,噴火の影響や土地の利用を考えさせました。

次に,本物の縄文土器に触れ,その形や文様をスケッチして,気づいたことを発表しました。

また,錦江町内の山ノ口遺跡について紹介し,遺跡から出土した土器を観察しました。

授業の後は,外に出て,火おこし体験に挑戦しました。「まいぎり」と「火きりうす」を使って,一生けん命に汗をかきながら取り組み,全員が火おこしに成功することができました。火が点いたときは,とても喜んでいました。

子どもたちは今回の授業を通して,身近に重要な文化財があることを知り,地域の歴史や昔の人々のくらしに関心をもつことができたようでした。

当日の指導案はこちらからダウンロードできます。

鹿児島県の地形を説明

土器の文様を見てみよう

文様をスケッチ中

山ノ口式土器を紹介

みんなで火おこしに挑戦!

 

 

大口高等学校での出前授業

 7月27日,鹿児島県立大口高等学校でワクワク考古楽を実施しました。

 授業では,始めに埋蔵文化財センターが実施した発掘調査の結果をもとに,鹿児島城御楼門や上野原縄文の森の竪穴住居の復元が行われたことを紹介しました。

 土器の底の圧痕(土器作りの過程で植物の種実や昆虫・貝などが粘土の中に混入し,土器を焼成した際に焼け落ちて空洞になったもの)の調査によって,縄文時代後期に安定した食糧資源があったことが裏付けられたこと,さらに,南九州には多くの火山があり,その噴出物が積もった地層の年代測定を手掛かりとして,発掘調査していることも紹介しました。中でも鹿児島の代表的な縄文時代早期の遺跡として,上野原遺跡について紹介し,鹿児島独特の文化があったことにも触れました。

 次に,縄文時代から古墳時代までの土器の移り変わりとその特徴について説明しました。
 伊佐市には,塞ノ神(せのかん)式土器や手向山(たむけやま)式土器と呼ばれる縄文時代早期の土器型式の標式遺跡(特定の地域や時代・時期に流行した土器の特徴を示す契機となった遺跡)があることを紹介しました。他にも,時代ごとの土器の特徴を感じられるように,伊佐市下鶴遺跡で出土した弥生土器,土師器,須恵器などの実際の遺物にも触れて観察しました。

 生徒たちは,発掘調査の結果からわかった縄文時代の人々の暮らしの特徴について,興味をもって聞いてくれました。

 当日の指導案は,こちらからダウンロードできます。

発掘調査の方法について紹介

本物の遺物を使って説明

県内で見つかった土器を紹介

土器を実際に手にとって観察

尾野見小学校での出前授業

7月1日の午後からは,志布志市立尾野見小学校でワクワク考古楽授業支援(出前授業)を行いました。

子どもたちは,約4,300年前の土器の裏の圧痕(土器に残った当時の布や虫の痕)からクロゴキブリの卵が発見されたことや,1年を1㎜に換算した長さの年表で表すと縄文時代は長さ約14mにも伸びていくことに,驚いていたようでした。

本物を触る授業では,縄文土器はザラザラ,弥生土器はスベスベしていると,手で触った感覚の違いを実感していました。さらに,縄文時代の石鏃は打製石鏃で小型のものが多く狩猟用であること,弥生時代の磨製石鏃は戦いに用いられていたことなど,実物を触りながら実感していました。

本物に触れることで,授業で学習した縄文時代と弥生時代の生活の違いを再確認できたようです。

また,校長先生が埋蔵文化財センターで勤めていたときの写真を見て(前任が埋蔵文化財センター勤務),子どもたちは不思議そうな様子でした。

埋蔵文化財センターでは,ワクワク考古楽授業支援(出前授業)の申し込みを受け付けております。本年度は種子島の学校での授業実施も予定しておりますので,種子島の学校で希望がありましたら,連絡いただければと思います。

埋蔵文化財センターを遠慮なく,ドシドシ活用してください。

当日の指導案(PDF)はこちらからダウンロードできます。

志布志市内には多くの遺跡があることを紹介しました

発掘調査を行った遺跡の成果を紹介しました

石器の使い方を説明しました

校長先生,今後もよろしくお願いします

 

岩北小学校での出前授業

7月1日は,2つの小学校でワクワク考古楽授業支援(出前授業)を行いました。

まず午前は,曽於市立岩北小学校でした。3校時に,5・6年生に授業を行いました。これまでに子どもたちは,縄文時代が一番長く続いた時代であることを学習していましたが,1年を1㎜に換算した年表で表すと約14mとなり,その伸びていく年表の長さに驚いていたようでした。

次に,上野原遺跡(霧島市)や学校周辺の遺跡である原村遺跡(曽於市末吉町)について紹介しました。原村遺跡から出土した本物の土器や石器に触れて,縄文時代の生活を体感したようでした。

4校時は,全校児童で火起こし体験を行いました。上野原縄文の森の職員からレクチャーを受け,一生懸命火起こしに取り組んでいました。子どもたちといっしょに,先生方も息を切らしながら取り組んでいました。火を起こす大変さを学んだことと思います。

また,今回は曽於市広報の方が,取材に来られていました。近いうちに曽於市市報に紹介されるかもしれません。

年表を使って縄文時代の長さを説明

原村遺跡の調査成果を紹介

みんなで火起こしに挑戦

火が点くかな? がんばれ

潤ヶ野小学校での出前授業

6月23日,志布志市立潤ヶ野小学校で,5・6年生にワクワク考古楽を実施しました。

5校時は,「地域の歴史や史跡,文化財を知ろう」というめあてで学習を進めていきました。
初めに,日本を代表する縄文時代の遺跡である上野原遺跡が鹿児島にあることにふれ,早い時期から大規模な集落があったことを紹介しました。また,鹿児島は多くの火山やカルデラがあり,火山の堆積物によって地層ができていること,人々は火山とともに生活してきたことを確認しました。

次に,地域の歴史として,潤ヶ野小周辺の遺跡について紹介しました。学校が多くの遺跡に囲まれていることにも興味をもっていましたが,特に潤ヶ野小自体が遺跡の上に建っているということに,子どもたちはとても驚いていました。

また,多くの土器に触れ文様を確認しながら重みを実感したり,石器はどのように使っていたのか持ち方を考えたりしました。

6校時は,火起こし体験を行いました。舞錐(まいぎり)をバランスよく下ろして火を起こすのが難しかったようですが,「自分の力で火をつけたい」と一生懸命取り組んでいました。どの子も汗びっしょりになりながら,火を起こすことができました。

学校の周りの遺跡を紹介

舞錐で火起こしに挑戦!

南永小での出前授業

6月8日,伊佐市立南永小学校で,ワクワク考古楽を実施しました。

まず,これまでの発掘調査の結果から分かった鹿児島の縄文時代の様子について,紹介していきました。子どもたちは,鹿児島で出土する土器の多くは縄の文様でなく,貝でつけられた文様であることに驚き,土器を見ながらどの部分が貝でつけられたところかを探していました。

また,実際に土器に触れながら古い順に並び替えたり,様々な石器の用途を考えたりすることができました。

最後に,これまでの授業で学習したことや今回の授業について質問タイムを設けました。縄文時代の人々の服装や住居など当時の人々の生活をより深く考える時間になりました。

発掘調査からわかったことを紹介

土器や石器の使い方を実際の遺物で説明しました

 

 

 

佐多小学校での出前授業

6月17日,南大隅町立佐多小学校で,ワクワク考古楽出前授業を5・6時間目に行いました。

5時間目では,6年生に縄文時代の遺跡を紹介し,発掘調査でわかったことから昔の人々がどのような暮らしをしていたか,衣・食・住の観点に分けて説明しました。これまでの授業で学習したことを振り返りながら,興味深く聞いていました。

また,同町内にある大泊貝塚から見つかった縄文時代の土器片を持参し,実際に触ってもらいました。子どもたちは,土器の文様を観察したり,重さや厚みを実感したりしていました。中には破片どうしがくっつかないかと,接合を試してみる子どももいました。

6時間目は,5年生も加わり,火起こし体験を実施しました。「舞錐(まいぎり)」を使って火を起こすのは大変でしたが,先生方の手伝いもあって,どの子も火を起こすことができました。

当日の指導案(PDF)は,こちらからダウンロードできます。

授業の様子

一番長く続いたのは何時代でしょう?

本物の土器を手に取って観察

火起こし体験の説明中

だれが早く火がつけられるかな?

やったあ! 火がついたよ

山崎小学校での出前授業

6月10日,先日子どもたちが発掘体験を行ったさつま町立山崎小学校で,ワクワク考古楽出前授業を実施しました。

「縄文のむらのくらしの様子について想像してみましょう」というめあてを立てて,県内外の縄文時代の遺跡から見つかった建物跡の遺構,土器や石器の遺物から当時の人々がどんな生活をしていたか説明しました。

子どもたちは,先日の発掘体験の様子を思い出しながら,授業を受けていました。

また,県内の遺跡から出土した本物の土器や石器を展示しました。昔の人々が使っていた本物の遺物であることに驚いていました。

縄文時代の人々の衣・食・住について紹介しました

子どもたちは,説明をよく聞いていました

土器や石器を手にとって観察しました

 

 

 

遺跡で発掘体験

 6月2日,発掘調査をおこなっている井手原遺跡(さつま町)で,同町の山崎小学校6年生が発掘体験を行いました。

 遺跡の担当者の説明を聞いた後,移植ごてやてみをもって,少しずつ掘り進めていきました。しばらく掘り進めると,黒曜石のかけらが出土し,子どもたちは声を上げて喜んでいました。終了間近になっても,まだまだやりたいと発掘体験を楽しんでいました。

 今回の様に,発掘調査を行っている遺跡では,見学や発掘体験が可能です。詳しくは,埋蔵文化財センターまでお問い合わせください。

土器や石器が見つかるかな

少しずつていねいに掘っていきます

これまでに出土した遺物の説明をしました