縄文の森オリジナルグッズプレゼントキャンペーンのご紹介♪
台付の壺形土器(南摺ヶ浜遺跡:指宿市十二町)
古墳時代の土器で,壺の部分はソロバン(の珠)形の胴部を呈し,屈曲部分には幅広の突帯を施しています。
台の部分には対に4カ所の透(すかし)を施しています。「台付注口壺」と同じような器形をしています。
『鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書』(144) 「南摺ヶ浜遺跡」
【縄文の森だよりVol.46】
縄文の森Vol.46を公開しました。令和6年度のイベント情報やリニューアル工事についての情報だけでなく、四コマ漫画やYesNoチャートなど、見るだけで楽しめるコンテンツもあります。ぜひ見てくださいね♪縄文の森だよりVol.46
縄文の森だよりvol.46
免田式土器(南摺ヶ浜(みなみすりがはま)遺跡:指宿市十二町)
古墳時代の土器です。頸部(くびれ)下に多条の沈線と縦位の刻みし,特徴的なソロバン(の珠)形の胴部に,重弧文を施しています。
沈線の部分に目をやると,目が回りそうになるくらい丁寧に線が施されています。
お墓へ供献されたとものと考えられており,底に近い部分に穴が開けられています。
『鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書』(144) 「南摺ヶ浜遺跡」
数字が刻まれた青磁碗(里町遺跡:伊佐市大口)
8世紀末~9世紀中ごろに作られた,中国の江南地方の越州窯系青磁碗です。
外面には刻書があります。この時期に記銘があるものは少なく,貴重な資料です。
刻書は「七月」と「●時」の文字が刻まれています。作った日時を記したのでしょうか?
令和6年度 どんぐりイベント 紹介します!
軽石製品(中津野遺跡:南さつま市金峰町)
縄文時代後期(約4,000年前)の軽石製品です。鹿児島県では,この時代にたくさんの軽石製品がつくられます。中津野遺跡でも,たくさんの軽石製品が出土しました。
これは穴を4か所あけています。なんとなくオカリナのような形に見えませんか? どのように使っていたのでしょう。
『鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書』(217)「中津野遺跡 低地部・低湿地部編」第1分冊,第2分冊,第3分冊
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竪穴住居の改修を行いました
ワクワク考古楽出前授業(薩摩川内市立鹿島小学校)
2月9日(金),薩摩川内市立鹿島小学校の5・6年生に,ワクワク考古楽出前授業を実施しました。
授業では,甑島を代表する二つの遺跡,「中町馬場遺跡」と「大原・宮薗遺跡」について紹介しました。
中町馬場遺跡は上甑島の里にあります。発掘調査や地質研究の成果をもとに,山から流れる土砂と海の沿岸流の作用により,土砂が堆積して里の平地ができたことを伝えました。中町馬場遺跡では,弥生時代・古墳時代の貝溜まりや人骨,多量の貝や動物・魚などの骨が出土したことや,発掘調査に当時の里小学校の児童が直接参加したことなど紹介しました。
次に,鹿島小学校と同じ下甑島の南端の手打集落にある大原・宮薗遺跡の発掘調査成果を紹介しました。弥生時代の壺棺から,幼児の人骨が出土したことなど,中町馬場遺跡同様に重要な遺跡であることを説明しました。
また,中町馬場遺跡出土の人骨や動物の骨,魚骨,大原・宮薗遺跡出土の土器などを実際に見てもらい,触感や重さを実感してもらいました。
そのあとは,全学年の子どもたちに,火起こし体験を挑戦してもらいました。
まず始めに,道具やその使い方を説明し,子どもたち同士ペアになって火起こしをしてもらいました。火が着いたときは,喜んでいました。
子どもたちは授業中,目を輝かせながら,大きくうなずきながら,説明を聞いてくれました。この授業を通して,甑島の歴史についてさらに興味をもち,郷土理解を深めてくれたと感じることでした。